伝説的なバッドエンド。後味が悪い鬱展開。懐かしのトラウマ漫画!

伝説的なバッドエンド。後味が悪い鬱展開。懐かしのトラウマ漫画!

スパイダーマン(池上遼一版)、デビルマン(漫画) 、「桜多吾作版マジンガーシリーズ」、手塚治虫の鬱展開漫画など昭和の伝説クラスのトラウマ漫画を振り返ってみましょう。バッドエンドや鬱展開は漫画だけにしたいですよね。


地上で夜空を見上げる姉弟がいた。落ちて燃え尽きていくジョーとジェットの軌跡を「流れ星」と思い、世界に戦争がなくなり平和になる事を祈るのだった。

MW-ムウ-  MWによって人生を狂わされた男の復讐。生きるもの、全て道連れだ。最後に結城美知夫が生き残ったのか?

結城と賀来は16年前、ある島で軍が保管していた毒ガス・MWが発生する事件に巻き込まれた人々の生き残り。

その毒ガス事件は政府の隠蔽により抹消され、世間では知られていない。 

賀来は結城を誘拐・レイプしたことで毒ガスを吸わせてしまったことへの負い目と懺悔から、神父となり、結城を救済すべく、犯罪をやめさせようとするのだが、結城の悪魔的魅力に翻弄され、彼の計画に協力してしまうことに。

手塚治虫の漫画作品『MW』(ムウ)「ビッグコミック」(小学館)1976年9月10日号 - 1978年1月25日号に連載された。

元々はおとなしい少年だったが、沖ノ真船島で起きたMW漏出事故に遭遇し、MWの後遺症で良心とモラルを無くし、凶悪な知能犯となる。

結城美知夫(ゆうき みちお)表の顔は関都銀行新宿支店のエリート銀行員、裏の顔は世間を騒がす誘拐殺人犯。

結城は毒ガス事件の当事者たちへの復讐として、数々の誘拐事件と猟奇殺人を繰り返した末にMWを奪い、全世界を自分の最期の道連れにしようと企むのである。

まんまとMWを手に入れ、今度は空軍大佐の子供を人質をとり賀来と共にハイジャックする。

不敵な笑みを浮かべた男は、双子であることを活かして入れ替わった結城美知夫なのか?

『MW』(ムウ)の「ラストシーン」 結城の双子の兄は不敵な笑みを浮かべるのだった。

『奇子』(あやこ) 天外家は滅んだが、奇子だけは生き残る。終始陰惨かつ救われない話が続く。

地方旧家・天外家の人々を核に、戦後史の裏面を描く

手塚治虫の漫画作品『奇子(あやこ)』1972年~1973年までビッグコミックに連載されていた。

実はGHQの工作員でもあった仁朗。その事が奇子と天外家の使用人の娘お涼にばれそうになり、事の露見を恐れた仁朗はお涼を殺害。

仁朗は警察の追手から逃亡、証拠を握る奇子は天外家の名を守る為にと死亡届を出され、蔵に幽閉される。

奇子は一族の体面のために村ぐるみの決断で肺炎で死亡したことにされ、 天外家の土蔵の真っ暗な地下室に幽閉されたまま育てられることに…

天外奇子(あやこ) 仁郎が証拠隠滅をしていたところを見てしまったため口封じのため地下に幽閉されてしまう。 まともな教育も受けられないまま20年以上も地上に出ることすらなく生活していた。

天外家三男。 
正義感が強く頭がきれ、奇子の幽閉に唯一強く反対していた。 
しかしその正義感は時に暴走し、独善的かつ頑固と言える性分も持ち合わせている。 
奇子に迫られて一度きりとして関係を持ったが、その後も関係を続けやがて異母妹である奇子を愛するようになる。 

そのこと市郎や下田波奈夫に叱責されても「天外家自体みんなクズだから」「天外の汚物をひっかぶったごみ箱がおれだ」と開き直った。

奇子への愛情と正義感の暴走が重なってとんでもない行動を起こし、天外家は滅亡への一途を辿ることとなった。

天外伺朗

数年経ち、公共事業のための土地の買収で奇子が幽閉されている蔵も取り壊される事となる。

伺朗は大きな行李の中に奇子を隠し、他の荷物とともに運び出す事で奇子をこっそり蔵から脱出させる

伺朗は二十数年前に天外家を守るために一族が奇子を犠牲にした事を話にあげ、
祐天寺(仁朗)がお涼を殺した事、市朗が妻のすえを殺した事も問い質す。

そして自分もその立場であると認めた上で伺朗は一族に、これまで虐げて来た事に対しての謝罪を奇子にしろと要求する。しかし皆、自分本意で(伺朗や波奈夫以外に)奇子の事を省みる者はいなかった。

怒った伺朗は隠し持っていたダイナマイトで洞窟の入り口を爆破。発破で土砂が崩れ、入り口が塞がれてしまう。そして伺朗も土砂の生き埋めとなる。

伺朗「実の兄貴だが、お前(奇子)が愛しかった。闇はお前の世界だ生き延びろよ」と言い残し絶命。

『ザ・ムーン』(1972年)少年漫画とは思えない無残な結末へと向かってゆく。

ザ・ムーンとは、大富豪の魔魔男爵が二兆五千億円(当時)を費やして作り上げた巨大ロボットである。「神は死んだ」と語る男爵は、悪がはびこる世界への怒りから力こそ正義であると考え、新たな神としてムーンを作った。そして本当の正義を見つけ出せる純粋な心を持った少年たちにその操作を預ける。

ジョージ秋山による漫画作品『ザ・ムーン』 『週刊少年サンデー』(小学館)において、1972年14号から1973年18号まで掲載された。

9人の少年少女たちが心を合わせた時に、ムーンは動く。(般若心経を唱えて精神統一を行ない、念力で 空中浮遊~飛行も可能となる)

『ムーン ムーン ムーン』との駆動音を発して動き、強い脳波をキャッチするなどしてメカが加熱すると、両目から涙の如くオイルがあふれだす。

少年たちは、真の正義と平和のためと言って日本に水爆を落とそうとする連合正義軍などと勇敢に戦う。

ムーンは水爆をキャッチ!泣きながら誰もいない海の中へ消えていった…

最後は九人の子供らがザ・ムーンを呼び起こし、カビ発生装置を破壊しようとするが、肝心の装置を目前に子供らは次々に倒れ、カビに体を蝕まれながらも諦め切れないサンスウは慟哭と共にムーンの名を絶叫する・・・

動けなくなったザ・ムーンが涙を流す中で絶望的な最期を暗示させつつ、明確な結末を掲示しないまま幕を閉じる。

ベルサイユのばら  悲劇的な最後を遂げる革命の嵐の中で一瞬の生を悔いなく生きた恋人たちの物語。

フランス・ブルボン朝後期、ルイ15世末期からフランス革命でのアントワネット処刑までを描いている。

前半はオスカルとアントワネットの2人を中心に描き、中盤以降はオスカルを主人公として、フランス革命に至る悲劇を描いた。

池田理代子による漫画作品「ベルサイユのばら」 1972年21号から1973年まで『週刊マーガレット』(集英社)にて連載。

アンドレはオスカルをかばって銃弾に倒れ、オスカルもバスティーユへの砲撃の際に後を追うように亡くなった。

死刑判決を受けたアントワネット

番外編:バッドエンドで有名な童話「ごんぎつね 」「赤い蝋燭と人魚 」

兵十「お母さんが亡くなってからというもの、毎日栗や松茸なんかをくれる者がいてそれが不思議で仕方ない」 

それを聞いた加助は「それは神様のしわざだ。だから毎日神様にお礼を言ったほうがいい」ということでした。

次の日も『ごん』は栗を持って兵十の家へ出かけました。 しかし家に入ろうとしたところを兵十が気づきました。

以前うなぎを盗んだイタズラギツネがまたやってきた!!

兵十は火縄銃に火薬を詰めると足音を忍ばせて近より、戸口を出ようとする『ごん』を狙い撃ちました。

「ごんぎつね 」 ちょっとしたいたずらが取り返しのつかないことを招いてしまい、自分なりの償いをしようとするキツネの話が描かれている。

ごん…お前だったのか…いつも栗をくれたのは…

1921(大正10)年発表の小川未明(1882‐1961)の代表作『赤い蝋燭と人魚』。

いわさきちひろ(1918‐1974)による絵本('75年/童心社)は、がんに冒されていた彼女の未完の遺作となった作品。

人魚の母親は、生まれる子の幸せを願い優しいと聞いた人間界にたくすのですが、人間の欲により哀しい結末に・・・。

小川未明「赤い蝋燭と人魚」いわさきちひろ画

わが子だけは明るいにぎやかな人間の街で育ってほしいと、冷たく暗い北の海に住む人魚の母親は願い、子どもを神社に捨てた。

その赤ん坊を拾ったのは蝋燭(ろうそく)つくりの老夫婦。神さまからの授かりものと大切に育てたが、よこしまな香具師についそそのかされ、美しく成長した人魚の娘を見世物に売り飛ばしてしまう。

哀れな娘が最後に残した3本の赤い蝋燭を取り戻しにきた、人魚の母の復讐は…。

赤い蝋燭と人魚 小川 未明 (著), 酒井 駒子 (イラスト)

人間というものへのかなしみが漂うこのお話を、酒井の絵は浄化している。

「紫電改のタカ」(1963年)  主人公の滝城太郎は、終戦を目前にして特攻隊員として出撃してゆく。

太平洋戦争末期に日本海軍の最後の希望として配備され、防空戦で奮戦した戦闘機「紫電改」に搭乗するパイロットとその周囲の人々を描いた戦記漫画。戦う軍人や航空機を勇ましく、美しく描く一方で、死と隣り合わせの戦争の中で生きる若者たちの苦痛や苦悩を描き出し、子供たちに戦争の二面性を感じさせ、当時の多くの子供の心をつかんだ人気作品となった。

紫電改のタカ 『週刊少年マガジン』に1963年(昭和38年)7月から1965年(昭和40年)1月まで連載

滝の特攻出撃直後に、滝の幼馴染の信子が、滝の母と共に笑顔で大分駅に到着するのが、この漫画のラストシーンである。

母親と幼馴染が基地を見舞う頃・・・

信子「おばさん・・もうすぐ城太郎さんのいる大分に着くわ・・・」

終戦直前とおぼしき最後の局面で特攻出撃を命じられ出撃する。

生死の行方ははっきり描かれていないが、状況から見て戦死したことは間違いないと思われる。

その頃、主人公「滝城太郎」は沖縄の空に散って行った・・・

タイガーマスク(原作版) 伊達直人は愛に生き、愛に死んだ。

タイガーマスク(原作版)

世界戦に向かう途中、子供をかばってダンプに轢かれる主人公の伊達直人。

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