生涯わずか2回のツアーしか行わなかったジョージ・ハリスン

生涯わずか2回のツアーしか行わなかったジョージ・ハリスン

ツアー嫌いの名にふさわしく、これだけ知名度もヒット曲があるにもかかわらず、ほとんどツアーに出ることのなかったジョージ・ハリスン。最後のツアーとなったのはここ日本。世界中が羨ましがったことでしょう。


George Harrison

生誕:1943年2月25日 
出身地:イングランド リヴァプール 
死没:2001年11月29日(満58歳没)
ジャンル:ロック、ポップス、世界。実験 
担当楽器:ボーカル、ギター、シタール、キーボード、ピアノ、モーグ・シンセサイザー、ベース、ウクレレ 
活動期間:1958年~2001年

ジョージ・ハリスン

ビートルズの一員であり、ビートルズ解散後も多くのヒット曲を放っているジョージ・ハリスン。言わずと知れた存在ですが、そのジョージ・ハリスンはツアー嫌いで、ソロとしては生涯2回しかツアーを行っていないということは、もしかするとあまり知られていないのかもしれません。

人気があり、楽曲もたくさん持っているジョージ・ハリスンが2回しかツアーを行っていないというのは、どう考えても少ないですよね。
キャリアを考えればツアーはもとより、ライブ、人前で歌うこと自体が極端に少ないジョージ・ハリスンですが、そんなジョージ・ハリスンのツアーをご紹介します。

1970年にビートルズが解散し、実質的なファースト・ソロ・アルバムである「オール・シングス・マスト・パス」を同年にリリース。シングル・カットされた「マイ・スウィート・ロード」と共に全米1位をはじめ全世界で大ヒットしています。

The Concert for Bangla Desh

1971年12月20日

バングラデシュ・コンサート

ジョージ・ハリスンのライブといえば、最も有名なのは「コンサート・フォー・バングラディシュ」でしょう。

ジョージ・ハリスン主催のこのライブは、シタールの師であるラヴィ・シャンカールの要請で1971年12月20日に行われたロック界初の大規模なチャリティー・コンサートです。

エリック・クラプトン、ボブ・ディラン、レオン・ラッセル、リンゴ・スター、バッド・フィンガーなどが参加したこのライブは大成功を収め、ライヴ・アルバムも大ヒットし、1972年のグラミー賞のアルバム・オブ・ザ・イヤーにも輝いています。

と同時に、ボブ・ディランやビリー・プレストンなども入っているとはいえ、ジョージ・ハリスンのライブ音源を収めた貴重な1枚でもあります。

1.イントロダクション 
2.バングラ・デューン
3.ワー・ワー
4.マイ・スウィート・ロード
5.アウェイティング・オン・ユー・オール
6.神の掟 
7.明日への願い
8.ビウェア・オブ・ダークネス
9.バンド・イントロダクション
10.ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス
11.ジャンピン・ジャック・フラッシュ〜ヤングブラッド 
12.ヒア・カムズ・ザ・サン 
13.はげしい雨が降る
14.悲しみは果てしなく
15.風に吹かれて 
16.ミスター・タンブリン・マン 
17.女の如く 
18.サムシング 
19.バングラ・デッシュ

バングラデシュ・コンサート

First Tour

ジョージ・ハリスンの快進撃は翌1973年も続き、2枚目となるアルバム「リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド」も全米5週連続1位をはじめ世界的に大ヒット。
シングル・カットされた「ギヴ・ミー・ラヴ」もこれまた全米1位となっています。

そんな絶好調の最中に行われたのがビートルズ解散後初となる北米ツアーです。
ソロとしては初めてとなるこのツアーは、26都市45回にも亘るツアーでしたが、マスコミから酷評されてしまいます。

1974年

北米ツアー

酷評された原因はいくつかありますが、先ずジョージ・ハリスンの体調が万全ではなかったということです。多忙なスケジュールにより声帯を痛めていたため「声が出ていない」と叩かれてしまいます。

このツアー中に制作されていた次のアルバム「ダーク・ホース」で、今となっては貴重なガラガラ声のジョージ・ハリスンを聴くことが出来ます。

そして、オリジナルの歌詞を変え、アレンジも変えすぎたということも不評を買ったようです。
更に、コンサートの中に挟んだラヴィ・シャンカールのセットが長いということも問題でした。多くの観客はジョージ・ハリスンを見に来ているわけですから、分からない話ではありません。

ただ、この時のツアーを観たポール・マッカートニーは後に「言われるほど悪くなかったよ」と発言しています。
自身のヒット曲以外に、ビートルズ時代のジョン・レノンの名曲「イン・マイ・ライフ」をファンキーなアレンジで演奏したりしており、なかなか聴きどころ見どころの多いライブになっています。

一説によるとこのツアーの模様はレコーディングされているらしいですが、正式にアルバムや映像が発売されていないのはとても残念です。

Second Tour

最初のツアーの評判が悪かったことでジョージ・ハリスンのツアー嫌いが更に深まり、2度目のツアーが行われたのは、親友エリック・クラプトンと彼のバンドを従えた1991年のジャパン・ツアーになります。

ビートルズ以来25年ぶりの日本公演であり、17年ぶりのコンサートツアーとなったこのジャパン・ツアーは結局ジョージ・ハリスン最後のツアーになってしまいました。

中ほどで披露されていたエリック・クラプトンのコーナーはカットされているものの、このライブの模様は1992年にリリースされたアルバム「ライヴ・イン・ジャパン」で聴くことができます。
1ステージほぼ収録されたジョージ・ハリスンのライブ音源が正式に残されたことは大きい。
十分に楽しめます。

1.アイ・ウォント・トゥ・テル・ユー
2.オールド・ブラウン・シュー
3.タックスマン
4.ギヴ・ミー・ラヴ
5.恋をするなら
6.サムシング
7.美しき人生
8.ダーク・ホース
9.ピッギーズ
10.セット・オン・ユー
11.クラウド・ナイン
12.ヒア・カムズ・ザ・サン
13.マイ・スウィート・ロード
14.過ぎ去りし日々
15.チアー・ダウン
16.デヴィルズ・レイディオ
17.イズント・イット・ア・ピティー
18.ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス
19.ロール・オーバー・ベートーヴェン

ライヴ・イン・ジャパン

1991年12月

ところで、来日公演時にジョージ・ハリスンが使っていたギター、一見するとフェンダーのテレキャスターに見えますが、実はフリッツブラザースというメーカーのブルーズマスター、ロイブキャナン・モデルというものです。
知る人ぞ知るギターといえますが、ギター・フリークのジョージ・ハリスンらしいチョイスです。

Bluesmaster

生涯わずか2回のツアーしか行わなかったジョージ・ハリスン。最後のライブはジャパン・ツアーの翌年に行われたボブ・ディランのレコードデビュー30周年記念コンサートでした。
ボブ・ディランとは60年代から仲が良かったとはいえ、友達思いのジョージ・ハリスンらしいですね。

関連する投稿


テレキャスター誕生75周年!フェンダーが限定コレクション発表&旗艦店で豪華展示イベント開催

テレキャスター誕生75周年!フェンダーが限定コレクション発表&旗艦店で豪華展示イベント開催

世界初の量産型ソリッドギター「テレキャスター」が誕生75周年。フェンダーは、伝統と革新を象徴する限定記念モデル「75th Anniversary Telecaster Collection」を発表しました。国内ではポッドキャスト番組の始動や旗艦店でのアーティスト実機展示など、アニバーサリーを祝う豪華キャンペーンも目白押しです。


ビートルズ来日60周年記念!伝統工芸や再生素材と融合したPOP UP STOREが阪神梅田本店に登場

ビートルズ来日60周年記念!伝統工芸や再生素材と融合したPOP UP STOREが阪神梅田本店に登場

ビートルズ来日60周年を記念し、日本の伝統工芸や再生素材を活用して彼らの名曲やビジュアルを再現するイベント「ビートルズ来日60周年、昭和のあの日、日本を変えた=温故知新=」が、2026年4月1日から6日まで阪神梅田本店で開催されます。世代を超えて新たなビートルズ体験を提供する注目の催しです。


伝説のライブを劇場で!『リアム・ギャラガー:ライブ・アット・ネブワース 2022』の日本初上映が決定!!

伝説のライブを劇場で!『リアム・ギャラガー:ライブ・アット・ネブワース 2022』の日本初上映が決定!!

WOWOWの配給で、映画『リアム・ギャラガー:ライブ・アット・ネブワース 2022』が10月17日(金)より日本初上映されることが決定しました。


【訃報】英ロック歌手、オジー・オズボーンさん死去。ロックバンド「ブラック・サバス」など

【訃報】英ロック歌手、オジー・オズボーンさん死去。ロックバンド「ブラック・サバス」など

イギリスのヘヴィメタル・ミュージシャンとして知られるオジー・オズボーンさんが22日、亡くなっていたことが家族によって明らかとなりました。76歳でした。


杉山清貴&オメガトライブがドラマー・廣石恵一さんの追悼ライブを日比谷野音で開催!追悼全国ツアーの開催も決定!!

杉山清貴&オメガトライブがドラマー・廣石恵一さんの追悼ライブを日比谷野音で開催!追悼全国ツアーの開催も決定!!

7月19日、杉山清貴&オメガトライブが東京・日比谷野外大音楽堂で、2025年3月に死去したドラマー・廣石恵一さんの追悼ライブ「お〜い、ヒロイシ!」を開催しました。


最新の投稿


樋屋奇応丸の倉庫から幻の音源発見!デューク・エイセスが歌う昭和のCMソングが高音質で蘇る

樋屋奇応丸の倉庫から幻の音源発見!デューク・エイセスが歌う昭和のCMソングが高音質で蘇る

「ひや・きおーがん」のフレーズで親しまれる樋屋製薬の社内倉庫から、長らく歌唱者不明だった過去のCMソング音源が発見された。調査の結果、昭和を代表するコーラスグループ「デューク・エイセス」による歌唱と判明。当時のクリアな歌声を再現した「高音質版」が公開され、昭和歌謡ファンを中心に大きな話題を呼んでいる。


福岡の食のテーマパーク「直方がんだ びっくり市」が50周年!大盛況で幕を閉じた「半世紀祭」をレポ

福岡の食のテーマパーク「直方がんだ びっくり市」が50周年!大盛況で幕を閉じた「半世紀祭」をレポ

1976年の創業から50周年を迎えた福岡県直方市の「直方がんだ びっくり市」にて、2026年4月17日から19日までアニバーサリーイベント「半世紀祭」が開催された。銘柄牛が50%OFFになる「肉袋」や名物セールの復活、地元ヒーローの参戦など、半世紀の感謝を込めた熱気あふれる3日間の模様を振り返る。


『メタルスラッグ』シリーズ30周年記念プロジェクト始動!新作開発や特設サイト、記念映像が一挙公開

『メタルスラッグ』シリーズ30周年記念プロジェクト始動!新作開発や特設サイト、記念映像が一挙公開

アクションゲームの金字塔『メタルスラッグ』が2026年4月19日に誕生30周年を迎えた。株式会社SNKはこれを記念し、シリーズの再燃・リブートを掲げた記念プロジェクトを始動。新作ゲームの開発を含む多彩な企画の推進や、歴史を振り返る記念映像の公開、特設サイトの開設など、世界中のファンへ向けた展開が始まる。


山下達郎ソロ・デビュー50周年記念!JOURNAL STANDARDとコラボした限定Tシャツが発売

山下達郎ソロ・デビュー50周年記念!JOURNAL STANDARDとコラボした限定Tシャツが発売

ソロ・デビュー50周年を迎えた音楽界のレジェンド・山下達郎とJOURNAL STANDARDが特別なコラボレーションを実現。1stアルバム『CIRCUS TOWN』収録の名曲「WINDY LADY」をテーマにしたTEEがリリースされる。音楽史に刻まれた名盤の空気感を纏える、ファン垂涎の記念アイテムが登場だ。


中山美穂の伝説が蘇る!全175曲収録の完全保存版Blu-ray BOXが6月17日発売決定

中山美穂の伝説が蘇る!全175曲収録の完全保存版Blu-ray BOXが6月17日発売決定

中山美穂のコンサート史を凝縮した5枚組Blu-ray BOX『Miho Nakayama Complete Blu-ray BOX~Forever』が2026年6月17日に発売される。1986年の初公演から98年までを網羅し、全編HD・オーディオリマスタリングを敢行。未発表ライブ映像やMVも初収録した、ファン必携の記念碑的作品だ。