当初は、1981年にシングルでリリースされるもヒットせず、後の1990年にJR東海「ファイト!エクスプレス」のCMソングに採用されたとこを機にジャケットを変更する形で再びシングル化されました。
フジテレビ系ドラマ「二十歳の約束」主題歌に『約束の橋』
1992年に放映された、牧瀬里穂と稲垣吾郎の初主演ドラマ「二十歳の約束」の主題歌に抜擢されました。佐野元春にとっても初のドラマ主題歌となった「約束の橋」。ドラマの人気とともに70万枚を超える大ヒットとなりました。
80年代初頭の流れ…初期三部作
『BACK TO THE STREET』
1stアルバム『BACK TO THE STREET』、続いて2ndアルバム『Heart Beat』と、2枚のアルバムをリリースしましたが、当時はなかなかセールスには結びつきませんでした。
しかし、ラジオパーソナリティや、ライブパフォーマンスが素晴らしいミュージシャンとして、元『はっぴいえんど』の大瀧詠一が絶賛。次第にファンが増えていき、これで売れなかったら最後だと、背水の陣で制作した3rdアルバム『SOMEDAY』を1982年5月にリリース。同アルバムはオリコンアルバムチャートで最高位4位を記録し、ヒットすることとなります。
BACK TO THE STREET
『Heart Beat』
Heart Beat
『SOMEDAY』
『BACK TO THE STREET』からこのアルバムまでを、佐野自身「街」をテーマにした3部作だと語っていた時期も。街の原風景などのイメージがファーストアルバムから連続性を保って成長していき、『SOMEDAY』で一度、彼の中で完結したような1982年の作品。
この作品の成功によって、ようやく佐野は、本当に好きな音楽が作れると思ったと言います。そして1983年にニューヨークへ渡りました。
SOMEDAY
80~90年代にかけてコンスタントにオリジナルアルバムを発表
『VISITORS』
1年ほど過ごしたニューヨークでの生活の中から誕生したアルバム。現地のミュージシャンやプロデューサー、エンジニアとのコラボレーションを実現し、録音されています。
当時、日本ではまだメジャーなジャンルではなかったラップやヒップ・ホップなど、ブラック・ミュージックの要素を取り込んでおり、ロック音楽に重要な”力衝動”も上手く取り込まれ、その後の邦楽シーンに与えた影響も大きな作品です。
VISITORS