バブル期のマストアイテム!栄養ドリンクのCM集
1986年から1991年頃にかけての未曽有の好景気「バブル景気」。当時、バブルの恩恵を受けていた人も、まだ子どもで後からバブルを知った人も、あの頃に戻りたいなんて思っている人も多いのではないでしょうか?そんなバブル期を代表するCMとは言えば、24時間働かなくてはいけなかったビジネスマンの強い味方である栄養ドリンクのCMでした。そこで、ここでは栄養ドリンクのCMから当時を回顧していきましょう。


グロンサン(中外製薬):5時から男(高田純次)

今のように仕事が終わったら即帰宅のような時代ではなく、プライベートも充実させてこそデキる男と言われていたバブル期。やはり、お金があってあって困っていたくらいですから、5時からの遊びも派手そのもの!そんな時代背景を受けて、「5時から男」と言うキャッチコピーのもと、高田純次が個性的なCMを務めていました。
このCMくらいから高田純次は平成の無責任男として定着していきました。
ちなみにグロンサンの初代CMキャラクターは吉永小百合が務めていたのは意外な事実です。現在は、中外製薬からライオンに移管されており、グロンサンはライオン製となっています。
リゲイン(三共):時任三郎(24時間働けますか?)

栄養ドリンクと言えばコレ!と言う人も多いほど、商品もキャッチコピーも大ヒットしたリゲイン。実は、最初はアリナミンVに対抗すべく存在として開発されました。
今では「24時間働けるか?」なんて言ったら完全にブラック企業とされアウト!ですが、国際化がより一層進んだバブル期、本当に眠る間も惜しんで仕事していたビジネスマンも少なくありませんでした。
ダダン(ピップ):レジ―・ベネット(ダダン ボヨヨン ボヨヨン)

CMのインパクトで言えばこれがNo,1ではないでしょうか?正直、誰?と言う女性レスラーがダダン ボヨヨン ボヨヨンと踊るシーンは衝撃そのものでしたが、商品自体の認知度は決して高くなく、成功とは言えないのではないでしょうか?
CMだけは今も語り草になっている伝説のCMの一つですね。
リポビタンD(大正製薬):渡辺裕之ら(ファイト!一発!)

栄養ドリンクの代表格と言えば、1962年から発売されているやはりリポDことリポビタンDでしょう。バブル期のCMで、一番印象に残るのは渡辺裕之。勝野博、野村宏伸、倉田てつを、西村和彦と相棒を変えて、数パターン放送されており、どのコンビが印象に強いですか?
オロナミンC(大塚製薬):読売巨人軍(元気ハツラツ!)

国民的アニメだった「巨人の星」の協賛だった縁から、1976年から2001年までプロ野球・読売巨人軍がCMを担当していました。スター選手単位ではなく、チーム単位でのCMというだけで、巨人の人気が極めて高かった証拠と言えるでしょう。
「元気はつらつ!」以外に「オロナミンCは小さな巨人です!」なんてのも言っていましたね。
アリナミンV(武田薬品工業):ブイブイ(宮沢りえ&A.シュワルツェネッガー)

まだバリバリのアイドルだった宮沢りえと、「ターミネーター」が大ヒットして日本でもビックハリウッドスターになっていたA.シュワルツェネッガーと言う異色すぎるコンビによるCMです。宮沢りえがセクシーなボディコン姿になるなどは当時の時代を彷彿とさせます。
あれから宮沢りえは破局や離婚など人生の修羅場を経験、良い女優になっている事や、シュワルツェネッガーが州知事をやることになるなど全く想像できませんでしたね。
熱血飲料(サントリー):カスミちゃんが危ない(熱血キッド)

今では各メーカーからたくさん出ているカロリーを燃焼するトクホ飲料ですが、その先駆けとも言えるのがサントリーから出ていた「熱血飲料」。燃焼すると言われているオクタコサノールと言う成分を配合しており、当時からダイエット志向の人をターゲットとしていました。
CMは熱血キッドと言う仮面ヒーローがカスミちゃんを助けるため立ち向かうヒーロー特撮もののようなドラマ仕立ての作品でした。
鉄骨飲料(サントリー):鷲尾いさ子(そーれ♪そーれ鉄骨飲料♪)

その商品名どおり、多くの鉄分とカルシウムを配合したドリンク。鷲尾いさ子がお風呂?で踊るCMが話題を呼び、1年間で1億5000万本以上の販売実績を記録しました。
その後、ベッドの上や自転車の上など派生したCMが次々と誕生しましたが、やはりお風呂バージョンのインパクトが凄いですよね。
今は、平野ノラのギャグで使われているので、それで知っている若い人もいるのかもしれませんね。
ユンケル(佐藤製薬):タモリ(ユンケルでガンバルンバ)

過去にはガッツ石松や山城新伍なども出演していた「ユンケル」ですが、やはり記憶に深く残っているのは、1985年から2001年とまさにミドルエッジ時代に出演していたタモリでしょう。毎CMごとに、タモリが様々なコスプレに挑んでいるのも、まだ当時タモリが若かったからなのでしょうね。
タモリが放つ「「ユンケルンバでガンバルンバ」と言うワードは1988年に流行語大賞を獲得したほど。しかし、その後「ユンケルすればタモリング」などちょっと意味が分からない展開に・・・。
ゼナ(大正製薬):所ジョージ(疲れに効くセナ)

1993年に上記のユンケルの対抗馬として大正製薬から発売されたと言われているのが「ゼナ」。CMに起用したのも、同じお笑い界の大御所である所ジョージを起用したのはタモリに対する対抗策なのでしょうか。
まとめ
いかがでしたでしょうか?今も数多くの栄養ドリンクが発売されていますが、バブル期ほど重宝されていた時期もないのではないでしょうか?その証拠に、どの商品も個性的で意欲作と言えるCMが多いですよね。24時間働けるとか今では考えられないフレーズが時代を象徴しています。