なるなるみになる
封入されているのは、大きめなトレーと粉、そして枯れ木のような棒。まずはトレーの片側に水を入れ、もう片方に粉を平ら状に注ぎます。あとは、棒の枝部分に水を付ける⇒水が付いた箇所に粉を付着させる、という単純作業の繰り返し。テレビCMでは編集マジックにより、ものの6~7秒でこの枝に球体の「ゼリーの実」がつくのですが、実際はけっこう根気がいります。ゆえに完成したときの達成感はひとしお!でも、食べる個所が少ないため満足感を得られず、結局、あまった粉に水をドバっとかけてぐちゃぐちゃなゼリーを食すというのが、通例化していたものです。
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すらすらキャンバス
いや、これは斬新でした。粉末ゼリーに水を垂らして具現化するという「なるなるみになる」と同じ仕組みではあるのですが、作成過程がユニーク。トレーいっぱいに敷き詰めた粉末ゼリーに水を加える際、用いるアイテムがスポイトなのです。これによって、粉末入りのトレーがキャンパス、水入りのスポイトは絵筆の役割を果たし、まるで絵画を描くように、自分好みのカタチをしたゼリーをつくれるのです。子供たちの創造性を刺激する、知育菓子の傑作といえるでしょう。
ガムがため
『ねるねるねるね』のようなアメーバ状の練り菓子や、『なるなるみになる』のようなゼリー状菓子ができる場合の多い知育菓子業界において「ガムをつくれる」というのは、なかなか画期的でした。粉末状のガムを注射器のような筒状のプラスチックに入れて、圧縮すると固形のガムができ上がり!
粉末は、ソーダ・オレンジ・シナモンと三層に分かれており、三種類の味を楽しめるようになっています。なお、しばらく口の中でクチャクチャと噛み続けると、もともとが粒子を圧縮しただけのものなので、粘質がゆるまり、バラバラとほどけていくため、ヤメ時が肝心です。
カチンカチン
水入れて、粉入れて、1分経った~ら カチン カチン♪
割~って食べよう カチン カチン♪
このCMソングでお馴染みだった『カチンカチン』。粉状の「ラムネのもと」を入れて水で練り上げれば、不思議とどんどん固まっていき、カチンカチンのラムネが完成!ポリポリと噛み砕きながらいただきます。
むにょっぴちょちょ
橋田壽賀子とキス⇒『笑っていいとも!』出禁、レギュラー番組初回放送で陰毛にライターで火をつける⇒収録開始20分でレギュラー降板など、「1クールのレギュラーより1回の伝説」の名言を生き続ける男・江頭2:50。こんな破天荒で問題行動だらけのタレントをCM起用した『むにょっぴちょちょ』の販売元『カネボウフーズ』は、なかなかラジカルな企業です。
そんな前衛的な企業姿勢は、『むにょっぴちょちょ』にも表れており、氷の上にチョコレートペンで絵を描いて、凝固したところにフルーツソースをつけて食べるという、『すらすらキャンバス』のチョコレート版とでもいうべき斬新な知育お菓子でした。
CM 江頭2:50 むにょっぴちょちょ
バッキンガムガム
エリザベス女王が住まうロンドンの公邸『バッキンガム宮殿』から取ってつけたこちらの知育菓子は、『カチンカチン』のガムバージョン。粉状のガムを水でカチンコチンにしたら、やはり、叩いて割って食します。
トンビューン
細長いひも状のグミで『ひもQ』というロングセラー商品がありますが、この『トンビューン』はさしずめ『ひもQ』の知育菓子バージョン。トレーに粉と水を流し込むと、なんと、全長1メートルほどのゼリー菓子ができ上がります。びよーんと伸びきったトンビューンを、頭上に掲げた子供たちが出演するテレビCMはインパクト絶大でした。
ツブポン
昔、実家近くの小さな池には、ヒキガエルがうようよ生息していました。春から初夏にかけて、その池の水面はびっしりとカエルの卵で埋め尽くされ、その中のいくつかを家に持ち帰り、水槽の中でおたまじゃくしを育てたりしたものです。
このツブポンは、そんなカエルの卵にそっくりでした。ゆえに見た目はちょっと気持ち悪いのですが、味は知育お菓子にありがちなケミカルライクなフルーツテイストで、まあまあ美味しかったです。
ぷにょぷにょぽっこん
トレーに水⇒粉を入れ、アイスクリームコーンのミニチュアみたいな小さなコーンを突き刺して1分待ったら、カラフルシュガーをふりかけて、ハイ、でき上がり!
この作り方をレクチャーしている三波春夫を意識したと思しきお面を被った演歌歌手が歌い踊るテレビCMが、なんともシュールです。
ぬっきんきん
筒状の袋に粉を入れて、袋ごと水に浸す⇒袋の中に水が浸透し、徐々に変色&凝固⇒抜き出すと棒状のグミが完成⇒粘着質なソースを全体に塗りたくり、トッピングにツブツブのあられをつければ食べごろ!
それにしても、棒状で「ぬっきんきん」という名前…おっさんになった今改めて見ると、下ネタにしか思えません。
(こじへい)