公式も無かったことにした『真説サムライスピリッツ武士道烈伝』
『真説サムライスピリッツ 武士道烈伝』は1997年6月、SNKよりネオジオCD、セガサターン、プレイステーション向けに発売された "RPG" です。ハードごとに若干内容が違いました。
『サムライスピリッツシリーズ』と言えば当時の格ゲーシリーズとしての人気はなかなかのものでした。それに乗っかって「RPG作っちゃおうぜ!」と、RPGをまともに作ったことのないSNKが調子に乗って作ってしまったものが、本作『真説サムライスピリッツ 武士道烈伝』だったのです。しかし、肝心のゲームの出来は……?
この記事ではそんな本作のゲーム内容の紹介、作品の評価、同年に発売された他のゲームソフトなどに触れていきたいと思います。

『真説サムライスピリッツ 武士道烈伝』PS版
Amazon | 真説サムライスピリッツ武士道烈伝 | ゲームソフト
パッケージの絵は三機種用にわざわざ別のものが描かれていました。
AmazonではPS版は新品が8,072円、中古なら179円で、セガサターン版なら新品が4,980円、中古なら200円、ネオジオCD版なら新品が3,250円、中古が1,080円で取引されています。
特にこだわりが無ければ中古の方が圧倒的にお得です。
(※いずれも価格変動あり)
『真説サムライスピリッツ 武士道烈伝』の内容
話題性
当時は格ゲーがRPGになるというだけでも結構話題になりました。
しかしSNKは基本的には格ゲーばかり作っている会社だったので、RPGなんてまともに作ったことはなく、個人的には不安しかありませんでした…。
キャラクター
主人公は「覇王丸」や「ナコルル」、「チャムチャム」、「ガルフォード」といったお馴染みのメンバーで、全部で6人のうちから1人を操作できます。協力専用のキャラクターとして他にも何人か格ゲーの面々も登場します。また、本作オリジナルキャラクターもいますが、違和感なく馴染んでいて世界観は良くできていました。
仲間にできないキャラも格ゲーで見たことのある人ばかりで、この点についてはファンも喜んだ…はずです。不遇な扱いをされるキャラもいましたが…。
肝心のゲームの中身
RPGとしては、
・回数が多く、かなり待たされるロード時間(飽きる)
・RPGなのに波動拳コマンドで必殺技(面倒)
・雑魚敵が急に強くなるバランスの悪さ(萎える)
・たった数歩でエンカウント(だれる)
・サブイベント無しの一本道シナリオ(つまらない)
等、数えきれないほどの問題点が出て来るわ出て来るわ。
ファンの不安は的中してしまったのでした…。
おまけシナリオに登場するキャラ
ネオジオCD版はおまけシナリオが存在し、『KOFシリーズ』の主人公草薙京(の先祖?)やライバル八神庵(の先祖?)が登場しました。ほかにも麻宮アテナ(の先祖?)、リョウ・サカザキ(の先祖?)などといった、同社の他ゲームタイトルのキャラクターも多くゲスト出演しています。
実際のプレイ動画
当時のCM
『真説サムライスピリッツ 武士道烈伝』 の評価

『真説サムライスピリッツ 武士道烈伝』ネオジオCD版
Amazon | 真説サムライスピリッツ 武士道烈伝NCD 【NEOGEO】 | ゲームソフト
Amazonより、個人的な評価・感想など 引用
1997年に発売された他のゲームタイトル
・プレイステーション『ファイナルファンタジーVII』(1997年1月、スクウェア)
・ニンテンドー64『スターフォックス64』(1997年4月、任天堂)
・プレイステーション『グランツーリスモ』(1997年12月、ソニー)

『ファイナルファンタジーVII』
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『スターフォックス64』
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『グランツーリスモ』
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因みにいま挙げたソフト3本は、いずれも1997年のファミ通クロスレビュープラチナ殿堂入りを獲得した名作です。『FF7』なんかは社会現象になりましたよね。
筆者の感想

『真説サムライスピリッツ 武士道烈伝』セガサターン版
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結局のところ、RPGとしては駄作、クソゲーとしか言えません。公式サイトのゲームタイトル一覧にも本作は掲載されていません。しかし、SNKが長年培ってきたドットのクオリティは最高で、たまにイベントで見られる一枚絵も美麗なうえ、本作でしかお目にかかれないような絵が多く、ファンには嬉しいところです。
今からプレイする人は、作りこみ不足なゲームに挑戦するということを理解し、相応の精神力と覚悟を持って挑むと良いでしょう、少なくとも従来のファンならニヤリとできる要素はありますよ。