ジョージ・マイケル死去
2016年、多くの著名ミュージシャンの訃報が続き、悲しみに暮れていたところ、年末の最後の最後に、まさかジョージ・マイケルが亡くなるとは!全世界に衝撃が走りましたね。
【追悼】2016年、惜しくもこの世を去った洋楽アーティストたち - Middle Edge(ミドルエッジ)
英人気歌手ジョージ・マイケルさん死去 53歳 - BBCニュース
天才的アーティストであったジョージですが、改めて彼の「シンガー」としての魅力を再確認すべく、他アーティストとコラボレーションした音源を振り返ってみたいと思います。
フレディ・マーキュリー追悼コンサート
フレディ・マーキュリーが亡くなった翌年、ロンドンのウエンブリー・スタジアムで開催された追悼コンサートは、クイーンのメンバーはもちろんのこと、デヴィッド・ボウイやエルトン・ジョン、ガンズ・アンド・ローゼズやメタリカなど、大物アーティストが多数参加し、豪華なコラボレーションが次々と行われる夢のようなライヴでした。そして、もちろんジョージ・マイケルも登場し、最高のパフォーマンスを見せてくれたのです!
圧巻の「Somebody to Love」
フレディ以外のシンガーがクイーンの曲を歌うと、どんなに上手かったとしても、どこか違和感があるものなのですが、なぜかジョージ・マイケルが歌うと、しっくりくるから不思議です。ワム!時代から往年の名曲をカバーする機会があったジョージですが、どんな曲でも、まるで自分の曲であるかのように、しっかり自分のモノにしてしまうのは、さすがですね!中でもこの「Somebody to Love」は、永遠に語り継がれていくであろう圧巻の歌唱です!
また、この曲のリハーサル映像で、デヴィッド・ボウイがジョージ・マイケルが歌うのを観て拍手を送っているのも印象的でした。
リサ・スタンスフィールドとの共演
「All Around the World」のヒットなどで知られるリサ・スタンスフィールドとのデュエットで、クイーンの「輝ける日々」を歌うジョージ。リサをリードするように、しっかり曲の世界に入り込んで歌い上げてます!
女性シンガーとのコラボレーション
ジョージ・マイケルは、女性ソウル・R&Bシンガーとのデュエットも多かったんです!各世代を代表する超大物とのコラボレーションが実現したのも、ジョージのソウルフルな歌唱力があったからこそ!
クイーン・オブ・ソウル、アレサとのデュエット!
20歳以上の歳の差を感じさせない、強力タッグ!女王アレサ側からジョージにオファーしたことからも分かるとおり、それだけ魅力的なシンガーだったのです!当然のように、全米No.1の大ヒットとなりました!
ジョディ・ワトリーと!
元シャラマーのジョディ・ワトリー、87年のソロ・アルバムに収録。ちょうどジョージ・マイケルもワム!を解散してソロ活動を始めたばかりだったので、両者共に再スタートの気合いが入ったコラボレーションとなりました!
ホイットニーともデュエットしてました!
ジョージ同様、若くして亡くなってしまったホイットニーとのコラボレーション!元々はホイットニーがソロで発表していた楽曲でしたが、後にジョージのヴォーカル・パートを新たに追加し、ホイットニーのベスト盤に収録されました。UKチャートで最高9位のヒットを記録!
メアリーJと一緒に、スティーヴィーをカバー!
クイーン・オブ・ヒップホップ・ソウル、メアリー・J・ブライジとのデュエットで、スティーヴィー・ワンダーの名曲をカバー!ジョージ・マイケルのベスト盤に収録され、1999年にシングル・カット、UKチャート最高4位のヒットとなりました!
まさかのビヨンセとのコラボ!
2009年、ビヨンセのロンドンO2アリーナ公演に、ジョージ・マイケルがまさかのサプライズ出演!ビヨンセのヒット曲「If I Were A Boy」を一緒に熱唱してます!途中でジョージが登場した時の、オーディエンスの興奮ぶりがすごい!
男性シンガーとのコラボレーション
男性シンガーの場合、女性シンガーとのデュエットが多いように思えますが、ジョージ・マイケルは男性シンガーとの共演も多かったのです!
スティーヴィー・ワンダーと!
1985年に行われた、アポロ劇場50周年記念コンサートに、ジョージも出演!スティーヴィーの名曲「Love's In Need Of Love Today」を、スティーヴィー本人とデュエットしてます!
スモーキー・ロビンソンと!
モータウンの大御所、スモーキー・ロビンソンとのデュエット!しかも、数多いスモーキーのヒット曲ではなく、ジョージ(ワム!)の楽曲を一緒に歌ったのですから、驚きです!
エルトン・ジョンの名曲を、本人とデュエット!
ジョージとエルトンの仲の良さは、今更言うまでもありませんが、この曲を最初に共演したのは1985年のライヴ・エイドでした。その時は、ジョージが歌うのを、嬉しそうにピアノで伴奏するエルトンが微笑ましかったりしたのですが、1991年に行われたジョージ・マイケルの「Cover to Cover tour」で共演した際には、逆にエルトンを嬉しそうにゲストに迎えるジョージの姿が。共演した音源は、シングルとしてリリースされ、全米、全英、共にNo.1のヒットとなりました!
ブルー・アイド・ソウル、ポール・ヤングとの共演!
イギリスで1986年に開催された、若年失業者のためのチャリティ・コンサート「プリンス・トラスト」で、ジョージはポール・ヤングと共演し、ポールのヒット曲を一緒に歌っています!どちらもソウル・ミュージックに精通した実力派シンガーだけに、聴きごたえのある素晴らしいパフォーマンスとなりました!ちなみに、ここでもエルトン・ジョンがピアノを弾いている他、エリック・クラプトンがギター・ソロを弾いているのも見逃せません!
レイ・チャールズと!
ソウルの神様、レイ・チャールズとのデュエット音源。スティーヴィー・ワンダーの隠れた名曲を二人で歌っているわけですが、レイの円熟味溢れる歌唱を邪魔することなく、素敵にサポートするジョージの優しい歌声に、思わず涙してしまいますね。楽曲や、デュエット相手に合わせて、自らの歌い方を微調整するセンスの良さは、天才的。
ポール・マッカートニーと!
チャリティー・イベント「ライヴ8」では、ポール・マッカートニーと共演!ザ・ビートルズの「ドライヴ・マイ・カー」をポールと共に熱唱!ちなみに2006年にリリースされたジョージのベスト盤「Twenty Five」には、ポールが参加した「Heal the Pain」を収録してます。
なんとパバロッティともコラボしてました!
イタリアのオペラ歌手、パヴァロッティとも一緒に歌っていました!圧倒的な声量を誇る超一流オペラ歌手との共演なんて、普通のポップ・シンガーであれば辞退してもおかしくないはず。にも関わらず、パヴァロッティに負けない存在感を示したジョージ・マイケルは、正真正銘プロフェッショナルなシンガーだったと言えるでしょう!
以上、ジョージ・マイケルが他のアーティストと共演した楽曲をまとめてみましたが、いかがでしたか?自身の土俵でなくても、コラボレーションした相手と同等あるいはそれ以上のインパクトを与えるパフォーマンスを示してくれたジョージの才能と実力には、ホント驚かされます。改めて、まだ若すぎる偉大なる才能を失ったことが、残念でなりません。