バンゲリング帝国三部作
バンゲリング帝国三部作とは、バンゲリング帝国を舞台に描かれた「バンゲリングベイ」「ロードランナー」「チョップリフター」の3作品を指しています。
ハドソンから発売された「バンゲリングベイ」「ロードランナー」はともかく、ジャレコから発売された「チョップリフター」までがバンゲリング帝国にまつわる内容であったことを、大人になって初めて聞かされた方は多いことでしょう…。

「バンゲリングベイ」

「ロードランナー」

「チョップリフター」
そもそもバンゲリング帝国とは何なのだ!?
バンゲリング帝国三部作、と言われてもその関連性を即座に見出すのは至難の業。
そもそもバンゲリング帝国の一部が「バンゲリングベイ」の舞台。
そして「ロードランナー」はバンゲリング帝国に強奪された金塊の奪還を目的とし、「チョップリフター」はバンゲリング帝国に捕まった捕虜の救出劇を描いているのだとされています。
「なるほど、ロードランナーは金塊を盗むのでなく奪回するゲームだったんだ!」というのは理解しつつも、2コンマイクで戦闘機をスクランブル発進させた記憶しか残っていないバンゲリングベイ、そしてチョップリフターに至っては「やったことない」方も多いでしょう。
そもそもバンゲリング帝国とは!?
ここでは当時絶大な人気を誇った「ケイブンシャ大百科別冊」による設定内容を参照したいところです。

バンゲリングベイマップ
『バンゲリング帝国とは未知の機械化人間の集団』

帝国兵サイバーダイン

ロードランナーの敵ロボット
『主人公側勢力はアメリカ合衆国海軍の精鋭』

自機は「AH-16 シーアパッチ」
以下、「バンゲリングベイ」ストーリーより。

自機ヘリコプター「ホークZ」
ヘリコプター「ホークZ」を操縦して地上や海上にあるバンゲリング帝国の収容所を破壊、中から走り出してくる仲間の捕虜を次々と救出して味方基地まで送り届ける設定の「チョップリフター」。
主人公の姿を見ることは出来ませんが、仲間の捕虜の姿はゲーム中で確認出来ます。
「アメリカ合衆国海軍の精鋭」にしてはいささか線が細く、捕虜となってしまった人数が多すぎる気もしますが…。
ということは、唯一登場する「アメリカ合衆国海軍の精鋭」主人公は彼か!?

ロードランナーの主人公こそがバンゲリング帝国に立ち向かうアメリカ合衆国海軍の精鋭!?
答えは「NO」
なんとロードランナーの主人公は…ボンバーマン!!

「ボンバーマン」

そう、元々は帝国兵サイバーダイン=ボンバーマンだったのです
ただコチラは注記されていることですが、元々アメリカでバンゲリング帝国三部作を制作したブローダーバンド社はボンバーマンの設定を考案してはおらず、これはハドソン側でプロモーションの一環から創作された設定ということです。
また同様のことは、上述引用の「必勝法シリーズ」に記された設定についても当てはまりそうです。
なお、このブローダーバンド社が制作した作品には、バンゲリング帝国三部作以外にもスペランカー、カラテカ、プリンス・オブ・ペルシャなど日本国内で人気を得たゲームがあります。
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