絵本のようなメルヘンな世界で可愛いキャラたちが歌って踊るミュージカルRPG『マール王国の人形姫』!

絵本のようなメルヘンな世界で可愛いキャラたちが歌って踊るミュージカルRPG『マール王国の人形姫』!

『マール王国の人形姫』は、1998年12月17日に日本一ソフトウェアより発売されたプレイステーション用のミュージカルRPGです。淡い色使いで構成された絵本のような世界観と、愛らしいキャラクターが歌って踊るミュージカルイベントが魅力の作品です。女性ファンも多い、日本一ソフトウェアが誇る傑作でした。


概要

『ディスガイアシリーズ』で有名な日本一ソフトウェアの出世作です。

『マール王国の人形姫』パッケージ

Amazon | マール王国の人形姫+1(たすいち) | ゲームソフト

本作は1998年に日本一ソフトウェアが発売したミュージカルRPGシリーズ、『マール王国シリーズ』の第1作目です。
主にバカゲーしか知られていなかった日本一ソフトウェアの知名度を一気に引き上げ、現在の地位を確固たるものにした傑作であり、この作品から日本一ソフトウェアの快進撃が始まったと言っても過言ではない秀作です。

女の子の「王子様探し」を題材に、個性的なキャラを数多く配置しての「ミュージカルRPG」が展開され、女の子だけでなく男性が遊んでも面白いと思える内容になっています。

ストーリーは「恋」が中心で友情あり、笑いありでボリュームもあります。そしてメルヘンチックなファンタジーというだけではなく、お話の舞台裏では戦争があったり、恐ろしい「古代兵器」の存在がクローズアップされたりと一筋縄ではいきません。

キャラクターデザインは野村良治氏、音楽は佐藤天平氏が担当しています。また、ミュージカルシーンの歌は各キャラクターの声優さんが担当されていて観ごたえがあります。

主な登場キャラクター

コルネット・エスポワール(CV:藤野かほる)

本作の主人公で16歳。人形と会話ができるちょっと不思議な能力を持っています。
母の形見であるラッパを演奏する事で人形たちに元気を分け与える事が出来ます。
明るく元気な性格で、座右の銘は「女は行動力」!

クルル(CV:川村万梨阿)

コルネットと共に行動する、妖精を模した小さな人形です。
普通の人形は動く事も喋る事も出来ないのですが、(当たり前ですが)
彼女はそれらに加えてコルネットを介さず他者と喋る事が出来ます。
要所要所でボケまくり、その度にコルネットにハリセンで突っ込まれますが、
シメるとこはキチンとシメる、コルネットの保護者役を務めています。

エトワール・ローゼンクイーン(CV:天野由梨)

コルネットの幼馴染で16歳。
同社作品の『ディスガイア』等にも絶賛出張営業を行っている「ローゼンクイーン商会」の一人娘です。絵に描いたワガママお嬢様……という訳ではなく、むしろ自分で見聞きし、何かとやりたがるタイプ。コルネットとは時に争い、時に協力する良きライバルです。

マージョリー(CV:富沢美智恵)

悪名高い魔女です。三人の忠実な家来と大勢の使い魔「ニャンコ」を従えています。
千年以上もの時を跋扈し、その絶大な魔力で己が望むままに行動してきました。
性格は自己中心的ですが義に熱く、筋はキチンと通す主義です。…が非常におっちょこちょいでもあります。ドロンジョ様が魔法を使える、と言ったら判りやすいでしょうか。

ミャオ(CV:田村ゆかり)

マージョリーの部下で見た目はネコ耳魔法使いの小さな女の子。
その見た目通りマージョリー一家の中でも最年少ですが、持っている魔力はマージョリーに次ぐ実力を誇っています。ドラゴンなどの魔物をペットとして多数所持しているらしいです。使い魔「ニャンコ」たちの主人でもあります。

おはなし

むかーし、むかし、マール王国にオレンジ村という小さな村がありました。
そこには、ひとりの女の子がおじいさんと一緒に暮らしていました。女の子の名前は、コルネット。
コルネットには不思議なお友達がいました。それは、人と同じように心を持った人形です。人形の名前は、クルル。
村の人たちは、いつも人形と一緒にいるコルネットを変わり者あつかいしていましたが、けっして仲間はずれにすることはありませんでした。
なぜなら、村の人たちはみんな、コルネットとクルルの元気な笑顔が大好きだったからです。
コルネットの日課はクルルと一緒に森を散歩すること。さぁ、今日もコルネットとクルルは仲良く森へ出かけます。
原作『人形姫物語』より抜粋

(……を、説明書より抜粋)

作中の「ミュージカル」について

「家族」や「愛」をテーマにした感動的なストーリーが好評でした。

『マール王国の人形姫』パッケージ裏

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『マール王国シリーズ』では、随所にミュージカルが挿入されます。
半端なミュージカル風演出などではなく、「ミュージカル」です。というか本作の胆がミュージカルです。ドット打ちの温かみのあるキャラクターが歌い、踊る様は男女問わずプレイヤーの心を鷲掴みにしました。

実際のゲーム画面

評価点

佐藤天平氏による温かみがあって耳に残る音楽と、それに合わせて構築されたミュージカル的演出がこのシリーズの最大の白眉です。特にミュージカルシーンは声優の歌声が合わさり、より印象に残ります。また、ドット絵も非常に美麗で、ミュージカルシーンでは所狭しと動き回ります。
後に、日本一ソフトウェアはドット絵の評価をより高めますが、本作はそのきっかけを作ったといえるでしょう。

また愛や家族をテーマにした感動的なシナリオが数々のファンを生み出しました。
コミカルなシーンでの笑いや、時に残酷なシーンが存在することもシナリオをいい具合に引き締めています。コルネットのパートナーの人形、クルルの正体とその目的に涙したプレイヤーは数知れず…。メインキャラのコルネットとクルルは勿論、悪役のマージョリー一家の人気も高いです。

問題点

戦闘システムやゲームテンポに難がある

ランダムエンカウントで戦闘はシミュレーション方式です。しかし一回の戦闘に費やす時間が長くエンカウント率も高めであるため、戦闘を頻繁にこなすジャンルとしてはテンポは悪いです。
ぽんぽんレベルが上がるので、あまり考えなくてもボスは楽勝ですが、人形やモンスターにも相性がある為、考えなしで進むと詰む可能性もあります。
とはいえ、パッケージから中身までライトでいかにも女性、小さい子供向けなカラーなのであまり気にはされませんが。

パーツの使い回しが多めなダンジョン

ダンジョン構成は典型的なコピペダンジョンで、同じような光景ばかり見せられます。無駄に迷って苦労することも。本作はメニューからいつでもセーブができ、それ自体は便利で評価点にあたるのですが、セーブポイントが無い分ボス戦が控えているのかどうかも分かり難いです。
難易度自体が低いので負ける事はあまりありませんが、会話の選択によって展開が変わる場合もある為、セーブはこまめにしておくと良いでしょうね。

ラスボス戦

本作の難易度は低めですが例外的にラスボスとの3連戦の1戦目だけはかなり強いです。平均クリアレベルの30強程度ならラスボスの使う「オメガメテオ」でパーティが一撃で全滅してしまいます。一応オメガメテオの使用率はそこまで高く無く、オメガメテオを使われなかった場合、順当な難易度であるのは救いではあるのですが…。

因みに2戦目の相手は負ける要素が皆無な程弱く、3戦目はオメガメテオを使われなかった場合の1戦目と同程度の強さです。そのため1戦目さえ切り抜ければ勝利するのは難しくありません。また、シナリオ中2戦目以降の相手よりも1戦目の相手の方が強敵である様な扱いを受けているが、実際の戦闘でも上記の様にその通りになってしまっていますね。

総評とまとめ

少女が王子に恋をするという王道ストーリーは男女問わず楽しめますよね。
まるでミュージカルを観ているように、マール王国の世界に引き込まれます…。

『マール王国の人形姫』 サウンドトラック

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ストーリーの本筋は悪い魔女に連れ去られた憧れの王子様をコルネットが助けに行く、というシンプル極まりないもの。展開自体にどんでん返しはなく、目的も最後まで変わりません。また戦闘のシステムの関係上、RPGとしてのテンポもあまりよろしくないです。
しかし、上述した演出の数々、そしてシナリオの妙が相まってプレイステーションの名作RPGとされています。日本一ソフトウェア作品のシナリオは賛否が分かれ易いですが、本シリーズのシナリオは紛れもなく本物でした。そのシナリオを彩るキャラクターたちも実に個性的で好感を持つことができ、それぞれ物語の中で生き生きと動いています。

後に同社の看板作品となる『魔界戦記ディスガイア』などへの影響も決して小さいものではないでしょう。

本稿で記載しております情報は、ゲームカタログ@wikiから引用させていただきました。

出典元はコチラです。

マール王国の人形姫 - ゲームカタログ@Wiki ~クソゲーから名作まで~ - アットウィキ

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