忠臣蔵を題材にした映画・ドラマの中で「大石内蔵助」を演じた印象に残る俳優①【1960年代中旬以前】

忠臣蔵を題材にした映画・ドラマの中で「大石内蔵助」を演じた印象に残る俳優①【1960年代中旬以前】

毎年年末になると町の映画館や茶の間のテレビでは必ずと言って良いほど色々な形で取り上げる「忠臣蔵」。映画やドラマは勿論のこと、ドキュメンタリー番組然り、バラエティ番組然り、日本に住んでいる人なら誰もが一度は見ているであろう「忠臣蔵」。ここでは映画やテレビの中で「忠臣蔵」の中心人物である大石内蔵助を演じた俳優を私の記憶と一緒にを辿ってみましょう。


毎年年末になると町では”ジングルベル”と”討ち入り”の話題でもちきりだった。

吉良邸討ち入り。二代目山崎年信画、1886年

毎年年末になると、私が住んでいた町の近くの繁華街にある映画館では上記のような「忠臣蔵」のポスター看板があり、その横で”ジングルベル”の音楽を鳴らしながら、威勢の良い声で「クリスマスケーキはいかがですか?」と山ずみされたケーキの前で叫んでいた光景が目に浮かぶ。
ある本によると、映画館で初めて「忠臣蔵」が上映されたのは1907(明治40)年12月の『忠臣蔵五段目』だそうで、大石内蔵助には第十一代目片岡仁左衛門が演じ、彼が襲名披露した記念に撮影されたそうだ。私が見たかって? 勿論、見てましぇん!!

本題の前にちょっと『忠臣蔵』に関する基礎のおさらい!!(ご存知の方は飛ばし読みして下さい)

まず、『忠臣蔵』とは??

現代で言えば、ブロマイドってとこかな!?

「仮名手本忠臣蔵 夜討人数ノ内 堀辺弥津兵衛 堀辺弥次兵衛肖像」 歌川国貞画

ならば、『赤穂事件』とは??

吉良さんのご冥福をお祈りします!!。

本所松坂町の吉良邸跡

47士のご冥福もお祈りします!!。

花岳寺の義士墓所

では、何故今も人気なのか??

この質問には人によって色々な答えがあるようですが、そもそも「赤穂事件」を肯定的に考えるのか、否定的に考えるのかにより雲泥の差がある。私個人としては肯定的な立場に属するのですが・・・。
この「赤穂四十七士」討ち入りに関しては単なる吉良個人への復讐ではなく、十分な調査もせずに即日お家取りつぶしという一方的な刑罰を下した幕府(政府)に対する赤穂浪士の「復讐」だと思う。そして、その後浄瑠璃や歌舞伎となり庶民の人気を博す、つまり現在で言うと月9ドラマで人気を博したのと同じ感覚だ。
多分、赤穂浪士と同じ位かそれ以上にお上(政府)に不満を抱く庶民の多くが抑圧されている自分たちの代りに良くやってくれたと思っていたからこそ人気になったのでしょう!!。
人気の秘密は悪役として描かれる吉良を、苦渋苦難に耐え忍ぶ赤穂浪士がついにやっつけるという現代の「やくざ映画」や「ヒーロー物」に共通する「勧善懲悪」や「おしん」の「忍耐」といった大衆に受ける要素を兼ね備えていたからだ。また浪士が一矢報いた後、名誉の切腹を遂げたのは日本人が大切に思う「潔さ」にあい通じるのではなかろうか!?。

否定的な意見もある!!

下記のような否定的な意見があるが、評価は読者の方々にお任せします!!。
1、主君の浅野が変人!!。
 ・現代でいうと、国会で刃物を振り回すような行為で、そのような人物は信用できない。
2.殺しすぎ。
 ・史実では吉良家は死者16人、負傷者20人余を出している。今こんなことやったら大変な
  騒ぎになる。
3.吉良上野介は名君?
 ・地元では、吉良上野介は名君だったといわれているが、ドラマでは完全に悪役にされて
  いて、真相があいまいである。
4.吉良上野介は被害者。
 ・松の廊下の事件では、吉良上野介は明らかに被害者。なのに何故憎まれるのか?逆ギレ
  ではないのか?
5.復讐が楽しい?
 ・復讐に命をかけるわけですが、それがそんなに意義あることなのか?復讐をして相手を
  殺害したところで空しさだけが残ると思うのだが・・・??。
 ・主君が吉良上野介に殺害されたのならともかくも、事実は逆で吉良上野介が主君に殺され
  そうになった訳なのに、それで主君の仇を討ったといえるのか?
などなど・・・。

では、そろそろ本題に戻りましょう!!

まずはトップバッターとしては、私が物心が付いた頃、この「忠臣蔵」の大石内蔵助役で出演していた片岡千恵蔵が印象に深く残っている。
実は片岡千恵蔵が大石内蔵助として主演した映画が4本もあり、それは年代順に言えば、3番目の大作になる。

忠臣蔵 櫻花の巻・菊花の巻 [DVD]

豪華絢爛! 東映が総力を結集して放つ世紀の時代劇巨編! 刃傷松の廊下、内匠頭切腹、城明渡し、祇園の放蕩、南部坂の別れ、吉良邸討ち入り、お馴染みの名場面を網羅。150名のスターで描く3時間2分の忠臣蔵決定版!!
片岡千恵蔵の他、中村錦之助、美空ひばり、市川右太衛門が出演していて、往年の大スターを知っている方々にとっては、よだれが出るほど見たくなる一品だ。

本名	植木 正義(うえき まさよし)
別名義	片岡 十八郎
片岡 千栄蔵
植木 進
生年月日	1903年3月30日
没年月日	1983年3月31日(80歳没)
出生地	群馬県新田郡藪塚本町(現在の太田市)
死没地	東京都港区
職業	 俳優
ジャンル	歌舞伎、映画、テレビドラマ

片岡 千恵蔵(かたおか ちえぞう)

戦前・戦後期にわたって活躍した時代劇スターで、同時代の時代劇スターである阪東妻三郎、大河内傳次郎、嵐寛寿郎、市川右太衛門、長谷川一夫とともに「時代劇六大スタア」と呼ばれた(これに月形龍之介を含めて「七剣聖」と呼ぶ場合もある)。出演作品は300本を超える。演技そのものは歌舞伎の要素が強かったような気がする。

「忠臣蔵」がテレビドラマ番組として初めて登場した伝説のNHK大河『赤穂浪士』!!

『赤穂浪士』(あこうろうし)は、1964年1月5日 - 12月27日にNHKで放映された2作目の大河ドラマ。主役の大石内蔵助に大映の看板俳優で後に国民栄誉賞を受賞する長谷川一夫を担ぎ出し、歌舞伎界や新劇界の大物、歌謡界の人気アイドルまでも起用し、前作『花の生涯』を上回る豪華キャストの競演で話題を集めた。赤穂四十七士たちの討ち入りを決意するまでの苦悩や葛藤、彼らに関わる人々の思惑などを1年間かけてじっくりと描き出す大河ドラマならではのストーリー展開で、その結果視聴率は優に30%を超え、浪士の討入りが放送された回には視聴率53.0%という大河ドラマ史上最高視聴率記録をも打ち立てた。

NHK想い出倶楽部II 赤穂浪士 第47回 ~討入り~ [VHS]

映画、歌舞伎、新劇の各界から人気、実力ともにトップクラスの俳優たちが勢揃い。彼らは、映画の撮影や舞台がはねてからNHKに駆けつけるという日々で、ほとんど休みらしい休みがなかったそうだ。
『赤穂浪士』のクライマックスといえばやはり討ち入り。第47、48話の2回にわたって放送された討ち入りシーンのために大がかりなオープンセットが組まれた。NHK富士見ヶ丘グラウンド(東京・世田谷)には、建坪約900平方メートル、総面積1400平方メートルに及ぶ「吉良邸」のセットが建ち、その組み立てには1週間かかったという。吉良邸に向かう大川の堀割の場面はグラウンドのプールを利用。また「永代橋付近」は国際放映(東京・世田谷)のオープンセットを使って撮影したそうだ。

本名	同じ
別名義	林 長丸
林 長二郎
生年月日	1908年2月27日
没年月日	1984年4月6日(76歳没)
出生地	京都府紀伊郡堀内村字六地蔵[1](現・宇治市六地蔵)
死没地	東京都港区西新橋
職業	 俳優
ジャンル	映画、舞台、テレビドラマ

長谷川 一夫(はせがわ かずお)

長谷川一夫は戦前から戦後の長きにわたって活躍した天下の二枚目スターだった。このドラマの中で彼の独特な鼻にかかった声で言う「各々方、討ち入りでござる」というセリフは日本中で流行って、みんなが真似したもんだった。

もはや吉良上野介殺人事件!毎年どんだけ斬られるの?これまでも、きっとこれからも・・・ - Middle Edge(ミドルエッジ)

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