【第10位】Touch Me (I Want Your Body) / Samantha Fox

10代からソフト・ポルノのモデルとして活躍するなど、イギリスでセックス・シンボルとなっていたサマンサですが、実は14歳でバンド結成するなど、早くから音楽活動を行っていたのです!そして、20歳の時にリリースしたこのデビュー・シングルは、セクシーな歌詞やPVの効果もあって、全英3位、全米4位のヒットを記録。遂にグラマー・モデルの世界から脱却し、これ以降はアーティストとして活躍していくことになりました。
【第9位】Livin' On A Prayer / Bon Jovi

最高で全米1位、全英4位となったボン・ジョヴィ代表曲のひとつと言えるこの曲は、カセット・テープ「AXIA」のCMソングとなったこともあり、ここ日本でも人気の楽曲ですよね!労働者階級の若いカップル、トミーとジーナが主人公の歌詞で、この2人は後に「99イン・ザ・シェイド」や「イッツ・マイ・ライフ」などでも登場する、ボン・ジョヴィの楽曲ではお馴染みのキャラクターとなりました。
【第8位】Shake You Down / Gregory Abbott

カリフォルニア大学バークレー校で英語の教師をしていたこともあるという、変わった経歴を持つグレゴリー・アボット。アメリカの音楽史上、他のどの曲よりも速く100万回オンエアされたというこの曲は、最高で全米1位を獲得!魅力的な女性に出会ったときの男性の感情を書いた歌詞なのですが、曲名にもなってるサビの「Girl, I want to shake you down.」というフレーズは、当時としては新しい言いまわしだったそうです。グレゴリーが試しに女性に対して使ってみたところ、ポジティヴな反応が返ってきたそうで、この歌詞を採用したのだとか。ヒット曲の歌詞から、新たな言葉の使い方が広まったと言えるのかもしれませんね。
【第7位】Someday / Glass Tiger

当時、ブライアン・アダムスの弟分みたいに紹介されていたカナダのロック・バンド、グラス・タイガー。実際、ブライアン・アダムスがコーラスに参加した楽曲「Don't Forget Me」に続いてリリースされたこのシングルも、最高で全米7位を記録!残念ながら、これ以降ヒット曲はありませんが、今でも忘れることのできないインパクトがありましたね~
【第6位】Control / Janet Jackson

マイケル・ジャクソンの妹ということで注目されながらも、なかなかヒットを出せずにいたジャネットですが、ジャム&ルイスがプロデュースしたアルバム『コントロール』で見事ブレイクを果たしました!アルバムのタイトル・トラックでもあるこの曲は、最高で全米5位を記録するヒットに!自分が誰なのか、自分は何をしたいのか、自問自答し、一歩踏み出そうとする姿を描いた歌詞は、まさに自立しようとする当時のジャネットそのものだったと言えるでしょう。
【第5位】Change Of Heart / Cyndi Lauper

シンディ・ローパー、セカンド・アルバム『トゥルー・カラーズ』からのセカンド・シングルで、最高で全米3位を記録!ファンに人気があるだけでなく、シンディ自身もお気に入りの楽曲とのことで、ライヴでも頻繁に演奏され、セット・リストの定番となっている一曲です。ちなみに、あのバングルスがバック・コーラスをしていることでも知られていますね~
【第4位】Land Of Confusion / Genesis

冷戦時代に核戦争が起こる恐れを危惧した政治色の強い楽曲でしたが、全米4位のヒットを記録。ジェネシスのメンバーをイメージした人形が演奏するプロモーション・ビデオも話題となり、グラミー賞の「ベスト・コンセプト・ミュージック・ビデオ」部門を受賞!このPVでは、ロナルド・レーガン元アメリカ大統領が、誤って核ミサイル発射のボタンを押してしまうという衝撃的なエンディングを迎えます。シングル盤のジャケットは、ザ・ビートルズのアルバム『With The Beatles』のパロディですね(笑)!
【第3位】C'est La Vie / Robbie Nevil

若くしてポインター・シスターズやエル・デバージ、アース・ウィンド&ファイアなどへの楽曲提供で成功していたロビー・ネヴィル。満を持してリリースされたこのデビュー曲が全米2位の大ヒットとなったことで、一躍有名アーティストの仲間入りを果たしました。タイトルの「セ・ラ・ヴィ」は、フランス語で「これが人生さ」「人生って、こんなものさ」といった意味。このヒット以降、ベイビーフェイスやデスティニーズ・チャイルド、日本の松田聖子などのプロデュースで活躍したことでも知られていますね!
【第2位】Open Your Heart / Madonna

元々は、マドンナのライバルとも言うべきシンディ・ローパーのために書かれた「フォロー・ユア・ハート」という楽曲でしたが、シンディはこのデモ音源を聴こうとすらしなかったそうで、この曲を気に入ったマドンナが録音することになったという逸話が残っています。マドンナは、よりダンサブルになるよう、歌詞やベースラインを変更し、曲名も「オープン・ユア・ハート」に差し替え、全米1位、全英4位の大ヒットを記録。このPVでマドンナと一緒にダンスしている少年、印象に残っている方も多いかと思いますが、その後はエイミー・ワインハウスやカイリー・ミノーグなどに楽曲提供するソングライターになったというから、驚きです!
【第1位】At This Moment / Billy Vera and the Beaters

最初は1981年にリリースされた楽曲でしたが、その時はヒットしませんでした。しかしながら、1985年~1986年に、マイケル・J・フォックスなどが出演していた人気テレビ・ドラマ「ファミリー・タイズ」で何度か使われたことで注目を集めるようになり、シングル盤を再リリースしたところ、まさかの全米1位を獲得!世間に知れ渡るプロモーションが出来れば、古い楽曲や、人知れず埋もれている楽曲であっても、ヒットする可能性があることを証明した好例と言えますね!
以上、30年前の全米トップ10を振り返ってみましたが、いかがでしたか?この時の全米HOT100を確認したい方は、下記リンク先を参照ください!
The Billboard Hot 100 | Charts | Billboard JAPAN