すくらんぶる同盟
『すくらんぶる同盟』(すくらんぶるどうめい)は、松本洋子による日本の漫画作品。『なかよし』(講談社)において、1988年から1992年まで連載されました。

ミステリー同好会
部員は、折原瀬名、加賀正孝、森田拓郎、水原芽衣という幼馴染4人組が所属しています。その後、瀬名の弟の静も加わり、変わり者ばかりのメンバーで構成されています。他にも正孝が拾ってきた猫や犬であふれかえっています。学校内では、正孝の動物とタクローの怪しげな実験のせいで、2人の名前を取り、「ドクターモローの島」と気味悪がれ、誰も近づきません。

主人公は私立探偵を父に持つ高校生、折原瀬名。ミステリー好きが高じてミステリー同好会に入部するものの、同好会は廃部寸前でした。メンバーは動物が大好きな正孝、口は悪いが温かい面もある芽衣、いつも怪しい実験ばかりしている拓郎、吠えない犬、川上くん。瀬名は、これら個性的な面々と不可思議な事件に巻き込まれていきます。

折原 瀬名/おりはら せな
正孝のことは幼馴染としか思っていませんでしたが、次第に恋愛対象として意識していくことになります。

加賀 正孝/かが まさたか
彼らの周りは、いつのキナくさい事件のにおいがしています。折原瀬名、14歳。父は私立探偵で、父親譲りのカンの鋭さは抜群です。学校ではミステリー同好会に所属しています。なかなかのクセモノぞろいのこの同好会ですが、本職顔負けの捜査力を持っているのです。
事件はミステリー同好会の仲間である正孝の初恋相手、苑子がイギリスから帰国した時に起こりました。久しぶりの再会に、正孝はさぞ大喜び!と思いきや……。1人の少女の出現が、ミステリー同好会に波紋をもたらした。瀬名、いきなりピンチ!

■水原 芽衣/みずはら めい
瀬名とは幼馴染で、同じ2年B組所属です。ミステリー同好会のメンバー。肩までの黒髪の美少女ですが、口を開くと毒舌です。同級生の男子には興味はありませんが、人気俳優トキオのファンだったり、ミーハーな面もあります。時々気まぐれなお節介を起こしては、瀬名を振り回しています。
コミックス
■松本洋子 『すくらんぶる同盟』 講談社〈講談社コミックスなかよし〉、全7巻
1巻、1988年11月6日発行
2巻、1989年5月6日発行
3巻、1989年10月6日発行
4巻、1990年8月6日発行
5巻、1991年2月6日発行
6巻、1991年10月6日発行
7巻、1992年5月6日発行
1989年の『なかよし』の付録です

おまじないトランプ
川上くんカレンダー

1989年カレンダー
この川上くん、実は政親という男の生まれ変わりなんです。
しかし一瞬記憶を戻したっきり、以後は前世の記憶を忘れてしまいました。誰も聞いたことのない川上くんの吠え声を聞くと、なぜか異世界の扉が開くというミラクルが起こったこともあります。
作者 松本洋子
漫画家。
生まれ:4月4日。
出身地:長崎県西彼杵郡。
1974年 - 第8回なかよし・少女フレンド新人まんが賞にて「ドアのむこうに」が佳作入賞。
1975年 - 「キスはおあずけ」(なかよし別冊11月号)でデビュー。
『なかよし』時代はミステリー・ホラーを中心に執筆。代表作は『闇は集う』シリーズ。
最近長期に渡った「闇は集う」が完結した後,それ以来ほとんど姿を見せない状態が続いています。
現在、あそうもとこ名義で執筆活動をしていると見られています。

松本洋子先生の作品でミステリーに目覚めた、ホラーに興味を持った、という少女は多かったのではないでしょうか。当時、松本洋子先生の話だけを読みたいがために、毎月なかよしを買っている子もいたほどです。
当時はインターネットなどが盛んではなく、うわさが一気に広まる、ということはありませんでしたが、やはりこのトレス疑惑を問題視する方々は多かったようです。
その結果、今に至るまで松本洋子先生の新作はもとより、作品の再販もされておらず、現在は中古店でも入手困難となっています。

主観的松本洋子盗作疑惑概説(パイロット版) | 鳥居 - 楽天ブログ
もしも再販をしてくれたら、懐かしさのあまり手に取る30代、40代の女性は多いと思います。
真偽の程は明らかではありませんが、ぜひ前向きに考えていただきたいものです。
パクリ疑惑!?『闇は集う』は本当に盗作なの? - Middle Edge(ミドルエッジ)
にんじん大好き
松本洋子先生の作品の中で最も少女の心にトラウマを植えつけた作品をちょっとご紹介します。
にんじんが嫌いな彼は、にんじんが食べられるようになりたい、と神様にお願いします。
するとその日から、食卓の上はにんじんだらけになってしまいました。
しかたがないので食べてみると、以外にも大好物のハンバーグの味がしました。
次の日もまた、全部がにんじんでした。 食べてみたら、今度はカレーの味がしました。
そして次の日もにんじんでした。
食べてみると、変わった味でした。しかし今回は初めて食べたような味でした。
すると、「あら、今日は人参を食べてるじゃない。えらいわね」 とママにいわれました。彼にはにんじんもにんんじんでないものも全部がにんじんに見えているので、不思議に思いましたが、苦手だったあのにんじんを食べれたことが純粋に嬉しかったのです。

次の日もにんじんを食べました。寝る前、にんじんが本を読んでいました。
疲れているんだろうと思い寝ることにしました。
朝、起きると目の前に大きい人参がありました。 『うわー!おいしそう!!』
すっかり大好物になっていたので、すこしかじりました。その後、朝食を食べようと1階に向かいました。
その時2階では、ところどころ噛みちぎられた母が転がっていました。

いかがでしたでしょうか?

懐かしい漫画の数々

松本洋子 イメージアルバム(LP)
