コカ・コーラ
先ず、このCMを観てください。あまりの爽やかさ、活気にめまいがしてきます。「悶絶」そういった言葉さえ脳裏をよぎります。
説明など一切必要のないコカ・コーラ。その味は言うまでもなく今も昔も「スカッとさわやか」です。しかし、注目して頂きたいのは味ではありません。

コカ・コーラ
ご紹介したいのはCMです。80年代後半のコカコーラのCMも、これまた「スカッとさわやか」。しかも今観ると、別の飲料水のキャッチコピーであるにも関わらず「元気イッパーツ!」と叫びたくなるほどに元気なCMばかりです。
元気になること間違いなしのバブル期、85年以降のコカコーラのCM集です。
1985年ー1986年
どのようなメーカーのものであっても、不快な思いをさせるCMは基本的にはありません。それにしてもどうでしょう。この時期のコカコーラのCMの爽やかさは尋常ではありません。
はじけてますね。思いっきりはじけてます。
この流れは翌年も続きます。
この頃のキャッチフレーズは「Coke is it! 」。なんだか分かるような分からないようなキャッチフレーズですね。
もしかすると騙されているじゃないかと思わないでもありませんが、勢いで一気に魅了されてしまいます。
1987年
1987年になるとCMのイメージが変わります。先ずキャッチフレーズが「i feel coke 」。これもまたよく意味が分かるような分からないような感じですが、コカコーラのキャッチフレーズとはこういったものなのでしょう。
CMのビジュアル的なキーワードはおそらく「笑顔」。まさしく爽やかテイスティですが、1987年版は愁いを帯びているというか、しっとりとした印象がありますね。素晴らしいです。グッときます。思わず涙さえ浮かべてしまいがちなCMとなっています。
その要因のひとつは、キャッチフレーズの変更に伴い佐藤竹善の起用が大きいと思われます。

佐藤竹善
「さわやかテイスティ I feel coke」のキャッチフレーズで一世を風靡した佐藤竹善は、ロックバンドSing Like Talkingのフロントマンでもあります。
Sing Like Talkingといえば、クオリティの高い楽曲で知られており特に90年代に数々のヒットを放っています。
小田和正や山下達郎のツアーサポートとしてバックコーラスを担当していたこともある佐藤竹善。その実力がコカ・コーラのCMにもいかんなく発揮されています。
1988年
しっとりしているのに、たまらなく爽やか!1987年の流れを引き継いだCMとなっています。
今の時代にはそぐわないのかもしれませんが、十分魅力的なCMです。
だれが観ても、この時代は良かったなぁと思うのではないでしょうか?
ところで、1988年お隣の国でのCMはどうだったかというと。。。
同じだ!完コピ。どちらがオリジナルなのかは分かりませんが、パチモンという言葉さえ聞こえてきます。
もしかすると、コカ・コーラのCMは全世界同じモチーフで統一されているのでしょうか?
同じ年のアルゼンチンのCMを観てみましょう。
全然違いますね。好感が持てるCMです。何より、モデルやテーマソングが変わってもコカ・コーラらしいと感じるCMになっているところが素晴らしいです。
1989年
佐藤竹善がコカ・コーラのCMソングを担当していたのは1987年から1989年までです。
基本的にコカ・コーラらしさというのはこれ以降も変わらないのですが、それでも佐藤竹善が歌を担当していた時期のCMは本当に素晴らしいです。
あの頃に戻りたいと思う方も多いのではないでしょうか?