今回参考にした時刻表。

東北新幹線開業前の1980年。
今や東北地方6県すべてに新幹線が張り巡らされている時代ですが、東北新幹線は1982年6月23日に盛岡ー大宮間が暫定開業し、1985年の上野開業を経て、1991年にようやく東京駅まで開業しました。
今回は、新幹線がまだ工事中の1980年の時刻表を元に、弘前まで行ってみたいと思います。

200系新幹線電車(裏辺研究所さまより引用。)
200系新幹線 - 日本の旅・鉄道見聞録
1980年というと、初代東北新幹線200系もまだ走っていない時代ですね。
弘前城の桜。
弘前さくらまつり2018
当時筆者は仙台に住んでおり、弘前城の桜まつりに、5月5日の祝日に行ったという記憶があります。
電車ではなく自家用車での旅行でしたが、確か東北縦貫自動車道もまだ盛岡あたりまでしか開通していなかったように記憶しています。
こちらの公式ホームページにもあるように、桜の名所は数あれど、北国のまだピンと張りつめた少し冷たい澄んだ風と、満開の桜とが見事で、「日本一の桜」と言われるとそうかも、とも思える素晴らしい観光地です。もちろんそれぞれの人の中に日本一はあり、個人的な感想に過ぎませんが、子供心にすごく記憶に残っている観光地です。
現在は交通網が非常に発達しており、訪れるお客さんの数も爆発的に増え、大混雑であると聞いています。
それでは、机上旅行をしてみましょう。
弘前は津軽地方にあり、現在の鉄道ルートで行くと、必ずどこかで乗り換えが必要となりますが、この時点では、北の玄関口・上野、さらには大阪からも、乗り換えなしで弘前に行くことができました。
まずは東北本線・昼行ルート。

東北本線青森行き特急「はつかり」583系
583系特急「はつかり」、リバイバル運転@福島

弘前には17:00到着ですが、既に弘前城公園は閉園していますね。
宿泊しなければ無理っぽそうです。

寝台特急「日本海」。
全国の列車ガイド(特急【日本海】) - 日本の旅・鉄道見聞録
青森を16:27という真昼間に近い夕方に出発する寝台特急は、この「日本海2号」のみならず、始発地に近い距離の場所へは、通常の特急の役割も兼務していて、この「日本海2号」も秋田までは寝台券なしで乗車できました。
上野から弘前まで乗り換えなしで行けた時代。


急行「津軽」。
全国の列車ガイド(急行【津軽】) - 日本の旅・鉄道見聞録
「集団就職列車」としても有名な「急行津軽」ですが、上野からこれだけの停車駅をこまめに止まって青森まで行っています。
個人的に懐かしポイントなのは、「黒磯駅」の停車時間です。
スマホで見ると画像がページ替えされるので、もう一度時刻表を掲載します。

黒磯駅では、鉄道ファンなら120%好むポイント「交直切り替え」があります。
急行津軽は、実は「電車」ではなく機関車がけん引する「客車」急行です。
そのため、上野から黒磯までけん引してきた直流専用機関車を、ここでおそらく交流専用機関車に交換する、そのため、7分間も停車するのだと推測されます。
まとめ=もし今恋人から「私を電車で弘前城公園に連れてって」と言われたら。
東北新幹線が320km/hで快走する現在、東京から弘前まで、恋人から「私を電車で弘前城公園に連れてって」と言われたら、こうなりました。
東京8:20発「はやぶさ5号」で新青森乗り換えで弘前着が12:00ちょうど。
8:20発なので、旅行用のメイクをバッチリ決める時間もありますし、着いたら弘前でランチをして、午後余裕で花見ができますね。
この記事を書いた時点(2018年4月12日)では、5月5日の新幹線はグランクラス・グリーン車は空席わずかでしたが、普通車は空席あり、との情報を検索できました。
恋人には、「早めに言ってね♡」とお伝えしていただいたほうがいいと思います。
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