白いバラと娼婦とシャンソン
青年貴族は、ラ・パロマを身請けする
イシドールはヴィオラ(ラ・パロマ)を自分が住む館である湖畔の城に連れて帰る。
イシドールとラ・パロマが歌う、コルンゴルト作曲のオペラ「死の都」のアリア。「マリエッタの唄」という俗称で知られる「私に残された幸せは "Glück, das mir verblieb" 」と、「ピエロの唄」と呼ばれる「私の憧れ、私の幻はよみがえる“Mein sehnen, mein wähnen”」の二つ。
イシドールは、断る。
ラウルといっしょになれない事をイシドールのせいだと逆恨みしたラ・パロマは、復讐のために死ぬことを思い立つ。
ラ・パロマの遺言
薬剤や油を注文し調合した美顔薬で顔の美しさ保っていた。しかし、ラ・パロマの体は弱っていき、彼女は死ぬ。
死ぬ前に遺言状の内容を話すラ・パロマ。「3年経ったら、イシドールとラウル、アンナの3人で自分の遺体を掘り起こす。そして日没まで納骨堂に安置すること」。これが、「無限の愛の証明」とし、イシドールに託す。
イシドールの住む館
ダニエル・シュミット「ラ・パロマ」の魅力
ラ・パロマが死んだ3年後に、遺言状に開封し、内容を執行するため、ラウルはイシドールの屋敷を訪れた。イシドールとラウル、アンナの3人でラ・パロマを納骨するのだ。
ラ・パロマ遺言どおり、イシドールとラウルは、棺を掘り起こす。