「ゼーガーとエバンズ」ってご存知ですか?
皆さんは「ゼーガーとエバンズ」という2人組をご存知でしょうか?60年代を中心に活動したフォークグループで、いわゆる「一発屋」と言われるグループのひとつです。しかし、彼らの「一発屋度合い」は他のミュージシャンの比ではありません!この記事では、一発屋の中でもとりわけ特異な存在である彼らを特集してみたいと思います。
「西暦2525年」という特大ヒットを飛ばす!!
ゼーガーとエバンズの二人は1962年に大学で知り合い、その後二人で音楽活動を続けてきました。そして1968年に「In The Year 2525(邦題:西暦2525年)」という曲をひっそりと発売します。

発売当時は全くと言っていいほど注目されていなかったのですが、テキサス州のラジオ局で同曲を流したところ瞬く間に話題となり、メジャーレーベルであるRCAレコードから声がかかります。そして、翌1969年にRCAから「西暦2525年」は再発売されました。

ビルボードで6週連続1位を獲得!!
RCAから再発された「西暦2525年」は瞬く間にチャートを急上昇、ビルボードのチャートで1969年7月12日から6週にわたって1位を独占し続けました。加えて、イギリスの全英シングルチャートでも3週連続1位を記録。文字通り世界的なヒットとなり、「ゼーガーとエバンズ」は世界的グループのひとつとして一躍脚光を浴びたのです。しかし・・・

実際に楽曲を聴いてみましょう!!
以降、トップ100にすらランクインせず!!
「西暦2525年」が世界的なヒットを飛ばしたものの、その後の彼らはヒットに恵まれませんでした。そして無事「一発屋」としての称号を与えられることとなるのですが、彼らの場合、次のシングルから「トップ100にすらランクインしていない」のです。実はこれって珍しいことなんですよ。

「一発屋」の“2発目”はそれなりには売れます。
俗に一発屋と呼ばれる人たちの大ヒットした曲の「次のシングル」というのは、グループの知名度上昇もあって「一切売れない」という事態にはなりにくいです。例えばクリスタルキングは「大都会」が有名ですが、その次の「蜃気楼」も50万枚のヒットを記録しています。


「西暦2525年」、80年代以降アイドルにカバーされてます!
西暦2525年「だけ」しか注目されなかったゼーガーとエバンズですが、80年代に入ると日本でアイドルにカバーされるようになります。1986年には、少女隊がアルバム「SUPER VARIO」でカバーしました。

Winkもタイトルを変更してカバー!
前出の少女隊だけでなく、1991年にはWinkもカバーしています。アルバム「Queen of Love」に、「Mighty Mighty Love」と改題された「西暦2525年」が収録されています。YouTubeにアップされているので是非原曲と聴き比べてみてください!
一発屋の真髄を堪能したい方はこちらで!
「名曲だけを残して、自身の名前は残さない」というのが一発屋だと勝手に思っているのですが、フォークの名曲と言える「西暦2525年」だけを残してグループ自体は跡形もなく消えた彼らは、まさに「一発屋」と呼ぶにふさわしいと思うのは私だけでしょうか?そんな彼らの軌跡を辿れるCDが廉価で販売されていますので、気になる方は是非チェックしてみてください!
オススメの記事はこちら!
「ライオンズ」「ジャイアンツ」「ドラゴンズ」・・・球団と同じ名前のバンドの魅力! - Middle Edge(ミドルエッジ)
サザエさんのエンディングの元ネタ!「1910フルーツガム・カンパニー」とは? - Middle Edge(ミドルエッジ)