なぜか、ほのかに”007”の匂いがした映画「チキ・チキ・バン・バン」

なぜか、ほのかに”007”の匂いがした映画「チキ・チキ・バン・バン」

映画「チキ・チキ・バン・バン」は日本では1968年12月18日に公開されたイギリスのファンタジー・ミュージカル映画である。当時私は中学生だった頃で、私が友人とこの映画を見た時は、巷(特に映画館周辺)ではジングルベルやら歳末大売出しの真っ最中だったと記憶している。そろそろ高校受験という時にこの映画は、私にとって大いに心の清涼剤となった。そんな映画「チキ・チキ・バン・バン」をご紹介しよう!!


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「チキ・チキ・バン・バン」とは??

映画「チキ・チキ・バン・バン」に出て来る主人公級の車で、名前を”チキ・チキ・バン・バン”号という。この車の味のあるエンジン音から「Chitty Chitty Bang Bang」号と名付けられたそうな。

映画「チキ・チキ・バン・バン」の一場面

”Chitty Chitty Bang Bang”を英語で発音すると、”チティ・チティ・ベン・ベン”に近い発音をするのだが、言いにくいので邦題を「チキ・チキ・バン・バン」と変えたそうだ。これを考えた人が当時は映画配給会社であるユナイト社の社員で後に『いやぁー!、映画って本当にいいものですね!!』というフレーズで有名になった映画評論家の水野晴郎氏だそうだ。

映画「チキ・チキ・バン・バン」の概要

夕陽が沈むあの丘に、光きらめくあの海に、スリルにみちた冒険のせて 空とぶチキ・チキ・バン・バン号、色彩もあざやかに大スクリーンに炸裂する絢爛のダイナミック・ミュージカル!(映画ちらしより)

空飛ぶ自動車とは、”007シリーズ”のアストンマーチンを彷彿するのは私だけでしょうか??

映画「チキ・チキ・バン・バン」の一場面

なんと「チキ・チキ・バン・バン」と「007シリーズ」の原作者は同一人物だった!!

映画「チキ・チキ・バン・バン」は「007シリーズ」のイアン・フレミングが唯一書き残した童話を、「007は二度死ぬ」の脚色をしたロアルド・ダールと「007/カジノ・ロワイヤル」の監督であるケン・ヒューズが脚色、「007/カジノ・ロワイヤル 」の監督をしたケン・ヒューズがメガホンを執ったファンタジー・ミュージカルであった。撮影はクリス・チャリス、音楽は「メリー・ポピンズ」でアカデミー賞を獲得したリチャード・M・シャーマンとロバート・B・シャーマンのコンビが担当。また、振付をマーク・ブロウとディ・ディ・ウッドの夫妻、ミュージカル監督はアーウィン・コスタルと、「メリー・ポピンズ」のチームである。出演は、「メリー・ポピンズ」、「ニューヨーク泥棒結社」のディック・バン・ダイク、ブロードウェイで「マイ・フェア・レディ」を演じたこともあるサリー・アン・ハウズ、「ビートルズがやって来る、ヤア!ヤア!ヤア!」のアンナ・クェイル、ジェームズ・ロバートンン・ジャスティス、ライオネル・ジェフリーズ、ゲルト・フレーベ、エイドリアン・ホール、ヒーザー・リプレイなど。製作は007シリーズを共同製作したアルバート・R・ブロッコリ。

まさに、「007シリーズ」と「メリー・ポピンズ」が合体したような映画であったと言っても過言ではなかった。

映画「チキ・チキ・バン・バン」の”あらすじ” 注意:ねたバレありあり!!!

20世紀初頭のイギリス。あるレース用自動車は、昔グランプリに何年もの間優勝し続けたが、後のレースで事故を起こし、今では廃車置き場に放置されている。寡夫で2人の子持ちの発明家カラクタカス・ポッツは夢見る人物だが、お人好しで生活力はない。ある日、自動車が屑鉄業者に売り飛ばされることを知ったジェレミーとジェマイマは、父のポッツに代わりに買い取ってくれるように頼み込む。購入代金が30シリングという高額だったため、ポッツは代金を捻出しようとスクランプシャス製菓会社に自身が発明した「音が出るキャンディー」を売り込む。ポッツは、以前自動車事故で知り合った社長令嬢のトルーリーの助けでキャンディーの売り込みに成功するが、飼い犬のエジソンが他の犬と共に工場に乱入して売り込みを台無しにしてしまう。

意気消沈したポッツだったが、子供たちの願いを叶えようと近所のお祭りでお金を集め、自動車を購入する。ポッツは、有り合わせの材料で自動車を修理し、「チキ・チキ・バン・バン」と命名した自動車で、子供たちとトルーリーを誘い海にピクニックに出かける。

ピクニックを楽しむポッツは、海に浮かぶヨットを見ながら「ヨットの持ち主はバルガリア国の悪党ボンバースト男爵【ゲルト・フレーベ】で、チキ・チキ・バン・バンを奪いに来た」と聞かせる。ボンバースト男爵はチキ・チキ・バン・バンを奪おうと攻撃してくるが、船に変形したチキ・チキ・バン・バンは軽々とヨットから逃げ出してしまう。ボンバースト男爵は手下のスパイに命令してチキ・チキ・バン・バンとポッツの誘拐を命令するが、間違ってポッツの父バンジーを誘拐してしまう。ボンバースト男爵に誘拐されるバンジーを見かけたポッツたちは、飛行機に変形したチキ・チキ・バン・バンに乗りバルガリアに向かう。

ボンバースト男爵は手下のスパイに命令してチキ・チキ・バン・バンとポッツの誘拐を命令するが、間違ってポッツの父バンジー【ライオネル・ジェフリーズ】を誘拐してしまう。ボンバースト男爵に誘拐されるバンジーを見かけたポッツたちは、飛行機に変形したチキ・チキ・バン・バンに乗りバルガリアに向かう。バルガリアに連れて来られたバンジーは、「一日で空を飛ぶ自動車を作らなければ死刑にする」とボンバースト男爵に命令され、誘拐されて来た他の発明家と共に自動車を作ることになる。

一方、バルガリアに到着したポッツたちは、町に子供がいないことに疑問を持つ。そこにバルガリア軍とチャイルドキャッチャーが現れ、親切なおもちゃ屋に匿われる。ポッツは、おもちゃ屋から「男爵夫人の命令で子供は連れ去られてしまう」と聞かされる。バルガリア軍がチキ・チキ・バン・バンを見付けて城に持ち帰った後、ポッツは、おもちゃ屋の案内でボンバースト男爵の城を偵察に行くが、その隙に子供たちがチャイルドキャッチャーに連れ去られてしまう。ポッツとトルーリーは、おもちゃ屋に連れられ城の地下の洞窟に案内され、逃げ延びた町の子供たちと出会い、協力してボンバースト男爵を倒そうとする。次の日、ボンバースト男爵の誕生日を迎え、城では貴族たちがパーティーを開いていた。おもちゃ屋はボンバースト男爵におもちゃの人形を献上するが、人形はポッツとトルーリーの変装だった。

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