カオスとしか言いようのないアルバム「ノー・ニューヨーク」は、坂本龍一がもっとも好きなアルバムだそうで。

カオスとしか言いようのないアルバム「ノー・ニューヨーク」は、坂本龍一がもっとも好きなアルバムだそうで。

1978年に発売された前衛的と言っていいでしょうコンピレーション・アルバム「ノー・ニューヨーク」。プロデューサーは、鬼才と言っていいでしょうブライアン・イーノ。カオスとしか言いようのない4組のバンドが収録されているのですが、このアルバムが80年代以降の音楽シーンに大きな影響を及ぼすことになるんです。


No Wave

70年代も終わりになるとパンクは衰退し、代わりにニューウェーブという新しいムーブメントが台頭してきます。
一方でニューウェーブは商業主義に走り過ぎているとして、フリージャズ、実験音楽、ノイズ・ミュージックなどを演奏するバンドが出てきます。こうしたノー・ウェーブと呼ばれるニューヨークで起きたアンダーグラウンドでの動きにいち早く興味を示した男がいました。

ブライアン・イーノ

ブライアン・イーノです。

No New York

ブライアン・イーノといえは、ロキシー・ミュージックのオリジナルメンバーであり、アンビエント・ミュージック(環境音楽)の先駆者です。また、U2やデヴィッド・ボウイ、トーキング・ヘッズなどのプロデューサーとして知られた人物。

そのブライアン・イーノがノー・ウェーブの中心的なバントをプロデュースしたコンピレーション・アルバムが「ノー・ニューヨーク」です。

  1. Dish It Out
  2. Flip Your Face
  3. Jaded
  4. I Can't Stand Myself
  5. Burning Rubber
  6. The Closet
  7. Red Alert
  8. I Woke Up Dreaming
  9. Helen Fordsdale
  10. Hairwaves
  11. Tunnel
  12. Puerto Rican Ghost
  13. Egomaniac's Kiss
  14. Lionel
  15. Not Moving
  16. Size

No New York

「ノー・ニューヨーク」は、ニューヨークを訪れていたブライアン・イーノが4日間開催されていたロックフェスティバルの3日目に出演していたDNA、ザ・コントーションズ。4日目に出演していたマーズ、ティーンエイジ・ジーザス・アンド・ザ・ジャークスという4組のバンドに興味を示し作り上げました。

James Chance and the Contortions

「ノー・ニューヨーク」には各バンド4曲ずつ全16曲収録されています。1曲目から4曲目までの演奏がジェームス・チャンス・アンド・ザ・コントーションズです。

ジェームス・チャンス・アンド・ザ・コントーションズ

バンドのメンバーは以下の通りです。

ジェームス・チャンス :サックス, ヴォーカル
ドン・クリステンセン:ドラム
ジョディ・ハリス : エレキギター
パット・プレイス :スライドギター
ジョージ・スコット III: ベース
アデル・バーティ: エーストーン、オルガン

如何ですか?ちょっと頭痛がする感じでしょうか?因みに本作は坂本龍一がもっとも好きなアルバムと発言しています。

Teenage Jesus and the Jerks

5曲目から8曲目に収録されているのが「ティーンエイジ・ジーザス・アンド・ザ・ジャークス」です。
バンドメンバーは以下の通りです。

リディア・ランチ : ギター、ヴォーカル
ゴードン・スティーヴンソン : ベース
ブラッドリー・フィールド :ドラム

ブライアン・イーノは、4バンド共にほとんど注文を出すことなく、手を加えることもなかったと言われています。

因みに本作が発売された1978年当時、既にノー・ウェーブはポップ・ミュージックの新しいカタチとして認識されてたんです。驚きですよね。

Mars

サムナー・クレーン :ギター、ヴォーカル
チャイナ・バーグ :ギター、ヴォーカル
マーク・カニンガム :ベース、ヴォーカル
ナンシー・アーレン :ドラム

以上のメンバーからなるマーズ。9曲目から12曲目に収録されています。短命に終わるバンドが多いノー・ウェーブですが、マーズも例外に漏れることなく最初のライブから2年ほどで解散しています。

メンバーは全員がマーズ以前に音楽経験がなかったと言います。初期衝動のみで突っ走ったんですね。ノー・ウェーブのバンドは皆似たり寄ったりでしょう。だからこそ異常なまでにテンションを上げることができたのでしょうね。

DNA

さぁ、そして最後に日本人のドラマーが居るDNAです。メンバーは以下の通りで、13曲目から16曲目に収録されています。

アート・リンゼイ:ギター、ヴォーカル
ロビン・クラッチフィールド :オルガン、ヴォーカル
イクエ・モリ:ドラム

本作の中ではDNAが、というよりもDNAの中心人物であるアート・リンゼイが今日では最も一般に知られているのではないでしょうか?

アート・リンゼイ

アート・リンゼイは、DNAの活動と並行して1978年にはジョン・ルーリーを中心としたジャズ・コンボ「ラウンジ・リザーズ」に参加していいます。その後はソロ活動を行いつつ、多くのプロデュースを行っています。

例えば、、、
坂本龍一 、角松敏生 、宮沢和史 、大貫妙子 、中谷美紀 といった日本人から、デヴィッド・バーン 、ローリー・アンダーソン 、マリーザ・モンチ などなど。

これで譜面が読めず、コードすらあまり理解できていないというのですから驚きですね。

日本において「ノー・ニューヨーク」といえば、某バンドの曲名と捉えられがちですが、全くもって別物ですね。

BOOWY / No. New York

関連する投稿


布袋寅泰と長濱蒸溜所のコラボウイスキー第2弾!『BEAT EMOTION-ROMANTICIST-』が登場!!

布袋寅泰と長濱蒸溜所のコラボウイスキー第2弾!『BEAT EMOTION-ROMANTICIST-』が登場!!

長濱蒸溜所より、布袋寅泰とタッグを組んだウイスキー「BEAT EMOTION」ブランドの新作として『ROMANTICIST(ロマンティスト)』が発売されます。発売予定日は5月27日。


布袋寅泰『GUITARHYTHM VIII』発売記念!「GUITARHYTHM」の世界を堪能できる期間限定バーがオープン!

布袋寅泰『GUITARHYTHM VIII』発売記念!「GUITARHYTHM」の世界を堪能できる期間限定バーがオープン!

長浜浪漫ビールが運営する日本最小規模のウイスキー蒸溜所「長濱蒸溜所」が、布袋寅泰のアルバム『GUITARHYTHM Ⅷ』の発売を記念し、POPUPバー「Bar BEAT EMOTION」を表参道に期間限定オープンします。


ピンズカプセルトイシリーズ『THE ARTIST COLLECTION』に初の国内アーティストとしてBOØWYが登場!!

ピンズカプセルトイシリーズ『THE ARTIST COLLECTION』に初の国内アーティストとしてBOØWYが登場!!

ユニバーサルミュージックが、ローソンエンタテインメントと共同で企画/制作するピンズカプセルトイシリーズ『THE ARTIST COLLECTION』のシリーズ第7弾として、初の国内アーティストとなる「BOØWY」のカプセルトイを発売します。


ミッツ・マングローブ  修平くんだった時代  徳光家の呪い  宿命の慶應義塾 覚醒と解放

ミッツ・マングローブ 修平くんだった時代 徳光家の呪い 宿命の慶應義塾 覚醒と解放

高身長、高学歴、アサーティブネス、オネエ、「これでハーフだったら完璧だったのにね」という超レアハイブリッド。「男は男らしく、女は女らしく」から「自分らしく」に変わっていった時代の先駆け。その幼少期から学生時代にズームイン!


BOØWY伝説の解散宣言から35年!当時の渋谷公会堂のライブを収録した「1224」の2枚組ライブCDが発売決定!!

BOØWY伝説の解散宣言から35年!当時の渋谷公会堂のライブを収録した「1224」の2枚組ライブCDが発売決定!!

ユニバーサルミュージックより、80年代に絶大な人気を誇ったロックバンド「BOØWY」がデビュー40周年を迎えたのを記念し、1987年12月24日に突然の解散宣言を行った渋谷公会堂(現:LINE CUBE SHIBUYA)でのライブの模様を収録した2枚組CDのBOX『Memories of 1224』の発売が決定しました。


最新の投稿


昭和100年を祝う夜!グランドプリンスホテル広島でTEPPANの歌謡ライブ&打ち上げ花火が開催決定

昭和100年を祝う夜!グランドプリンスホテル広島でTEPPANの歌謡ライブ&打ち上げ花火が開催決定

2026年5月5日、グランドプリンスホテル広島にて「昭和100年」を記念したスペシャルイベントが開催される。広島発の4人組ボーカルグループ「TEPPAN」による昭和歌謡ライブに加え、夜空を彩る打ち上げ花火も予定。ライブ観覧は無料。さらにホテル上層階のレストランではCD付きの特別ディナープランも登場する。


樋屋奇応丸の倉庫から幻の音源発見!デューク・エイセスが歌う昭和のCMソングが高音質で蘇る

樋屋奇応丸の倉庫から幻の音源発見!デューク・エイセスが歌う昭和のCMソングが高音質で蘇る

「ひや・きおーがん」のフレーズで親しまれる樋屋製薬の社内倉庫から、長らく歌唱者不明だった過去のCMソング音源が発見された。調査の結果、昭和を代表するコーラスグループ「デューク・エイセス」による歌唱と判明。当時のクリアな歌声を再現した「高音質版」が公開され、昭和歌謡ファンを中心に大きな話題を呼んでいる。


福岡の食のテーマパーク「直方がんだ びっくり市」が50周年!大盛況で幕を閉じた「半世紀祭」をレポ

福岡の食のテーマパーク「直方がんだ びっくり市」が50周年!大盛況で幕を閉じた「半世紀祭」をレポ

1976年の創業から50周年を迎えた福岡県直方市の「直方がんだ びっくり市」にて、2026年4月17日から19日までアニバーサリーイベント「半世紀祭」が開催された。銘柄牛が50%OFFになる「肉袋」や名物セールの復活、地元ヒーローの参戦など、半世紀の感謝を込めた熱気あふれる3日間の模様を振り返る。


『メタルスラッグ』シリーズ30周年記念プロジェクト始動!新作開発や特設サイト、記念映像が一挙公開

『メタルスラッグ』シリーズ30周年記念プロジェクト始動!新作開発や特設サイト、記念映像が一挙公開

アクションゲームの金字塔『メタルスラッグ』が2026年4月19日に誕生30周年を迎えた。株式会社SNKはこれを記念し、シリーズの再燃・リブートを掲げた記念プロジェクトを始動。新作ゲームの開発を含む多彩な企画の推進や、歴史を振り返る記念映像の公開、特設サイトの開設など、世界中のファンへ向けた展開が始まる。


山下達郎ソロ・デビュー50周年記念!JOURNAL STANDARDとコラボした限定Tシャツが発売

山下達郎ソロ・デビュー50周年記念!JOURNAL STANDARDとコラボした限定Tシャツが発売

ソロ・デビュー50周年を迎えた音楽界のレジェンド・山下達郎とJOURNAL STANDARDが特別なコラボレーションを実現。1stアルバム『CIRCUS TOWN』収録の名曲「WINDY LADY」をテーマにしたTEEがリリースされる。音楽史に刻まれた名盤の空気感を纏える、ファン垂涎の記念アイテムが登場だ。