2025年、大阪万博の開催が決まったなら…その時に向けた提言コラム【頑張れ!大阪万博2025(第6回)】

2025年、大阪万博の開催が決まったなら…その時に向けた提言コラム【頑張れ!大阪万博2025(第6回)】

2025年、大阪万博の実現を徹底応援!1970年に開催された大阪万博(日本万国博覧会)当時の熱量と日本の底力を”ディスカバリー&フューチャー(温故知新)”としてコラム上に再現するとともに、2017年から2025年の日本社会を予測。人口構成や自然環境を考慮して大阪万博2025を実現に導く為の提言を展開します。


「大阪万博2025」の空想会場内!

私たちはここまで大阪万博2025の空想全景を「地上」「地下・上空」とそれぞれに空想してきた。

地上のあちこちには、高層ビルディング型パビリオン(全てのパビリオンという意味ではない)と立体型駐車場。地下は都市的に作られ救護や介護センターに巨大な物流システムやライフラインのインフラが構築され、様々なEVが正面衝突することなく活躍できるハイウェイ構想。そして上空は青空の見える開閉可能機能を有する全天候型のクリスタルパレス化。

さらにモノレールやロープウェイ。人の移動にライドや「動く歩道」も当然ありまくる。(大阪万博1970ですでにやっていることなんか書いたら空想力がもったいないのでここまで省略してきたに過ぎない)

これではまるでアニメの描く未来都市・・・・・・近未来SFコラムのようになってきたが笑い飛ばされる応援コラムであることも目的の一つなのでもう少しお付き合い下さるとありがたい。

先に、2025年の万博は体感型あるいは収集的消費による万国博覧グッズ販売の展開を予想した。(安直なのは百も承知。しかしキャラクターは必要だし、様々な商品とのコラボレーションはもっと必要だ)

いずれにしても多種多様な体験を通じて、その場で気軽に越境ECを楽しむ来場者の姿……。

これら一連の流れは、「キャッシュレス」かつ可能な限り「手ぶら型」となるのが、(会場内での手荷物追加を極力減らしたいと言った方が正確かもしれない)私たち研究所の理想とするところだ。

身動き出来ないほどの人の波の中をガラガラ引っ張って回るキャリーケースなんか邪魔で危ないに決まっている!
お客様を極力この手荷物から解放して差し上げるのが、大阪万博2025の願いでありたい!

だとすれば、宅配便のような配送受け付けブースが場内の至る所に点在しそうな感は免れないが、そんなのはつまらない。(海外の人は利用しにくいし会場風景には合わない)

そうではなく、入場したときの手荷物以外一切モノを手にせずに会場を後にするケースをポピュラーとしたいのだ。

2017年時点のFintech熱が2025年にどのような形で花開いているのかは分からないし、ビットコインがメジャー通貨単位になっている可能性だって現時点では不明であるが、会場内で気軽に購買を楽しむ来場者が、いちいち自動販売機や各店先で現金決済を行う姿は想像したくはない。

しかもこれらは行列、通行妨害の減少になるし、防犯にも役立つだろう。
さらに言えばこうでもしないと高齢者に手荷物が増える。さすれば「早く帰ろう」に直結すること間違いなしだからだ。
入場後わずか2時間で「もう帰ろう」となるような事態があってはならない!

さて、この問題に本気で取り組むならもう一つ大事なシステムの構築が必要だ。

会場入り口で必要なモノだけを入れたハンドバッグ以外の荷物をボックスに入れて保管するのだ。

その際、重量記録を取っておいて、持ち主側と照合して、預けているうちに無くなった・・・・・・などという事態を回避したい。(この照合システムは後ほど)
もちろんコスプレイヤーさんなどの手荷物は別ルートを設けなければならないから先の会場内搬送システムを利用して目的地まで運搬だ。
お預かりした手荷物ボックスは高度に管理され、帰るために出口に近づくとセンサーで自動的に窓口に運ばれていて素早く受け取れて、帰りの混雑の緩和となるようにしたい。

保管場所もシステム管理も移送システムも大変なのはわかっている。
しかし、1970年の大阪万博にはほとんどなかった車輪付きキャリーケースは、人混みの中でのトラブルやケガの元になることは明白なのだ。

このシステムを海外に売り込むつもりで是非実現させていただきたい。
だってこれはテロの防止に大いに役立つシステムなのだし、基本となるベースは成田空港の手荷物のカーゴ預かりにあるのだから不可能というほどのことはない。

多くの人でごった返す中で次々と増える手荷物は、疲労、トラブルの元凶間違いなし。
そこへ若者やツーリストのキャリーバッグは、ともすれば凶器になりかねない。

これに対応してこそ「未来社会型万博」ではないだろうか?
「オートクロークシステム」と入り口のボディチェックがあれば、武器や爆発物の会場持ち込みはほとんど水際で防止できるのだから、対フランスのためにも必要なシステムだ。

ところで読者の皆様に先に救護や介護の重要性を提唱したことをご記憶だろうか?ここからさらに飛躍したい。

もちろん1970年とは違う意味合いの「迷子」。すなわち「大人の迷子」を予想したいのだ。
これは会場内の地理に迷うことのみでなく、急な体調不良や不測の事態で同伴者と逸れる可能性を含めている。

当時を体験している人ならば憶えているかもしれないが、1970年の大阪万博には子供用に「迷子ワッペン」があった。

私たちが考える2025年の大阪万博はそんな単純なモノではない!

「超高性能」「超小型にて軽量」しかも「完全防水」のウェアラブル端末を入場口で貸し出す。(年齢や体型など各パターンに応じて機能最適化が為されていることはもちろんのことだ)
表示モニターにはチケットや決済機能も備わっており、GPSはもちろん、バイタルチェック機能も備えたものだ。(当然ながら超々高度のセキュリティ管理システムあってのことというのは言うまでもない)

これによって来場客は会場内で自由に物品を購入し、自分の現在位置情報はもちろん、はぐれた家族の位置、会場内イベント情報、高齢者(もしくは希望者)体調危機管理まで(熱中症の予防など)を網羅するのだ。

ここまで無関係に思われていたかもしれないが、

会場システムが白紙でも、実機が未完成でも、このAIスピーカー搭載型ウェアラブル端末のデモンストレーションバージョンを使って(もちろんスクリーン投影はパソコン画面で対応)、来年11月の開催地決定会議でプレゼンしたらきっとウケると思う。

もちろん高齢者大国の長期開催国際イベントなればこその「未来社会デザイン」のためだ。
そもそもパビリオンのハード面はどこの国が建設したって似たようなものが出来るのです。機能特化した何らかのシステムを作らなければ他国との差別化は難しいのだ。

これには、もしかすると会場入り口でウェアラブル端末を貸し出すパターンと他所で購入するパターン、個人の所有端末に「万博アプリ」をインストールして事前に対応するパターン、更には海外からの渡航客には空港で「EXPOsimカード」を配布して対応するパターンなど、来場客の想定ケースに応じたきめ細かい対応が有効となるのだろう。

まだ見ぬ2020年東京オリンピックの「お・も・て・な・し」をはるかに超える細やかな配慮というわけだ。
一つの会場に万国の人々が長期間に渡って集中するイベントに対応する「未来型システム博覧会」になったらいいなぁ……という日本的とも言えるサービスの空想なのだがいかがだろうか?

そもそもが高齢者大国だ。体調危機管理のためのバイタルチェック機能は、会場内での不測の事態を未然に防ぐ点では大きく効力を上げる可能性を秘めている。
真夏の水分補給アドバイスはもちろん、映画「マイノリティー・リポート」のように体調の急変が予想される来場者のもとに速やかに救護スタッフが地下通路をEVで急行するなどできれば「いのち輝く未来社会のデザイン」を具現化してると言えないだろうか?

そう!会場内という“社会内”で個人に対応してこそ未来社会のモデルケースとなりうるのだ。

えっ!? “絶対必要”って言い切るの?
はい、言い切ります。

パリに、世界に勝つためにはどうしても必要だと我々は提唱したいのです。ご期待下さい。

木原浩勝氏がワシントン・ポスト誌に語った日本アニメのこと、宮崎駿監督のこと。 - Middle Edge(ミドルエッジ)

関連する投稿


遠くの星から来た男、再び!『ウルトラマン80』のPOPUP STOREが精文館書店汐田橋店(愛知県豊橋市)で開催決定!!

遠くの星から来た男、再び!『ウルトラマン80』のPOPUP STOREが精文館書店汐田橋店(愛知県豊橋市)で開催決定!!

マンガ、アニメ、特撮などを始めとするサブカルチャーをテーマとした企画展を開催・運営しているクレイジーバンプが、精文館書店汐田橋店(愛知県豊橋市)にて『ウルトラマン80 POP UP STORE in 豊橋』を開催します。


数十年ぶりのサイン会!「王家の紋章」50周年カウントダウン開始記念として、細川智栄子あんど芙~みんがサイン会を実施!!

数十年ぶりのサイン会!「王家の紋章」50周年カウントダウン開始記念として、細川智栄子あんど芙~みんがサイン会を実施!!

2026年9月に連載50周年を迎える秋田書店刊行の漫画「王家の紋章」の50周年まであと1年のカウントダウンが開始されるのを記念し、現在大好評開催中のイベント「ACN ラムセス大王展 ファラオたちの黄金」にて、著者・細川智栄子あんど芙~みんによるサイン会が開催されます。


『リカちゃん エポスカードデビュー記念 POP-UP STORE レトロパーティー』が全国のマルイ系列店で開催決定!!

『リカちゃん エポスカードデビュー記念 POP-UP STORE レトロパーティー』が全国のマルイ系列店で開催決定!!

マンガ、アニメ、特撮などを始めとするサブカルチャーをテーマとした企画展を開催・運営しているクレイジーバンプが、8月1日(金)からのマルイ北千住を皮切りに、全国のマルイ系列4店舗にて1967年に誕生した着せ替え人形「リカちゃん」のPOP-UP STOREを開催します。


「伊藤潤二展 誘惑 JUNJI ITO EXHIBITION ENCHANTMENT」が宮城・石ノ森萬画館で開催中!!

「伊藤潤二展 誘惑 JUNJI ITO EXHIBITION ENCHANTMENT」が宮城・石ノ森萬画館で開催中!!

石ノ森萬画館(宮城県石巻市)にて、漫画家・伊藤潤二の世界を堪能できる企画展『伊藤潤二展 誘惑 JUNJI ITO EXHIBITION ENCHANTMENT』が現在開催中となっています。


怪奇漫画の金字塔『エコエコアザラク』連載開始50周年記念!大阪・ベアトラップギャラリーで原画展が開催中!!

怪奇漫画の金字塔『エコエコアザラク』連載開始50周年記念!大阪・ベアトラップギャラリーで原画展が開催中!!

怪奇漫画の傑作『エコエコアザラク』が連載開始から50周年となるのを記念し、原画展『エコエコアザラク50周年展』が大阪・ベアトラップギャラリーで現在好評開催中となっています。会期は8月24日まで。


最新の投稿


プロレス界の歴史が動く今こそ読むべき一冊! 『ようこそ、プロレスの世界へ 棚橋弘至のプロレス観戦入門』2025年12月18日(木)発売!

プロレス界の歴史が動く今こそ読むべき一冊! 『ようこそ、プロレスの世界へ 棚橋弘至のプロレス観戦入門』2025年12月18日(木)発売!

新日本プロレスの“100年に一人の逸材”棚橋弘至氏による著書『ようこそ、プロレスの世界へ 棚橋弘至のプロレス観戦入門』が2025年12月18日にKADOKAWAより発売されます。引退が迫る棚橋氏が、26年の現役生活で培った視点から、プロレスの魅力、技の奥義、名勝負の裏側を徹底解説。ビギナーの素朴な疑問にも明快に答え、プロレス観戦をさらに面白くする「令和の観戦バイブル」です。


ウルトラふろく200点以上を一挙収録!『学年誌 ウルトラふろく大全』発売

ウルトラふろく200点以上を一挙収録!『学年誌 ウルトラふろく大全』発売

小学館クリエイティブは、ウルトラマンシリーズ60周年、『小学一年生』100周年の節目に『学年誌 ウルトラふろく大全』を11月28日に発売しました。『ウルトラQ』から『ウルトラマン80』までの学年誌・幼児誌のウルトラふろく200点以上を網羅的に掲載。組み立て済み写真や当時の記事も収録し、ふろく全盛時代の熱気を再現します。特典として、1970年の人気ふろく「ウルトラかいじゅう大パノラマ」を復刻し同梱。


伝説のプロレス団体 UWF40周年記念イベント“無限大記念日”開催!

伝説のプロレス団体 UWF40周年記念イベント“無限大記念日”開催!

伝説のプロレス団体『UWF(ユニバーサル・レスリング・フェデレーション)』が、設立40周年を記念し、特別イベント「無限大記念日」を書泉ブックタワー(東京・秋葉原)にて開催します(2025年12月24日~2026年1月12日)。第1次UWFの貴重な試合映像や控室、オフショットなど、4,000枚以上のアーカイブから厳選された写真が展示されます。復刻グッズや開催記念商品も販売され、当時の熱狂が蘇ります。


グラニフ×『幽☆遊☆白書』初コラボ実現!幽助、蔵馬、飛影など全21アイテム登場

グラニフ×『幽☆遊☆白書』初コラボ実現!幽助、蔵馬、飛影など全21アイテム登場

株式会社グラニフは、TVアニメ『幽☆遊☆白書』との初コラボレーションアイテム全21種類を、2025年12月2日(火)より国内店舗および公式オンラインストアで販売開始します。主人公の浦飯幽助をはじめ、桑原、蔵馬、飛影のメインキャラクターに加え、戸愚呂、コエンマなど欠かせないキャラクターをデザイン。11月26日より先行予約も開始され、ファン必見のラインナップです。


全長20cmの迫力!1/18スケール『国産名車コレクション』創刊

全長20cmの迫力!1/18スケール『国産名車コレクション』創刊

アシェット・コレクションズ・ジャパンは、隔週刊『1/18 エクストラスケール 国産名車コレクション』を2026年1月7日に創刊します。全長約20cm、1/18スケールのダイキャスト製で、日本の自動車史を彩る名車を精巧に再現。ボディラインやエンジンルーム、インパネなどの細部ディテールにこだわった「エクストラ」なコレクション体験を提供し、マガジンでは名車の開発秘話や技術を深掘りします。