30年の歴史に幕…『とんねるずのみなさんのおかげでした(です)』重大事件を振り返る

30年の歴史に幕…『とんねるずのみなさんのおかげでした(です)』重大事件を振り返る

2018年3月をもって、『おかげです』時代から数えて約30年の歴史に幕を閉じることが決まっている『とんねるずのみなさんのおかげでした』。今回は、この長きに渡って続いたとんねるずの看板番組における、重大事件の数々を振り返っていきたいと思います。


木梨憲武の緊急追悼特番‐1991年

冒頭、けたたましく鳴り響く効果音と、画面に表示される「緊急放送!盲腸に倒れる 木梨憲武さんを偲んで…」というテロップ。ただ事ではないことを予感させるオープニングの次に映し出されたのは、祭壇に飾られた木梨の巨大なモノクロ写真。

写真の前には、神妙な面持ちで佇む、黒いネクタイ&スーツを身にまとった石橋貴明と野崎昌一アナウンサー…。これらのシーンだけ切り取ってみると、「追悼番組」だと思っても仕方がないというものでしょう。もちろん、すべて真っ赤なウソ。追悼番組に見せかけたドッキリ企画です。石橋と野崎アナの会話が2分半程経過したところで、青のジャージを着た木梨が石橋の後ろに登場するというネタバラシもしていました。

けれども、ネタバラシするまでの放送内容があまりにもリアルだったために、信じてしまう視聴者が続出。ショックを受けた視聴者からは「不謹慎だ!」「ふざけるな!」といった抗議の電話が約800件も寄せられたといいます。

火のついたカツラを被り、消防署から抗議

かつて『みなおか』の名物キャラの一人だった「田村マサカズ」。石橋が田村正和に扮して、あの鼻にかかった舌ったらずなしゃべり方を真似しながら、ニヒルにかっこつけようとするも空回りしてドジをやらかしてしまう…というのがお決まりのパターン。

ある収録で、このキャラを演じている石橋が燃えたカツラを被りながら、すかして道を通り過ぎるというシーンがあったのですが、これが、当時フジテレビ本社を管轄していた東京消防庁牛込消防署から問題視され、抗議を受けたのでした。

富士の樹海で爆薬炸裂‐1993年

つい先日、アメリカのYOUTUBER・ローガン・ポールが、富士山麓の青木ヶ原樹海、通称「富士の樹海」で自殺遺体動画を撮影&投稿して、たいへんな非難を浴びたことが大きな話題になりました。批判された理由は、いうまでもなく、死者を冒涜したからに他なりません。たしかに、映画『トイ・ストーリー』の人気キャラ「リトル・グリーンメン」のハットを被り、遺体を前にして「これはYoutubeの歴史に名を残す瞬間になるぞ!」「これはすごくリアルだ!」などと実況したという動画の内容は、間接的に伝え聞く限りでは、不謹慎極まりないものです(批判を受けて動画は既に消去済)。

しかし今思えば、石橋貴明が、当時オカルト番組に出ずっぱりだった霊能力者・宜保愛子のパロディ「宜保タカ子」に扮し、心霊スポット訪問企画の一環として、この死者の魂が安らかに眠る新緑の樹海へ、バラエティノリ全開で足を踏み入れた時点で、今だったら批判されていてもおかしくないはずです。

そんな公序良俗などお構いなしに、みなおかクルーは、同行していた宮沢りえや中村江里子アナを驚かせるために、爆薬を破裂させるなどやりたい放題。それだけでも相当な業の深さですが、撮影で出たゴミを大量に不法投棄して撤収するというマナー違反まで犯しました。
これらの悪行は当時のニュース番組でも大々的に報じられ、たちまち非難が集中。スタッフが処分されたため、結果として『みなおか』は半年間の休止を余儀なくされたのでした。

葛城ユキが人間大砲で頚椎骨折‐2003年

富士の樹海の一件も然りですが、『みなおか』では爆薬を多用します。それも、前もって緻密に計算した量を使用するのではなく、適当に爆薬を設置して本番に臨むのだとか。そのため、爆破が予想以上に激しくなることも日常茶飯事で、木梨によると、命の危険を感じることもあったといいます。

そんな大雑把な演出手法、もとい、危機管理意識の低さの果てに起こってしまった事故が、2003年10月2日の収録時に発生した『ボヘミアン』でお馴染みの歌手・葛城ユキの事故です。

この日、「人間大砲」にチャレンジした葛城は、クッションへ頭から墜落。第7・8胸椎骨折の大けがを負ってしまいます。2度の大手術の末に幸いにも回復し、今では歌手活動も再開しているようですが、一歩間違えば、植物状態、最悪死に至っていたという事実を鑑みると、あながち、木梨の「命の危険」発言は誇張ではないのかも知れません。

葛城ユキ バラエティーでの“人間大砲”で胸椎骨折の重傷事故|芸能|芸能|日刊ゲンダイDIGITAL

ずんのやすがスキー場で腰の骨を骨折‐2012年

そして、葛城よりももっとも重傷を負ってしまったのが、お笑いコンビ・ずんの「やす」です。

2012年2月2日に新潟県のスキー場にて、水上スキー用のゴムボートでゲレンデを滑走するも、勢い余ってブレーキ用の雪壁を飛び越えて、トタン板でできた小屋に激突。腰の骨を折り、一時は指一本満足に動かすことができない重体だったといいます。

幸いにも回復し、芸能活動も再開したものの、そのまま植物状態になっていたら、どう責任を取るつもりだったのでしょうか…。

【右】やす
【左】飯尾 和樹(いいお かずき)

ずん

ずん | 浅井企画|タレント・芸人・文化人 芸能プロダクション

(こじへい)

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