映画「ラ・パロマ」は、スイス・フランスの合作で制作された
「ラ・パロマ」1974年8月28日にフランスで公開された。スイス・フランス合作の長編映画だ。
「ラ・パロマ」とは、スペイン語で鳩の意味。この映画の中では、イングリット・カーフェン演じる、娼館で歌う娼婦のヴィオラのことである。

映画「ラ・パロマ」は、貴族のイシドール(俳優はペーター・カーン)と娼館の歌姫、娼婦ヴィオラ(ラ・パロマ)物語である。
青年貴族と高級娼婦との恋を描いた、フランスの作家、アレクサンドル・デュマ・フィス「椿姫」が思い浮かぶ。
日本では1977年に放送された、テレビドラマ『炎の中の女・椿姫より』が同様のストーリーだ。浅丘ルリ子と相手役の青年を演じた 谷隼人を思い出す。
ラ・パロマがいる娼館の風景
映画のはじまりの舞台は、娼館。
ステージでは、歌手が歌い、支配人のマダムが登場。
客たちはショーを見たり、賭けをして楽しんでいる。
そして、客席にいる一人の男が映し出される。

娼館の場内にカジノがあり、賭けが行われている。
しかしそれがどこなのか、幻想なのかわからない、どこかで賭けは行われている。
ドミノの隣に積まれた賭け金と、指輪をとり掛け金として差し出す女。

ステージでは、女性歌手が「上海」を歌っている。
この歌手が、ヴィオラ(ラ・パロマ)だ。

「想像の力」の男

ラ・パロマ(ヴィオラ)
イシドールは、黄色いバラの花束を手に楽屋のラ・パロマ(ヴィオラ)を訪ねる。


黄色いバラの意味

白いバラと娼婦とシャンソン
青年貴族は、ラ・パロマを身請けする



イシドールはヴィオラ(ラ・パロマ)を自分が住む館である湖畔の城に連れて帰る。



イシドールとラ・パロマが歌う、コルンゴルト作曲のオペラ「死の都」のアリア。「マリエッタの唄」という俗称で知られる「私に残された幸せは "Glück, das mir verblieb" 」と、「ピエロの唄」と呼ばれる「私の憧れ、私の幻はよみがえる“Mein sehnen, mein wähnen”」の二つ。

イシドールは、断る。
ラウルといっしょになれない事をイシドールのせいだと逆恨みしたラ・パロマは、復讐のために死ぬことを思い立つ。
ラ・パロマの遺言

薬剤や油を注文し調合した美顔薬で顔の美しさ保っていた。しかし、ラ・パロマの体は弱っていき、彼女は死ぬ。
死ぬ前に遺言状の内容を話すラ・パロマ。「3年経ったら、イシドールとラウル、アンナの3人で自分の遺体を掘り起こす。そして日没まで納骨堂に安置すること」。これが、「無限の愛の証明」とし、イシドールに託す。

イシドールの住む館
ダニエル・シュミット「ラ・パロマ」の魅力
ラ・パロマが死んだ3年後に、遺言状に開封し、内容を執行するため、ラウルはイシドールの屋敷を訪れた。イシドールとラウル、アンナの3人でラ・パロマを納骨するのだ。
ラ・パロマ遺言どおり、イシドールとラウルは、棺を掘り起こす。

日没までに、納骨するには、ラ・パロマの遺体を細かく砕かなくては骨壷におさめられない。
イシドールはラウルに頼むが断られる。ラウルはラ・パロマを愛してはいない。娼婦に愛などいらないという。


映画「ラ・パロマ」を見て考えた、日本と外国の埋葬方法・お墓
ソビエト連邦の建国者・レーニンはエンバーミング(死後保存処理)により、死後90年以上経過した現在も生前のままの姿でレーニン廟に置かれている。
西洋のお墓では、数十年経つとお墓を掘り返して、お骨を一箇所に納める墓地があります。
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箸で骨壺の中をガシャガシャつっついて、骨をくずし、スペースをあけて、入らない骨を無理矢理全部入れる場合もありますよ。
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