懐かしい特撮・アニメ・漫画の傑作エピソードvol.12(想定外の衝撃的な展開・みんなのトラウマ)

懐かしい特撮・アニメ・漫画の傑作エピソードvol.12(想定外の衝撃的な展開・みんなのトラウマ)

懐かしい1970年代と80年代の昭和の特撮ドラマを中心に衝撃的な傑作エピソードやアニメや特撮のトラウマ作品も振り返ってみましょう。いずれの作品も色々な意味で衝撃的かつトンデモない面白いネタが勢ぞろいです。


『帰ってきたウルトラマン』第33話「怪獣使いと少年」 差別や集団心理の怖さなどを題材としたウルトラシリーズ史上屈指の問題作。

『帰ってきたウルトラマン』第33話「怪獣使いと少年」(1971年11月19日)

河原の廃屋に住む少年・良は、超能力を使う宇宙人と噂され、街の住民から迫害を受けていた。良は地球の環境調査に来訪したメイツ星人と実の親子のように暮らしていたのだ。だが、宇宙人に対する恐怖から暴徒と化した住民たちはメイツ星人を殺害。そのとき、怪獣ムルチが出現した!

地球探査に来ていたメイツ星の調査員は、怪獣ムルチを発見し、念動力で地中に封印した。

『帰ってきたウルトラマン』第33話「怪獣使いと少年」は、差別や未知なる物への恐怖、集団心理の怖さなどを題材としたウルトラシリーズ史上屈指の問題作。

河原の廃屋に住む少年・良は、穴を掘り続けていた。

良をからかった不良が不思議な力で叩きつけられたり、少年を襲った犬が突然爆死するなどの事から人々は少年を宇宙人と忌み嫌うようになっていった。

良は、超能力を使う宇宙人と噂され、街の住民からいじめ・迫害を受けていた。

徒党を組んだ集団行動における日本人の残虐性を描く。

徒党を組んだ学生たちに体を地中に埋められ、頭から泥水をかけられる少年・良。ひど過ぎるイジメだ。

学生たちが調子に乗り「良」の頭を自転車で轢こうとするが、郷が止める。郷はその場を仲裁し「良」を助ける。

調査の結果、少年が宇宙人ではないことが分かった。

リョウは北海道は江差生まれのれっきとした日本人だった。 

父が就職の為上京後そのまま蒸発してしまい、その間に母も死亡。天涯孤独となった彼は父を追うように上京する。

しかし少年はいったい何のために穴を掘り続けているのか?

郷「あの少年は何かを隠している・・・何かを・・・」

伊吹隊長「日本人は美しい花を作る手を持ちながら、一旦その手に刃を握ると、どんな残忍極まりない行為をすることか」

宇宙人と噂され異端視されている「良」は、閉鎖的な村社会化した街の住民から迫害を受けていた。

まさに日本人の村社会的な閉鎖性(圧迫感・同調圧力)と事なかれ主義を描いている。現代にも通じる日本社会に蔓延する心の闇の問題。

同調圧力が強い日本では隣人の目が恐ろしい。

(注意点)
ただ、怪獣が出現する特殊な環境化における状況なので、宇宙人と疑わしきものを恐れることは当然であり、自己防衛として集団的な同調圧力が異常に高まることは致し方ないところもあります。

この作品の趣旨においては、この注意点は特に考慮する必要はないかもしれません。

いじめ、差別、公害問題および集団心理の怖さ(当時の社会問題と日本人の心の闇)が本作品の主題でしょう。

パン屋「悪いけど、よその店行ってよ・・・後で色々言われるの嫌なのよ・・・早く帰ってちょうだい」

悲しい物語の中にも光は存在していた。

心優しいパン屋の娘が、食パンを売ってくれた。

一方同じ時、地球の気候風土を調査するため一人の宇宙人(メイツ星人)が嵐の中の河原に降り立ち宇宙船を念力で地中に隠した。 

丁度その時、怪獣が出現しており同時にリョウも河原にいたが、餓えと寒さと恐怖により死にかけていた。 

そこでメイツ星人は怪獣を念力で地中に封じ込め、リョウを保護する。

その後、人間に姿を変え金山と名乗ったメイツ星人はリョウと共に河原で暮らしていく。 
その暮らしの中でリョウは金山との間に親子の絆と同じほどの物を感じ、金山もまたリョウの為ならこのまま地球でずっと暮らしても良いとさえ思い始めていた。

しかし、地球の環境汚染は金山の体を蝕んでいき、とうとう埋めた宇宙船を掘り返す事さえ出来なくなってしまった。 

メイツ星へ帰れさえすれば金山の体は良くなると知ったリョウは、自力で穴を掘り始めたのだった。

全てを知った郷は、宇宙船探しの手伝いを名乗り出る。

2階にいたのはメイツ星人だった。 郷「良、表の穴は何のために掘っているんだい?」

郷「地球を捨てるつもりかい?」 良「地球は今に人間が住めなくなるんだ」

1970年代当時、大きな社会問題となっていた公害についても描写している。

漫画版「デビルマン」の暴徒と化した人間の残虐な悪魔狩りを思い出します。

とうとう宇宙人に対する恐怖から暴徒と化した住民たち

暴徒と化した市民に良が捕らえられてしまった。

メイツ星人「待ってくれ・・宇宙人は私だ・・良くんはただ私を守ってくれていただけだ・・宇宙人じゃない・・良くんを自由にしてやってくれ」

暴徒はメイツ星人を取り囲み、とうとう拳銃でメイツ星人を撃ち殺してしまった。

金山(メイツ星人)が絶命した。

最悪の事態を迎えた悔しさから跪き、地面に拳を叩きつける郷。

メイツ星人が絶命したため、怪獣ムルチの封印が解けてしまった。怪獣ムルチが復活した。 身勝手な日本人「うわあああ、怪獣だ!」

怪獣ムルチが暴れる。 身勝手な日本人「あんたMATの隊員だろ!何とかしろ!!」

まさに日本人の村社会的な閉鎖性と徒党を組んだ時の残虐性が描かれています。現代にも続く日本人の心の闇。

身勝手すぎる日本人の民度の低さに呆れて、助ける気を失っている郷・・・しかし戦わないわけにはいかない。

涙雨のような豪雨の中での戦い、最後は悲鳴のような鳴き声を上げるムルチにスペシウム光線でとどめを刺す。

いったい、いつまで彫り続けるつもりだろう。
宇宙船を見つけるまでは、やめないだろうな。
彼は地球にさよならが言いたいんだ。

穴を掘り続ける良くん

『ジャンボーグA』第27話「ジャンボーグA-2号誕生! その名はJ-9」 ジャンボーグAがジャンキラーに敗れ再起不能に陥る。

『ジャンボーグA』第27話「ジャンボーグA-2号誕生! その名はJ-9」(1973年7月18日)

強敵ロボット ジャンキラーにジャンボーグAが敗れ再起不能に陥る。

ジャンキラーの胸元から発射されるミサイル攻撃

左目周辺にミサイル攻撃を受けるジャンボーグA

立花 ナオキも負傷する

ジャンボーグAがジャンキラーに敗れる・・・衝撃的な展開に

『ジャンボーグA』第27話「ジャンボーグA-2号誕生! その名はJ-9」

ジャンボーグA・ジャンセスナは再起不能に陥る

決死の覚悟のナオキは「俺の命と引き換えだ」と叫び車に乗ったままジャンキラーに突進!

爆発するナオキの自動車。そのときエメラルド星人が現れた。

エメラルド星人「君に3つの命を与えよう。立花ナオキ、君に命をひとつ。そして、君の愛するこの自動車に命をひとつ。そして、もうひとつ。それはやがてわかるときがくるであろう。君の努力でもうひとつの命が生まれる。」

エメラルド星人が軽自動車ホンダ・Zを改造し2号ロボを誕生させる

エメラルド星人「行け!ナオキ。腕の時計が輝く時、車をダッシュさせるのだ。二つ目の命の誕生だ。」

ナオキの「ジャン・ファイト・ツー・ダッシュ!」の掛け声でジャンボーグ9に変身

エメラルド星人に改造されて誕生した2号ロボ「ジャンボーグ9」

ジャンキラーはジャンキックで上空に蹴り上げられところにゴールデンレザーを受けて大破した。

ジャンボーグ9のゴールデンレザー

『ジャンボーグA』第27話「ジャンボーグA-2号誕生! その名はJ-9」

ジャンボーグAを倒した強敵ジャンキラーをゴールデンレザーで倒した。

『マジンガーZ』第92話「デスマッチ!!甦れ我等のマジンガーZ!!」 マジンガーZはボロボロになって完敗する衝撃的な終幕。

『マジンガーZ』第92話「デスマッチ!!甦れ我等のマジンガーZ!!」(1974年9月1日)

ミケーネ帝国の戦闘獣の前にダイアナンAとボスボロット(ボスロボット)はまったく歯が立たない。

第91話でDr.ヘル一味を壊滅させたが、地球制圧を目論むミケーネ帝国が一行の隙を突き、本格的に地上侵攻を開始。

『マジンガーZ』第92話「デスマッチ!!甦れ我等のマジンガーZ!!」(1974年9月1日)

甲児のコンディション不良や修理不足によりミケーネ帝国の戦闘獣に苦戦する。

Dr.ヘルとの激闘で深い傷を負っていたマジンガーZは戦闘獣たちに太刀打ちできない。

『マジンガーZ』第92話「デスマッチ!!甦れ我等のマジンガーZ!!」(1974年9月1日)

光子力で動く超合金Zが溶けてしまう

『マジンガーZ』第92話「デスマッチ!!甦れ我等のマジンガーZ!!」(1974年9月1日)

無敵であったマジンガーZが一方的にやられてしまうショッキングな展開

『マジンガーZ』第92話「デスマッチ!!甦れ我等のマジンガーZ!!」(1974年9月1日)

新たな敵ミケーネの戦闘獣によってマジンガーZは戦闘不能に陥る

『マジンガーZ』第92話「デスマッチ!!甦れ我等のマジンガーZ!!」(1974年9月1日)

マジンガーはもはや立っていることもできず前のめりに倒れてしまう。

『マジンガーZ』第92話「デスマッチ!!甦れ我等のマジンガーZ!!」(1974年9月1日)

パイルダー号は、マジンガーの頭部から外れてしまった

『マジンガーZ』第92話「デスマッチ!!甦れ我等のマジンガーZ!!」(1974年9月1日)

甲児は意識を失ってしまった・・・マジンガーZはまったく太刀打ちできず敗北を喫する・・・衝撃的な展開

『マジンガーZ』第92話「デスマッチ!!甦れ我等のマジンガーZ!!」(1974年9月1日)

グレートマジンガーと名乗る超巨大ロボットが姿を現し、甲児とマジンガーZの危機を救う。

『マジンガーZ』第92話「デスマッチ!!甦れ我等のマジンガーZ!!」(1974年9月1日)

弓 さやかとボスは無事に救出された。

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