竜二とは
1983年公開の日本映画で金子正次脚本・主演、川島透監督です。
主題歌は萩原健一(ショーケン)さんです。
萩原健一さんで『ララバイ』
あらすじ

三東会の名刺
別れた妻と娘への未練から堅気になった男・竜二。
それでも彼を慕う舎弟分。慣れない仕事。
ある日、配達中に職場の先輩が「俺も昔はワルだった」と吹かしを入れた途端に我慢の限界が来た。
家に帰ろうとしたときに商店街の安売りに群がる愛妻の姿を見た竜二は自分の本当に帰るべき場所、シノギを削った歌舞伎町へ白いスーツを着て舞い戻っていく・・・
エピソード

竜二 [DVD]
暴力シーンを伴わないヤクザ映画として高く評価され、
湯布院映画祭でのプレミア試写で喝采を浴び、1983年10月29日から全国で公開され大ヒットを記録した映画とされてます。
後に、長渕剛主演の「とんぼ」や『オルゴール』が影響を受け、撮影の際に、その手法を真似たと言われています。
確かに長渕さんの喋り方や長渕キックなど両方観ると影響を受けているのが、よくわかります。
また「竜二」で主人公の妻の永島暎子さんを映画オルゴールで自分の妻役にキャスティングしたのは間違いなく「竜二」にリスペクトがあったからとも言われています。
主な出演者
金子正次(花城竜二)
主役
別れた妻と娘への未練から堅気になった男を演じる。
1983年11月6日に、胃癌性腹膜炎により、松田優作らに看取られながら33歳で死去しました。
奇しくも、6年後の同月同日に松田優作さんも癌でお亡くなりになりました。
永島暎子(花城まり子)
竜二の妻

現在
本名 水永 輝子
生年月日 1955年7月28日(62歳)
1983年、『竜二』の演技で国内各助演女優賞を総なめにした。
演技はもちろん、「脱ぎっぷりのいい女優」として1980年代以降の日本映画を支えた。
現在も女優活動をされてます。
北公次(ひろし)

撮影当時
竜二の舎弟分(義理の弟)

お元気だった頃の画像
本名 松下 公次(まつした こうじ)
2012年2月22日、肝臓ガンのため都内の病院で死去63歳没
佐藤金造(直)

撮影当時
竜二の舎弟分(義理の弟)

現在
本名 佐藤 茂樹
生年月日 1956年12月29日(60歳)
2013年2月12日、自宅浴室で脳内出血のため倒れ、病院で右側頭部血腫の除去手術を受け る。2013年6月25日 杏林大学病院を退院。
現在も芸能活動をされてます。
竜二の娘
作品内で主人公・竜二の娘・あや役を演じているももは、金子さんの実の娘であり、現在ラジオパーソナリティー・ナレーターの金子桃さん、だそうです。
金子正次と言う男
アングラ演劇の主演俳優だった金子正次が1981年1月、同劇団の解散公演の楽日に大量に吐血し病院に担ぎ込まれ、一命は取りとめたが末期の胃ガンで既に手遅れだったそうです。
ただ本人には最後まで病名は伏せられました。
金子正次さんは鈴木明夫の名前で1982年秋「竜二」のシナリオを書き上げ、
製作費3000万円は、自己資金と実家や知人からかき集め、配給会社のあてのないまま、1983年1月6日にクランクインしたそうです。
封切り後に

983年10月29日、東京新宿東映ホール2を始め、全国主要都市五、六館の限定ロードショーで封切り。
お客の入りを心配して新宿東映に駆け付けた金子は、
初回の上映が終わった直後に劇場前の路上にうずくまり、
そのまま世田谷区の板谷クリニックに担ぎ込まれ8日後の1983年11月6日胃癌性腹膜炎で亡くなったそうです。
33歳でした。
後に1983年12月下旬から、自主映画では異例の全国ロードショー公開が行われたそうです。
亡くなる寸前まで
金子正次さんは痛み止めの薬で混沌とする意識の中でも「ホールに電話、電話」としきりに呟いていたといわれています。
客の入りが不安だったのだが、客席は初日からほぼ満員で11月に入ると連日、立ち見が出るほどだったとか。
2002年には

竜二 Forever
本作『竜二』を作った金子正次と仲間のドラマに迫って、フィクショナルに再現したバックステージ映画が18年後の2001年に製作され、2002年3月に劇場公開されました。
『竜二Forever』
因みに主人公の金子正次役を高橋克典さんが演じました。
見てみたくなった方
最後に・・・
いかがだったでしょうか?
私の好きな映画の1つです。
また面白そうなネタがあったらまとめてみたいと思います。
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