『めぐりあい宇宙編』本編より。まずは左肘上をゼロ距離射撃のビームライフルで破壊される
その後、有線サイコミュだった右前腕も撃ち抜かれる。
そして、本来はコクピットがあると誰もが思った腹部が正確に撃ち抜かれたあと……
真にコクピットがあった頭部も、右側面に直撃を受けてジオングは退場した
この、破壊への流れを、もう一つのジオングをクラッシュ状態で組み立てることで、一気に揃えてみせようというのがこのクラッシュモデルだ。
クラッシュジオング。全体
このクラッシュジオング。可動部や底面ディテールなどは、あえて作ってはいない。
ガンダムのライフルで破壊される左肘上も、それらしくジャンクパーツでデコレート
精密射撃で撃ち抜かれる右前腕も、アニメの作画を忠実になぞってダメージを入れる
この、腹部に空いたビームの穴だけは、ルーターではなくハンダゴテを突き刺して空けた。
ある意味アナログだが、こういうダメージ表現にハンダゴテは有効。丸く開いた穴の周囲のプラスチックの溶け具合が、ビームで焼かれたジオングの装甲描写に近い。
頭部右側面は、ビームで焼かれた状態を再現
ビームで焼かれた独特のダメージを再現するために、先に回転ノコギリで薄くカットしておいて、その切断面をハンダゴテの熱で荒らすという二段構え手法。
これらのパーツを、段階に分けて通常状態のジオングのパーツと交換して、徐々にダメージが深まっていく演出を狙う。
続いてガンダムだが。
こちらは破壊プロセスはいたってシンプルだ。
まず、左腕とシールドが、ビーム攻撃で吹き飛ばされる
このカットの再現でも、クラッシュシールドは有効に演出に一役買ってくれている。
「まだだ! たかがメインカメラをやられただけだ!」
アムロの名台詞と共にインパクトが大きかった「主役ロボの頭が吹っ飛ぶ」という二段階のクラッシュを経る。
『ガンダムを読む!』での、『めぐりあい宇宙編』再現画像のガンダムは、殆どHGUC 191 REVIVE版ガンダムを使用しているので、同じキットをもう一つ用意。
肩とボディで、こちらも段階的にダメージの進行がパーツ組み換えで再現できるので、上半身と左肩だけ組み立てて、後のパーツは完品状態のパーツを使うことにする。
HGUC 191 REVIVE版ガンダム。最終決戦ダメージ用パーツ
演出の都合上、首だけ外して誤魔化すということはしたくなかったので、上半身ごと差し替え
左肩のアーマー内にも、一応上腕のパーツを接着してからクラッシュさせている