あの名作がカムバック!!今度の舞台は少年院!?実は名作『スクールウォーズ2』

『スクール☆ウォーズ』と言えば、誰もが知っている名作青春ドラマである。

「俺は、これからお前らを殴る！」
今では体罰の代表としてあげられることもありますが、ドラマを見ている人にとっては名セリフでもあり、忘れられない名シーン。

そんな名作ドラマの続編なのにあまり人気のない『スクールウォーズ２』
色々と気になる点がありますが、久しぶりに見たい名作ドラマである。

なんと舞台は「少年院」
少年院の中にある県立河北高校の分校である光成学園に少年たちの更生と自立を促すためにラグビー部が作られる。そこに赴任することになったのが、滝沢賢治（演：山下真司）という設定。

少年院の中に高校がある設定が無茶苦茶なのだが、普通の高校と同じく花園（野球の甲子園みたいな感じ）を目指すトンデモないストーリー。
グラサンをかけて、護送車で大会が行われているグラウンドに登場するシーンを見て、是非とも驚愕して欲しい。

大まかなストーリーでも、設定の無茶苦茶さが十分に伝わってくる。各話のタイトルを以下にお知らせしよう。

第1話 移送・12名の謎
第2話 絶対に逃げてやる
第3話 重謹慎がなんだ
第4話 私は死ぬのよ!
第5話 泣くな妹よ!
第6話 ワル達が燃えた!
第7話 勇気とは何だ?!
第8話 院に棲む悪魔
第9話 奇跡は起こるか?
第10話 涙の誓い
第11話 勝ったぞ俺たち!
第12話 サングラスの友情
第13話 新たなる闘志
第14話 黒眼鏡軍団の奇跡
第15話 安らかに眠れ
最終話 我ら花園に立つ

どうだろう。これで何となくストーリーはつかめたはず。
黒眼鏡＝サングラスだが、これは、少年院の選手たちが試合会場に向かう際にプライバシーを保護するためにかける必要があるのだ。試合中も全員かけている。

熱いハートで川浜高校時代に大敗した生徒に向けて、「俺はこれからお前らを殴る！」と宣言した上で鉄拳制裁を行った熱血教師。
その熱血ぶりは本作でも衰えることはなく、相手が全国の少年院から集められた受刑者たちのため、よりエスカレートした熱血ぶりを発揮している。

唯一のラグビー経験者だが、部室で他の部員の財布を盗んで逃げだしてしまう。その逃亡している中、篠原行子（演：島崎和歌子）と知り合い一夜を共にする（肉体関係はない）こととなる。その後、逮捕されてしまう。

財布盗んだくらいで逮捕⇒少年院という厳しいご沙汰。のちに篠原行子（演：島崎和歌子）と恋人関係になった。光成学園ラグビー部のキャプテン。

秋本が少年院に入るっきっかけとなったのは、サッカー部でのレギュラー選考に反発したことだった。
そこからグレるようになっていき、恋人の洋子（演：川越美和）の説得も聞かずにサッカー部も辞めて、不良仲間と遊ぶようになっていく。恋人の洋子が不良の黒川に強姦されてしまう。それを知った秋本は、黒川のアソコを切ってしまい、少年院へと送られることになってしまうのだった。

このドラマにおけるアンチヒーロー的なポジション。
不良グループの番長をしていたが、元ひきこもりの少年だった。秋本に刺された黒川が友人だったため、秋本への復讐とラグビー部の廃部を企み入部する。
仲間を引き連れラグビー部へ入部し、秋本や賢治に嫌がらせや暴力などを振るうがラグビー部存続のために手を出さない秋本の姿を見て、仲間が減っていってしまう。最後の一人になるかと思いきや、1人を残して賢治と和解する。

水口征二の家は貧乏だが、妹と一緒に仲睦まじく暮らしており、定時制高校の野球部でキャプテンを務めていた。
定時制高校野球部の全国大会出場が決まっていたが、雨が続いたため開催が延期になってしまう。大会の延期に切れた水口は甲子園に忍び込み優勝旗を燃やすという暴挙に出たため少年院送致となる。妹は貧乏なのに置いて行かれて可哀そう。

保阪尚希演じる新田の手下である森田。
森田が賢治や秋本たちと和解し、ラグビー部に溶け込んでいくのを裏切りとして捉えていたため、新田が改心しても森田は試合でもやる気のないプレーをしていた。
そこを清水麗子（演：安永亜衣）に罵られて発奮し、改心することになる。

左山が少年院に入ってしまう経緯もまた複雑なものである。
天才的なキック力を持つサッカー少年だった左山だったが、ある日帰宅すると母親と知らない男が性交渉している場面を見てしまう。
母親と知らない不倫相手を恨んだ左山は、トラックの荷台あたりにいた不倫相手に天才的なキック力でサッカーボールを命中させ、死なせてしまい少年院に入ることに。
少年院では、更生前の新田にラフプレイでタックルを受け、頚椎を脱臼し、歩けない状態になってしまうがその後若い。最終話あたりでは、車椅子から自力で立つ姿が描かれた。

秋本（演：榊原利彦）の恋人である沢村洋子は、不治の病で入院していた。その前に新田（演：保阪尚希）の友人であった黒川に強姦されているという残酷な設定。
余命宣告を受けながらも命を削って、ラグビー部のシンボルマークをデザインした。

天才キッカー左山（演：松下一矢）に思いを寄せていた女性。光成学園に勤務する法務教官の清水の娘でもある。

清水麗子を演じた安永亜衣は、「プロゴルファー祈子」での主演が有名。
2005年以降、活動の形跡がない。

部員の財布を盗んだ吉川（演：湯江健幸）と一晩を共にした（何もなかった）女性。
その1日しか繋がりはないと思われるが、いつの間にか恋人スタンスで登場していた。

アイドルアイドルしていた島崎和歌子を見るなら是非スクールウォーズ２を見て欲しい。

水口の妹である圭子（演：東恵子）は兄が少年院に入ったのを契機にグレてしまう。少年院に入った兄に罵詈雑言の手紙を送りつけていたが、面会時に兄の気持ちを知り和解する。和解後は試合を応援したり、少年院の退所時には迎えに来ている。

圭子を演じた東恵子は、桜っ子クラブから生まれた「KEY WEST CLUB」の1人。もう一人は中谷美紀だった。

スクールウォーズで活躍した川浜高校ラグビー部OB。ラグビーの名門である製鉄会社を辞めて、自分で運送会社を立ち上げていた。
賢治と偶然に再会した際に光成学園ラグビー部監督に就任を後押しする。その縁で光成学園ラグビー部コーチを務めることになる。生徒からは慕われており、喧嘩の仲裁役としても大活躍。

前作スクールウォーズでも出演していた倉石功が役柄を変えて、再び出演。
スクールウォーズ２では、法務省の官僚として光成学園ラグビー部創設を働きかけた人物。法務省をとある事情で退省した後、河北高校ラグビー部の監督して、光成学園のライバルとして立ちはだかることになる。

原曲はジム・スタインマンの「Out of the Frying Pan (And into the Fire)」で、原曲はバリバリ80年代のアメリカンロックであるが、本主題歌は女性シンガーによる爽やかなアレンジとなっている。

女性シンガー・洋楽のカバー・英語タイトルとスクールウォーズの主題歌「HERO」のイメージに近いと思われるが、こちらは森高千里や渡辺美里のような綺麗な歌声が特徴的なJPOPです。

前作のスクールウォーズにも下地となる作品がありました。それは、ラグビーの名門校となった伏見工業高校をモデルとしたノンフィクション「落ちこぼれ軍団の奇跡」がベースとなっています。

この「スクールウォーズ２」にも原作となった作品がありました。
それは、「八月の濡れたボール」という野球を扱った作品でした。そのため原作とドラマでは大きく設定が異なってしまっています。また前作とは違い、小説（フィクション）がベースのため、設定上の無理が多数生じることになりました。

前作「スクールウォーズ」でヤクザに刺されて壮絶な最期を迎えたはずの梅宮辰夫が「スクールウォーズ２」にも登場します。
さすがに生き返ったわけではなく、別の役柄（少年院に出入りしている食品業者）として登場です。ファンは前作での壮絶な最期を知っているだけに登場した梅宮辰夫をなかなか受け入れられなかったとか。

夫婦役で和田アキ子も役柄を変えながらも出演しています。本作品ではチョイ役です。

校長役と言えば、この人「名古屋章」をもって他にはいないと思っています。
前作では、対立構造から応援するポジションへと変わっていきましたが、本作では初めからラグビー部を応援している立場となっています。

スクールウォーズでも本作でも滝沢賢治の良きライバルとして登場する倉石功。
2では、協力者ポジションから結局はライバル監督へとポジションチェンジするが、お互いに尊敬しあっている点は、前作と変わっていません。

「スクールウォーズ２」は残念ながらソフト化がされておらず、DVDなどで見ることが出来ません。
前作は人気があるので、DVD化や再放送されていますが、2は不人気のためか、そのシチュエーションのためか、ソフト化に至っておりません。

どうしても見たい場合は、「TBSチャンネル」での再放送を待つしかなさそうです。
ファンの方は是非、TBSまでメールなどで再放送＆ソフト化の希望をお願いします！！