「パリーンッ」からのストーン・コールド入場!
What?
ストーン・コールド・スティーブ・オースチン
テキサスのガラガラ蛇
かつては新日本プロレスにも参戦
1990年代後半を代表するスーパースターであり、WWEアティテュード路線時代の象徴レスラーである。パンチを連打する荒くれ者としてのイメージが強いが、実際はリング上でのテクニックも非常に高い。
その後オースチンの感情をそのまま出すことができるキャラクター、ストーン・コールド・スティーブ・オースチンへとギミックを変更。スキンヘッドにし、缶ビールをリング上で飲み、相手に中指を立て、連続殺人犯をモチーフとした凶暴で手をつけられないキャラクターは単なるヒールレスラーではなく、邪魔をする者は誰でも叩きのめすというキャラクターであり人気が出た。
1997年にはブレット・ハート率いるハート・ファウンデーションと抗争。ロイヤルランブルでの優勝も成し遂げる。WrestleMania 13でのブレットとの試合は名勝負として名高く、オースチン、ブレットともに生涯のベストマッチとしてこの試合をあげている。1997年8月、サマースラムにおけるオーエン・ハート戦で首を負傷。後の長期欠場、引退の引き金となった。
1998年のWrestleMania XIVに向けたストーリーではマイク・タイソンを挑発。同大会でWWF世界ヘビー級王座を初戴冠した。この年以降始まるWWFのアティテュード路線でオースチンはWWF社長のビンス・マクマホンと抗争を繰り広げる。ビンスとの抗争は視聴者が権威や人気に太刀打ちできない実生活の鬱憤を晴らす最高のストーリーとして大ブームを巻き起こし、オースチンが毎週登場するRAWはアメリカケーブルTVで最高視聴率を叩き出した。
1999年のビンス・マクマホン、シェイン・マクマホン、ザ・ロックらの「コーポレーション」との抗争では、製氷車、ビール配送車でリングに登場したり、ザ・ロックのリムジンを破壊するなどして人気を博した。特に、ビール配送車でリングに登場したシーンは、2003年に行われたRAW10周年特番で、ファンが選ぶ10年間の名シーン第一位に輝いている。
1999年後半から首の治療のためサバイバー・シリーズ以降長期欠場(ストーリー上は轢き逃げにあったことになっていた)。2000年のノー・マーシーにてWWF復帰。轢き逃げ犯(リキシ、トリプルH)との抗争ストーリーを経て翌年のWrestleMania X-Sevenに向かう。
宿敵ビンスと結託し、ヒールターンしたレッスルマニア以後も、引き続きWWFの中心キャラクターとして活動を続け、カート・アングルと抗争する。またWWF本隊とWCW/ECW連合軍であるアライアンスの抗争ストーリーでは、アライアンス側に属してビンスらと抗争を行う。
2002年にはWWFで復活したnWoのスコット・ホールらと抗争を行う。しかしながら、長年の活動により首、膝、背中などが故障していたことや、当時WWEがプッシュしていたブロック・レスナーの踏み台になる事に不満を持ち6月に興行をボイコット、二度目であったために懲戒解雇とされた。
【WWF/WWEの絶対的ヒール】残忍なる知能犯、ザ・ゲームと呼ばれるHHH(トリプルH)! - Middle Edge(ミドルエッジ)
両者は次第に対立し、2003年のサバイバー・シリーズにて行われた敗者追放マッチにて両GM軍が対決した。結果オースチン軍が敗れ、オースチンはGM職を退いた。しかし同年のクリスマスには、RAWの保安官として番組復帰する。
2004年にはWrestleMania XXにてブロック・レスナー対ビル・ゴールドバーグの特別レフェリーを務めたが、契約終了をもって一か月後に再びWWEを離脱。同年に、過去に起こした恋人へのDVにより逮捕された。
【神様仏様ロック様!】みんなで合唱した”If you smell what The Rock is cookin’!” - Middle Edge(ミドルエッジ)
マクマホン一家へのスタナーがさく裂
しかしオースチンは突然WWEを退団し、ジム・ロス解任ストーリーも途中で終了することとなった。この時はPPVでのストーリー内容に不満を持ったと言われていたが、後にWWE側からオースチンの復帰を発表。
2006年4月1日、ブレット・ハートのWWE殿堂入りのインダクターを務めるに際し、久々にWWEへ登場したハルク・ホーガンとの夢の一戦が以前から噂されているが、オースチンはあまり乗り気ではないと言われている。
その後もゲスト出演の形で登場
WWE殿堂入り
決め台詞
ストーン・コールド・スティーブ・オースチンはかく語りき
What?(はぁ?)
ヒールレスラーが何か言葉を発する時に遮って連呼する台詞。以降、ストーンコールド及びヒールのマイクパフォーマンスで一言発する毎に観客が「What?」と叫ぶのが通例になっていた。ジャンボ鶴田の「オー!」にも似ている。
And that's the bottomline,'cause Stone Cold said so.(そこのところが肝心だぜ、ストーン・コールドかく語りきよ)
If ○○○,give me the hell yeah!(○○○して欲しいヤツは「ヘル・ヤー!」と叫べ)
彼がこの言葉を発すれば会場中が「hell yeah!」と大合唱する。
Austin 3:16 says,I just whooped your ass!(オースチン伝3章16節曰く、てめぇのケツをぶっ飛ばしたぜ)
元々はKOR'96優勝時に、ジェイク・ロバーツ(当時は怪奇派ではなく敬虔なクリスチャンギミックだった)をからかい、「ヨハネ伝3章16節が何かなんて知らねぇが…」の後に発した言葉。
Don't trust anybody(誰も信用するな)
2001年レッスルマニアにおいてヒールに転向した直後は、観客から皮肉にもこれをもじって「Don't trust Austin!」と叫ばれた。
得意技
必殺技はストーンコールド・スタナー
ストーンコールド・スタナー
オースチンの代名詞的な技であり、最大のフィニッシュ・ホールド。相手に背を向けたまま相手の頭を抱え込んで自分の肩に乗せ、自らの体重をかけ落下する。
欠場中または引退後も、この技を披露した。これを喰らった相手の吹っ飛び方も見物である。(ザ・ロックなど)
ルー・テーズ・プレス(フライング・ボディシザース・ドロップ)
スタナーと並んで使用頻度の高い技。ここからマウントの体勢からのパンチ攻撃に繋げるのが定番ムーブ。
コーナーでのストンピング
コーナー下に座り込んだ相手に、徐々にスピードを上げながらストンピングを連発し、最後は相手に中指を突き立てた後、一発見舞うのがお決まりである。実況では"穴掘り"と言われた。
エルボー・ドロップ
オースチンの場合、独特の動作を付けた後、前のめりに前方に落とした。
コーナーからダイビング式で見舞うこともある。
ミリオンダラー・ドリーム(コブラ・クラッチ)
リングマスター時代の必殺技。ストーンコールドに変身後も数回のみ使用。
リバース・パイルドライバー
いわゆる尻餅式のツームストーン・パイルドライバー。来日時、この技で蝶野正洋の首を破壊し激怒させている。しかし数年後、今度は自らがオーエン・ハートとの試合中この技によって首を骨折した。以降、WWFではパイルドライバー系の技は原則禁止(反則)となっている。
スタンガン
スタニング時代の得意技で、ニックネームの由来にもなった技。相手を正面から抱え上げ、倒れこんで喉をトップロープに打ち付ける。ストーンコールドとなってからも、繋ぎ技として使用していた。