ゲームボーイで気軽に遊べるピンボール『カービィのピンボール』当時は難易度の高さにクリアを断念した人もいるのでは?

ゲームボーイで気軽に遊べるピンボール『カービィのピンボール』当時は難易度の高さにクリアを断念した人もいるのでは?

あのカービィがまるっと可愛いピンボールになった! 『カービィのピンボール』は、1993年に任天堂より発売されたゲームボーイ用のピンボールゲームです。星のカービィシリーズとしては3作目となります。しかし、カービィシリーズとして見ると非常に高難度だったのでした…。


まるっと概要

『カービィのピンボール』は、ピンボールというシンプルなゲーム性ですが、ステージにボスがいたり、ミニゲームがあったりと、とてもやりごたえがあります。
値段も手ごろで、暇つぶしには最適です。この機会にぜひ!

シンプル・イズ・ベスト!

Amazon.co.jp: カービィのピンボール: ゲーム

星のカービィシリーズ初の番外編であり、文字通りカービィ版のピンボールゲームです。
以前ハル研(カービィシリーズの開発元)が発売したピンボールゲーム『66匹のワニ大行進』を元にしています。まるっと可愛らしいのになかなかの鬼難易度、シンプルながら奥深い仕上がりになっています。

まるっと特徴など

数あるカービィシリーズの中でもピンボールはこれ一作のみです。是非!

箱の裏はこんな感じ

操作は至ってシンプル

ピンボールの玉になったカービィを落とさないよう左右のフリッパーで跳ね上げるだけ、というとても簡単な操作で遊ぶことが出来ます。
ちゃんと台揺らし用のコマンドもついています。なお、乱用してもティルトはありません。
(ピンボールでは揺らしすぎると反則となり、フリッパーがロックされる台が多いのです。このことをティルトと呼びます。)
ちなみに、本作ではカービィの代名詞であるコピー能力要素はありません。後の番外編カービィでもコピー能力が不採用の作品は多く存在します。

今更白黒のゲームボーイ…?と思われるかもしれませんが、初心者から遊べるボールの速度と、最後のボスまで行こうと思ったらなかなか…という上級者向けのテクニックのバランスもよく、気がついたら2時間なんていうことになりかねません。

説明書はこんな感じ

GB カービィのピンボール 説明書付 ゲームボーイ... - ヤフオク!

ゲームスタート!

ゲームをスタートするとステージセレクト画面になり、ボールとなったカービィを弾いて遊ぶ台を選びます。台はウィスピーウッズ台、クラッコ台、ポピーブロス台の3つがあり、それぞれ仕掛けなどが異なります。3つの台はどの台も上・中・下の3つの階層に分かれており、ステージセレクトから入った場合中層からスタートします。

各階層ではそれぞれ条件を満たせばワープスターが出現します。
うまくカービィを上層に運んでワープスターを取るとボス戦へ挑戦できます。その台のボスを倒したら他の台へ...というのが本作の基本的な流れとなっています。
ただし、各層の台に仕掛けられたギミックはなかなか難易度が高く、一筋縄では上に行かせてくれません。

また、中層でワープスターを取ると制限時間付きのボーナスステージ(ミニゲーム)で遊ぶことができます。

ウィスピー台:ブロック崩しゲーム。ブロック上部にいるワドルディとブルームハッターを倒せば1UPが登場します。
クラッコ台:画面右から流れてくる食べ物にボールとなったカービィをうまくぶつけて、画面上部に配置されている別のカービィに食べさせてあげるというゲーム。
ポピー台:PK戦。キーパーとなったスクイッシーをうまくよけてゴールを狙うゲームです。

クラッコ台以外はボールが2つに分裂するため、うまく連携させるのが高得点を狙うコツです。

下層でワープスターを取ると、ステージセレクトへ戻ることができます。
下層から落下するとジャンプ台があり、タイミングよくボタンを押せば復帰できますが、失敗すると1ミスになります。
落ちるたびにジャンプ台が小さくなり、タイミングがシビアになってきます。安易に落ちない方が身のためですね。
最初に落ちたときはジャンプ台も大きく、タイミングが合えば一気に上層まで飛ぶこともできます。
初期残機は3。全て失うとゲームオーバーになります。1UPアイテムは上記のように一応ありますが、狙って入手するのは難しいです。

いよいよラストバトル!

全てのボスを撃破すると、お馴染み、最終ボスのデデデ大王と対決できます。
最後の敵だけあってとにかくタフで、フリッパー封じの攻撃も多用するため手強いです。しかも1層構成なので落ちたら最初からやり直しとなり、難易度はかなり高いです。

…どうでもいい話ですが本作のデデデ大王さま、手からビームのようなものを出してフリッパーを封じてきます。後続作ではこのような行動は一切見られないため、貴重なシーンかもしれませんね。

ちなみに本作は、カービィシリーズで唯一エンディングが無い作品でもあります。
一応デデデを倒せばショートムービーが流れるものの、それを見たら最初からやり直しになるだけ。ゲームオーバーになるまで戦いは終わりません。
50万点をとるとお祝い画面が登場します。……が、それだけ。以降50万点ごとに流れます。
このゲームの目的はエンディングを見ることではなく、あくまで得点を稼ぐことにあります。

中断セーブ機能があり、セーブした場面からすぐ再開できる機能もついています。
カービィはすぐに落ちてこないので、安心してゲームを再開することができます。

もう一つおまけの話、スコアは99999990点まで。(調べたらそこまで到達した猛者が…!)
これを超えると0点に戻ってしまうらしいです。

まるっと動画を紹介

まるっと評価点

カービィらしさ

どこのステージでもバラエティー豊かなギミックと顔なじみの敵キャラ達が待ち受け、プレイヤーを楽しませてくれます。(もちろん足止めも兼ねていますが)
各種SEも初期カービィで使用されていた物を多く使用しているので、ファンならば原作を思い出しつつ楽しめることでしょう。

ステージギミックは一工夫してあり、ボス戦やボーナスステージではピンボールながらアクションゲームのような駆け引きが要求されるので面白いですね。
単にキャラがカービィ仕様になっただけでなく、電子ピンボール故のランダム制やタイミングを求められるギミックが多いので通常のピンボールとは一味違う持ち味があります。

親切な救済措置

全体的にやや難易度は高い本作ですが、条件を満たすとどの台でもマキシムトマト(フリッパーの間に出現し、カービィが落ちなくなるアイテム)と元気ドリンク(左右のゾーンに出現し、カービィの落下を防いでくれるアイテム)が出現するという救済策があります。
下層から落下したピンチ時に、運がよければ一気に上層まで飛んで大逆転できる仕掛けもあります。以上のようにピンボールにあまり慣れていない人でもクリアしやすいよう配慮はなされています。

裏コマンド!

タイトル画面で裏コマンドを入力することで、ボーナスステージだけ、またはボスステージだけをとことんやり込むこともできます。
どちらもルールこそ単純ながらなかなか面白く、たどり着くまでには結構手間がかかるので普通にピンボールをプレイするよりこちらをやっていた人も多いのでは?
ボーナスステージは「左+SELECT+Aボタン」、ボスステージは「右+SELECT+Bボタン」で遊べますよ~。成功させるとランキング画面で、ボーナスの場合は「白猫」、ボスの場合は「黒猫」が歩いてきます。

ポップでキュートなBGM

他作品からの流用曲もあるものの、本作のための新規BGMはポップでコミカルなカービィの世界観とピンボールという題材にマッチした良曲でした。

まるっと問題点…

ボリューム不足

要はピンボール三台+αなので、ボリュームという意味では若干不足しています。ゲームボーイ発売初期のゲームではなく、ゲームボーイ発売からある程度時期は経っているのですが…。
ただその分価格は他のゲームボーイソフトに比べると安めでした。

救済措置があっても高難易度

救済措置はあると上述したものの、他のカービィシリーズのように「万人がクリアできる」難易度ではありません。元々『カービィシリーズ』以前のハル研は難易度が高いゲームばかり作っており、本作は確実にその流れを受け継いでいます。
特に上層でボス戦用のワープスターを出すのが難しく、中層に半強制的に戻されるギミックもあるので子供がプレイするとなかなかボス戦にたどり着けません。
一番難しいのがポピー台上層のギミックで、三体のヒヨコを敵から守りながら孵化させ、その後ランダムでヒヨコが運んでくるワープスターにタッチするというもので、かなり難しかった記憶があります。しかもワープスターを取り逃がしたら最初からやり直しです。悲しい…。

まるっと総合評価

まさにタイトル通りのゲームです!
シンプルな面白さがあり、ピンボールが好きな人なら満足できる一作でしょう。
現代の大ボリュームで美しい映像のゲームもいいですが、たまにはこういう単純なゲームで遊ぶのも一興ではないでしょうか。
もちろん「とにかくカービィが好き」という人にもオススメです。

まとめとおまけ

当時はゲームボーイの全盛期だった事もあり、売上本数は国内だけでも約112万本!
これは本シリーズの番外編としては最高記録です。
現在は3DSのバーチャルコンソールにて411円(税込)で発売中。
高難易度のため子供時代にクリアを断念した人も多かったはず、今こそ雪辱を果たしてみてはいかがでしょうか。

当時のCMです

本稿で記載しております情報は、ゲームカタログ@wikiから引用させていただきました。

出典元はコチラです。

カービィのピンボール - ゲームカタログ@Wiki ~クソゲーから名作まで~ - アットウィキ

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