時代を回り続けるファッション【70年~80年代】

時代を回り続けるファッション【70年~80年代】

名前や形を少しずつ変えながらも似たファッションが過去から現代へと繋がっていく様はまるで人間の根本的嗜好は変化しないのだと、まるで見透かされているようだ…。


70年代ファッション1【パンタロン、ラッパズボン】

ちょうどこの間にベルボトムが流行した。特にジーンズが日本で流行した背景にはベルボトムの存在は大きいだろう。その裾の広がりが体型カバーの効果もあり、「これなら私でも穿ける!」と歓喜した女性も多かったであろう。

また裾の広がりが、やや広がっているものをブーツカット。大きく広がっているものをベルボトムと称する事が多い。

70年代ジーンズ到来!(ベルボトム)

現代=現代では膝から裾にかけての広がりが誇張し過ぎない様変化。名称もブーツカット、ワイドパンツなどに変化した。

ブーツカット、ワイドパンツ

初めてブーツカットを見た団塊の世代はファッションは時代をめぐるのだと確信したのではないだろうか!「お父さんも若い時代にはいてたぞ!」とつい子供にいってしまいたくなるフォルムである。それもそのはず、名前や形が少し違えど、その姿はまるでわざとやっているかの如く似ているデザインをしている。正に巡ってきたのである。

70年代ファッション2【ホットパンツ】

ホットパンツ
70年代=股下から5㎝以下で太もものほぼ全体が露出する。ツイッギーの来日によりミニスカートが流行し日本人が脚を露出する事に抵抗無くなったといわれ、ミニスカート人気が冷めやらぬうちにホットパンツが国内に流行した。

ホットパンツ

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●ホットパンツ=股下から5㎝以下の物。ショートパンツの中でも最も短いタイプ。
 ●ショートパンツ=概ねホットパンツからハーフパンツの中間にあたる丈の物。

現代=2006年~2007年秋冬より「ショートパンツ」という名称で再流行した。ホットパンツより丈は長め。現代ファッションにおいてもはや定番アイテムともいえる。

ショートパンツ

これも団塊の世代が「お母さんも若いころはいてたわ!」といったであろうデザインのファッションである。若い子たちは知らない世代のものが現代によみがえる様はまるでタイムスリップしてしまったかのような錯覚を覚えたひとも多かったのではないだろうか。しかし若いうちにしかできないこのファッション、ぜひ若いうちにチャレンジしてもらいたいものだ。

70年代ファッション3【大胆な柄、草、花など】

70年代=当時ベトナム戦争に反対していた若者たちが「武器より花を」のスローガンを掲げ平和の象徴として服に大小様々な花の柄を身に着けた。

大胆な柄

現代=ボタニカルファッションといい、植物をモチーフにしたプリントの総称。花柄とは対照的に木の葉や茎、実、草花などをモチーフにした少し落ち着いた柄を示すことが多い。

ボタニカルワンピース

一見違うようで、同じモチーフを基準としたデザイン。物持ちのいいお母さんが娘に若いころのワンピースをプレゼントしても「古着風で可愛い!」なんて着てしまうこともあるのでは?実際古着屋さんでは今でも70年代のワンピースなど多く取り扱っている。良いものは時代を超え女の子を華やかにしてくれる。ありがたいことだ。

80年代ファッション1【ミリタリーウェア、MA-1】

80年代=トムクルーズ主演の映画「トップガン」のヒットによりMA-1などが流行した。主に男性に流行したイメージ。

ミリタリージャケット

現代=80年代のMA-1と比べると、もっとスタイリッシュに着れる様生地を薄くしたり、可愛い刺繍などつけているものも多い。主に女性に流行している。

MA-1

現代のMA-1ブームは安いものから高価なものまで様々な展開を迎えている。自分は安めの可愛い刺繍入りの物を購入した。これがほんとに安く手に入るので驚きである。80年代でMA-1を購入しようものなら何万、何十万とお金がかかったことだろう。いい時代である。

80年代ファッション2【ピンクハウスブーム】

現代=1990年以降日本で流行したファッションスタイルの一つ。主に白、ピンクを基調としたフォルム、フリルやレースなどが過剰にあしらわれた昔の西洋のパロディのようなイメージ。

ロリータ

世界的にも日本のロリータファッションはもはや有名であると言っていいだろう。原宿周辺で見かけることの多い彼女たち、いつの時代も女の子はお人形さん遊びをするように自分自身もお人形のような存在になることを求めてしまうのだろうか。外国の方たちが彼女たちを写真にとる様はまるで有名人を見つけた時のように好奇心に満ち溢れている。どんなファッションでも受け入れる日本ならではの現象のようにも思う。

80年代ファッション3【コムデギャルソン】

80年代=白、黒など落ち着いた色使い反面、布地には大胆で微妙なシルエットである。カラス族などと呼ばれた。

コムデギャルソン

Minimalist Fashion Design: Japanese designers Yohji Yamamoto, Issey Miyake and Rei Kawakubo of Comme des Garçons | Clothing | Pinterest | Yohji yamamoto, Desig…

現代=白、黒などで構成された西洋のパロディ的な奇抜なファッション。ヴィジョアル系バンドの人達が好んで着ているイメージ。

ゴシックパンク

最初に黒い色が目に飛び込んでくる。そして奇抜という点では共通点はあるのかもしれない。ヴィジュアル系バンドなどの出現によりゴシックやパンクなど様々な分野のファッションも出現した。いつの時代もファッションは音楽とともに発展している様にも思える。

カリスマ的存在のスターに憧れるようになると自分自身、少しでも憧れの存在に近づきたいという人間的欲求がなせる業なのだろうか。時代を超えて熱狂するファンという存在は永遠に不滅の存在なのかもしれない。

《総括》

今回振り返ってファッションについて考えた時、いつの時代のファッションも流行するには理由があり必然的に人々のニーズに沿ったものが生き残っているのだと感じた。ずっと残るファッションも残らないファッションもその時代が求めているからこそ出てきた作品の様なものであると思う。日々人が身に着け街をあるきだすそれぞれの作品。さながら街は美術館である。それこそファッションはまるで芸術のようで、街並みを見ているだけでとても面白く意味のある事のように思う。

ファッションは素晴らしい!

今私は声を大にしてそれをみんなに伝えたいと切に感じるのだ。

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