悪役とは…
今思えば、学生時代に「ゲイリー・オールドマン」の演技を鑑賞して確信しました。
名作の悪役を演じれる俳優はストイックで怜悧です。
そうでなければ、映画史に燦然と輝く名作を支えることはできないと思います。
また、エキセントリックな役を演じる俳優としても有名実力のある方です。
彼の出演したもので、幾つも良い作品がありますが、今回は個人的にお気に入りの2本を中心にふりかえります。
「ゲイリー・オールドマン」とは?

お気に入りの2作品
非常にメジャーな2作品ですよね。
この2本の90年代のヒット作は、映画ファンでなくても地上波放送で鑑賞したことのあるが方が多いと思われます。
また、当然の如く、この2作品に於いての「ゲイリー・オールドマン」のエキセントリックな演技も最高に気持ちが良いです。
94年「レオン」に於いて
ノーマン・スタンスフィールド(スタン)役

懐かしいです。まさに狂っている悪役「スタン」を熱演しました。
スタンは、聡い血も涙もない悪役でしたよね。
当時も今も「スタン」にはゾクゾクします。
麻薬の扱いについてトラブルを起こしたとして、マチルダの家族を尋問した挙句、銃弾を受けながらも逡巡せず家族を射殺するシーンは、悪役が輝くシーンとして素晴らしいと思いました。
動画でどうぞ
97年「フィフス・エレメント」に於いて
ゾーグ役

こちらも懐かしいです。
「レオン」とは役の社会的地位は違いますが「ゲイリー・オールドマン」の演技はやはり光ります。
このゾーグという役も、聡いのですが冷酷非情な役です。
自身より弱い命への慈悲の心など持ち合わせておりません。
その反面、恐怖により従順になる主人へは怯えて弱腰です。
そんな卑怯な悪役をやりぬいてしまうところも素晴らしいと思います。
自身より弱い者へは…
主人へは…
「ゲイリー・オールドマン」曰く
これは事情がある故の発言です。
ご自身へのイメージ定着や、彼のご家族への影響を考えてのものだそうです。
確かに「悪」を演じたら白眉なだけに、それによる影響は不可避なものですよね。
ふりかえってみて…
「ゲイリー・オールドマン」の素晴らしさを再認識しました。
しかし、世界的な名優でも悩み苦しむのですよね。
近年ではファミリー向けの「ハリーポッター」シリーズやバットマンの「ダークナイト」シリーズなどにも出演されており、役の幅も広がって安堵という感じでしょうか。
これからも末永いご活躍を願って止みません。有り難う御座いました。
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