”アメリカの良心”とも言われるロック・バンド

Goo Goo Dolls(グー・グー・ドールズ)
『アメリカン・ロックの良心”的存在』として、美しいメロディーとエッジの効いたサウンドが特徴のバンドGoo Goo Dolls(グー・グー・ドールズ)は、1986年にアメリカニューヨークで結成されました。翌87年にアルバムデビューを飾ります。バンド初期は、パンク・ロックに近いサウンドでしたが、徐々にオルタナティヴ・ロックに近いサウンドへと変化。95年にドラマーのメンバー・チェンジにより、ジョン・レズニック、ロビー・テイケック、マイク・マリニンの三人となり、2013年まで同じ布陣で活動を続けました。
90年代半ばまで、地道なライブ・ツアーによって次第にファンを増やし、知る人ぞ知る実力派人気バンドを皮肉り「アメリカで最も有名な無名バンド」のコピーが付けられていましたが、1995年リリースのアルバム『A Boy Named Goo』からシングルカットされた「ネーム(Name)」と98年に公開された映画『シティ・オブ・エンジェル』のサントラの挿入歌になった「アイリス」が大ヒットを記録し、人気バンドの仲間入りを果たしました。
1998年には「アイリス(Iris)」が映画の挿入歌に起用され大ヒット

映画『シティ・オブ・エンジェル』
上記にもあるように、1998年に公開された映画『シティ・オブ・エンジェル』の挿入歌にアルバム『Dizzy Up The Girl』に収録されている”Iris”が起用され、全米ナンバー1の大ヒットを記録しました。翌年の1999年グラミー賞4部門ノミネートされるなど、当時話題になりました。
2007年には映画『トランスフォーマー』に挿入歌を提供

映画『トランスフォーマー』
2007年には映画『トランスフォーマー』において、劇中の主人公をイメージして作られたとされる挿入曲『Before It's Too Late』を手掛けて話題になりました。
アルバム・ディスコグラフィー
1987年にリリースされた1stアルバム

FIRST RELEASE
記念すべきファーストアルバム。現在とは異なり、ベースのRobbyが全曲でヴォーカルを担当しており、John Rzeznikは、いちギタリストとして演奏に終始。粗削りなパンク・ロック・サウンドが特徴です。
1989年にリリースされたアルバム

JED
元来、パンク・バンドに影響を受けて結成されたバンドだけに、無骨でストレートなパンク色の強いサウンドが中心のアルバム。また、CCRの『Down On The Corner』やローリング・ストーンズ『Gimme Shelter』(ROLLING STONES)のカバーなども収録されています。
1990年リリースのアルバム

HOLD ME UP
このアルバムは現在のGoo Goo Dollsじゃ考えられないほどパンキッシュで攻撃的です。サウンドもガチャガチャしていて、テンポも走っています。特にロビー(Ba.)の曲が凄く生き生きしていますね。
http://wordsonheroin.blogspot.jp/2011/09/goo-goo-dolls-hold-me-up-1990.htmlWorld's On Heroin: Goo Goo Dolls / Hold Me Up (1990)
1993年にリリースされたアルバム

SUPERSTAR CAR WASH
パンクから次第にオルタナティブ・ロック感が強くなり始め、現在の音楽スタイルになってきたことを感じされるアルバム。楽曲『We Are The Normalは』、John Rzeznikが敬愛するバンド「The Replacements」のPaul Westerbergとの共作になっています。
1995年にリリースされたアルバム

A BOY NAMED GOO
”アメリカで最も有名な無名バンド”というバンドのキャッチ・コピーを打破すべく、シングル『Name』がヒットし、このアルバムで全米での知名度が一気に上がりました。他にもミュージック・ビデオになっている楽曲はどれも良質のアメリカン・ロックです。
1998年にリリースされたアルバム

DIZZY UP THE GIRL
映画「CITY OF ANGELS」に起用された”IRIS”や、彼らの代表曲のひとつとされる”SLIDE”を収録した爽快なアメリカン・ロック・サウンドが聴けるアルバム。売り上げも全世界で300万枚を超え、バンド史上、最もセールスを上げた作品になっています。
2002年にリリースされたアルバム

GUTTERFLOWER
バラード曲がヒットして、知名度を上げた彼らですが、約3年ぶりにリリースされた今作は、ギターとボーカルが織りなす爽快でストレートなロックンロール作。
2006年にリリースされたアルバム

LET LOVE IN
Let Love In : Goo Goo Dolls | ローチケHMV - 9362497482
2010年にリリースされたアルバム

SOMETHING FOR THE REST OF US
前作から4年ぶりにリリースされたアルバム。一貫して変わらないギター・サウンドに男らしさ溢れるボーカルのバランス具合は秀逸。
2013年06月リリースのアルバム

MAGNETIC / マグネティック
Magnetic : Goo Goo Dolls | ローチケHMV - WPCR-14976
2016年05月リリースのアルバム

BOXES / ボクシーズ
まとめ

いかがでしたでしょうか。80年代後半にデビューしてから、メンバー・チェンジやパンクからオルタナティブ、アメリカン・ロックへのシフトなど、時代と共に変化を楽しむかのようにバンドを続けているGoo Goo Dolls。昨年にも新作をリリースしているだけに、しばらくはファンの前に新たな作品を届けてくれそうです。
Goo Goo Dolls Official Website