コメっとさん商品化のために米をとぐ八神。
講談社「課長バカ一代」野中英次作 1巻 第20章より。
壊れて文句を言う客がいたら、機械に変わって私が米をとぐ!!
これだけでもすごい返し方なのですが、技術部門の責任者の追及はさらに続きます。
「簡単におっしゃいますけどね、アナタに米がとげるんですか?」と厳しい追及。
すると、八神は、「ではここでやってみましょう!」と、追及をど真ん中で受け止めます。
「天使のように繊細に 悪魔のように大胆に!」と、わけのわからない信念で八神が米をとぎます。
ここからが、もうメチャクチャ。
八神のといだ米は、光っていて、炊いてもいないのにそのまま食べられるほどおいしいものだったようです。
「私が間違っていました。大切なものを見失っていました。」
ここで、これまで厳しい追及をしてきた技術部門の責任者も、八神に降参します。
「私たちは利潤追求に走りすぎて、大切なものを見失っていたようです・・・」と、改心してしまいます。
そこまではいいのですが、新商品の説明会で出た結論は、「米は手でとぐのが一番」ということで、コメっとさんの商品化は中止になってしまったようです。
どういう流れなのか( ^ω^)・・・。
よくぞこんなバカげた商品をネタで思いつくものだ・・・。
この他にも、会社を舞台に、上司をボコボコにする部下が主人公のゲームなど、バカらしい話が次々と展開します。
作者の野中英次さんの発想力は、本当にすごいと思います。
これが、野中さんの次の作品につながっていくわけですね。
しかし、この「課長バカ一代」は、現在中古品のみ売られているようで、こんな名作が新品で手に入らないのは、非常に残念です。
電子書籍化なども、ぜひしてほしいものです。
野中さんの作品「魁!クロマティ高校」の電子書籍は、販売されているようです。
機会がありましたら、こちらも記事にしていこうかと思います。