◆「差し脚」とは
レース中、後方の一団に位置し最後の直線走路やレースの後半で速い脚を使って、前にいる馬を交わす事。
◆「直線一気」とは
最後の直線まで後方で我慢して、最後の直線のみで他馬を差し切る事。
マティリアル 《伝説として語り継がれる最後方位置からの勝利！》
■1987年3月29日「スプリングステークス」 中山競馬場 芝1800
レース道中、隊列の遥か後方に置かれ、4コーナーでもまだ先頭から離された11番手と、直線の短い中山競馬場では絶望的な位置にいたマティリアル。
しかし、そのラストスパートに誰もが唖然となった……
※マティリアル：8番(緑色の帽子)
ヒシアマゾン 《直線一気の差し脚！》
■1994年4月16日「クリスタルカップ」 中山競馬場 芝1200
完全に逃げ切るかと思われたタイキウルフをヒシアマゾンが……
衝撃的なラスト50m！
※ヒシアマゾン：6番(青色の帽子)
サクラチトセオー 《切れ味ある差し脚！》
■1995年10月29日「天皇賞（秋）」 東京競馬場 芝2000m
1番枠スタートから後方をゆったりと追走し、直線では大外に持ち出されてスパート！
他の馬が止まって見えた豪脚で瞬く間に前の馬たちを交わし、最後はジェニュインをハナ差で……
※サクラチトセオー：1番(白の帽子)
マヤノトップガン 《それまでとは真逆の追い込み作戦で見事勝利！》
■1997年4月27日「天皇賞（春）」 京都競馬場 芝3200m
後方待機からの直線一気の追い込み（追い込みとは、スタート後、無理をさせずに後方につけスタミナを温存し、最後の直線で他馬をごぼう抜きする豪快な作戦）で、観客の度肝を抜く……
レコードタイムのおまけ付き！
※マヤノトップガン：4番(黒の帽子)
リアルヴィジョン 《日本競馬史上に残る、デビュー戦での直線一気！》
■1998年10月4日「4歳未勝利」 中山競馬場 ダート1800ｍ
向こう正面でかなり最後方を追走。3コーナーから動き始めるが、それでも直線入口で14番手。
絶望的な位置から……
※リアルヴィジョン：1番(白の帽子)
スペシャルウィーク 《名門一族出身の馬らしい本物の爆発力！》
■1999年10月31日「天皇賞（秋）」 東京競馬場 芝2000m
武豊騎手が選んだ勝負手は直線一気の後方待機策。
直線、大外から猛然と追い込んだスペシャルウィークは、粘るステイゴールドを力でねじ伏せる……
※スペシャルウィーク：9番(黄色の帽子)
ブロードアピール 《最後方から全馬ゴボウ抜き！強烈なラストスパート！》
■2000年11月12日「根岸ステークス」 東京競馬場 ダート1200m
武幸四郎が騎乗してのレースは最後方からのスタートとなり、先頭が残り400メートルの標識を通過する直前まで最後方に位置していたが、そこから後に“鬼脚”と呼ばれるゴール前での伸びを見せる……
13番(オレンジの帽子)にご注目ください！！
