岸恵子(きし けいこ)
岸恵子(きし けいこ)
松竹の看板女優として絶大な人気を誇った岸恵子さん
岸恵子の出演映画の金田一耕助シリーズ
金田一 耕助(きんだいち こうすけ)は、横溝正史の推理小説に登場する架空の私立探偵。
悪魔の手毬唄〈1977年〉
悪魔の手毬唄(あくまのてまりうた)
悪魔の手毬唄のビジュアルガイド・ストーリー
亀の湯の女将の青池リカ役:岸恵子
画面は亀の湯の鳥瞰図
青池里子(永嶋暎子)
ある日耕助は、風呂場で1人の老人に声をかけられる。
20年前の未解決事件とは
数日後、磯川警部(若山富三郎)が亀の湯にやってくる。 耕助は、この宿にやってきた時から抱いていた疑問を、磯川にぶつける。
殺されたリカの夫の源次郎の顔は囲炉裏の火で焼けただれて判別がつかない状態
磯川は、20年前の事件の真相を調べるよう、耕助に依頼する。
リカは娘時代は、女芸人(芸名:スン子)として神戸の寄席に出演していたという。
リカは20年前の事件に関係があるのか?亡き夫の源次郎と恩田との間に何があったのか?
村出身の人気歌手・別所千恵(仁科明子)が村に凱旋してくる
謎の老婆
注目:この老婆の本当の正体は誰か?
おりんはすでに亡くなっている!さっきすれ違った老婆は一体誰なのか?
放庵はどこへ消えたのか?あの老婆は?
悪魔の手毬歌に見立てた猟奇的な殺人事件
8月13日、里帰りしたゆかり(千恵)を囲んで仁礼家では、村の青年団による千恵の歓迎会が行われていた。だが、いくら待っても泰子が現れない。
由良泰子(高橋洋子)の死体が発見される
1:泰子の見立て殺人
悪魔の手毬歌の1番に見立てた殺人であった
立花捜査主任(加藤武)「よし、わかった! 磯川さん、これは、仁礼家に泰子殺しを頼まれた老婆が、放庵に毒を盛って殺したんですよ」
さらに仁礼家の娘の文子(永野裕紀子)が行方不明に!壁に映った老婆の影!
千恵「キャー!」
「!!」そのしばらくあと、今度は青池里子(永島暎子)が暗がりの中に何かを目撃する(実は犯人を見てしまったのだ)。
トラウマ映像注意!翌朝、昨夜通夜の席から忽然と姿を消した文子が、仁礼家のぶどう酒工場で発見される。
2:文子の見立て殺人(葡萄酒の樽に漬けられるという猟奇的なシーン)
悪魔の手毬歌の2番に見立てた殺人だったのだ。
泰子の祖母・五百子(原ひさ子)は村に古くから伝わる手毬唄を皆に歌って聞かせるのだった(手毬を器用につくおばあちゃん)。
放庵に弱みを握られた者(20年前の真の犯人)が、放庵に貢いでいるのだ。
父親は皆、恩田!鬼首村の仲良しの同い年4人娘、泰子、文子、千恵、里子のうち、3人は腹違いの姉妹だったのだ。
母に心配をかけまいとする里子。その心境の変化はなぜか?里子はあの晩、一体何を見てしまったのか?
恩田と源次郎二人の写真がない!これは何を意味するのか? 2つの殺人とは別に、20年前の事件の調査を進めていた耕助は、加害者・恩田の写真も、被害者・源次郎の写真も、捜査資料の中に残されていないことに気付く。
20年前の被害者は一体誰なのか?恩田?源次郎?
恩田の足の指は変わっており、左右ともに中指が異常に長かった
やはり、20年前に殺されたのは源次郎ではなく恩田だったのだ。もしくは源次郎=恩田。
3:里子の見立て殺人
悪魔の手毬歌の3番に見立てた殺人だが・・・真犯人にとって悲劇的な誤算!
名探偵金田一耕助の推理とリカから語られる真実
耕助は、神戸で手に入れてきた1枚の写真を3人に見せる。
なんと恩田と源次郎は同一人物だったのだ。
リカが悪魔になってしまった理由
そして想定外の殺人を・・・
殺してしまったのは千恵ではなく、自分の娘である里子であったことを知ったリカの絶望的な悲しみ
「夫を心底憎めたら、あんなことにはならなんだ。酷い男と分かっても・・・・・好きやった・・・。忘れられませんのや・・・」
千恵や耕助や磯川にすべてを素直に白状する(画像は:老婆姿に変装しているリカ)。
リカ「私は歌名雄になんて言って謝ったらいいのか。 何も知らないあの子は、泰子さんと里子の恨みを晴らすんだといって、山狩りに行ってるんです」
磯川「リカさん、あんた、自首するつもりなんじゃろ? 自首してくれ、のう?」
真犯人が死んでしまうパタンが多いのだが、今回もやはり・・・
リカはいなくなった・・・
リカは人食い沼に身投げをして自殺していた。
恋人を殺された歌名雄は犯人の顔を見ようとする。真犯人の顔を見て驚愕とする歌名雄。「嘘やー!!母さん、母さん!」
名シーンと言われるエンディングにも見せ場が
「歌名雄君ね、やっと納得しましたよ。私がひきとること。岡山の農業専門学校へ入学させます。」 「よかったですね。」
動き出した汽車から身をのりだし金田一が口をひらく。「磯川さん、あなた、リカさん愛してらしたんですね。」
「えっ、何かいいましたか。」 金田一の言葉は走りだした汽車の音にかきけされたのか、磯川は聞き返した。
総社駅(そうじゃえき)のホームのプレート 「そうじゃ」