『キャンディ♥キャンディ』の「イライザ・ラガン」 70年代アニメ屈指のいじめっ子キャラ。

『キャンディ♥キャンディ』(1976年・NET→テレビ朝日)

「イライザ・ラガン」(キャンディ♥キャンディ)

テレビアニメ版のイライザ・ラガンはかわいくない。性格が悪そうな感じが漂っています。

原作漫画「キャンディ♥キャンディ」のイライザ・ラガンはワガママなお嬢様っぽい美人。

原作漫画「キャンディ♥キャンディ」のイライザ・ラガン

イライザ・ラガン「キャンディ、一日も早く追い出してやる」
イライザの性格の悪さから、美人なのにモテない。周りの男性人の評価はめちゃくちゃ。

イライザの性格の悪さから、美人なのにモテない・・・自業自得だが・・・

男性人のイライザの評価「あんなのはいただけない」

男性人のイライザの評価「神の作った失敗作」 ひどい扱い・・・

親戚の評価「イライザは凄まじい子。親戚であることが悲しい」
『小公女セーラ』の「ラビニア・ハーバート」 セーラに対するいじめの強烈さに本放送時は局に抗議が殺到したとか。

世界名作劇場『小公女セーラ』(1985年)

「ラビニア・ハーバート」(小公女セーラ) セーラや彼女に味方する生徒達に壮絶ないじめを繰り返す。

「ラビニア・ハーバート」(小公女セーラ) ラビニア役の声優の山田栄子は、番組終了後「こんな役は二度とやりたくない」と周囲にもらしていた。

セーラ・クルー「それほど、私を憎んでいるの?そんなに私をいじめたいの?」

ラビニアは特にセーラ、アーメンガード、ロッティに壮絶ないじめを繰り返す。

ラビニアは足を出して、ロッティ・レイを転ばす。ロッティもラビニア達にいじめられながらも、果敢にセーラを庇う。

セーラ「ラビニア、ひどいわ。こんな小さな子をいじめるなんて。」

ラビニアはいじめっ子キャラとして最高レベル。全体にソフト路線だった名作劇場にあって異彩を放つ作品であり、いじめを扱っていると話題になった。

ラビニア「そりゃ、セーラが初めて私の前に現れた時は憎んだかもしれないわ。だって、私よりお金持ちで、私よりフランス語が出来て、おまけに私より美人に見えたんですものね。」

セーラ「人のことをバカにして笑ったりしてはいけないわ。」

ラビニア「残念だけど、あなたとはもう二度と会えなくなるわね。」 ラザニアは最後まで改心しない。

ラビニア「きっと何十年も経って、あなたがダイヤモンドプリンセスからダイヤモンドクイーンになった頃にね。その時はきっと私、アメリカ大統領夫人になっていると思うけど。」

カーマイケル弁護士「彼女は今や、本当のダイヤモンドプリンセスとなったのです。」
『明日のナージャ』の「ローズマリー・アップルフィールド」 子供向け番組としては稀代の極悪ヒロイン。史上最強クラスの悪女。

『明日のナージャ』

「ローズマリー・アップルフィールド」(明日のナージャ)

「ローズマリー・アップルフィールド」(明日のナージャ)は性悪な悪女へと変貌する。

『ナージャ』に成り代わろうとするローズマリーによって、ナージャは大切なお母さんのドレスを引き裂かれてしまう。

ヘルマンと組み、メイド時代とは見違えるほどの狡猾さでナージャになりすまし、彼女を苦しめ、自身がプリンセスに成り代わろうと画策していた。

ナージャにぶたれるローズマリー

ローズマリーは貴族社会の中で唯一、ナージャの母であるコレットは優しくしてくれたとナージャに告げた。

ナージャの実の祖父「プレミンジャー公爵」 ナージャが幼い頃に別れた実の母親の「コレット」は、プレミンジャー公爵の娘。

ローズマリーは最後まで開き直った態度を取り続け、ナージャとは和解には至らなかった

ナージャは祖父プレミンジャー公爵の妨害を退けて念願の母との再会を果たした。

ナージャは今まで通り自立して生きるため、公爵家の元に残ることを拒否し、ダンデライオン一座へと戻り旅を続けることを決意した。
2000年代以降は、自己中でワガママだが根は悪くない(優しい)キャラが増える。根っからの悪女が消える(自主規制の影響だろう)。

『夢色パティシエール』の「小城 美夜」(こしろ みや) 悪人ではなく、ワガママなオバカキャラ。憎めないところがある。

「小城 美夜」(こしろ みや)のパートナー・スイーツ精霊(スピリッツ)の「マロン」

『おジャ魔女どれみ』シリーズの「玉木 麗香」(たまき れいか) 自己中な性格ではあるが、友達思いで優しい子。

現代のアニメではむしろ、オバカ系自己中キャラは、物語のコミカル・パートに欠かせないスパイスになっている。
プリキュアシリーズの自主規制(トラウマ・ダークヒロインの扱い)。最近の子供向けアニメの特徴。
プリキュア同士の戦いはタブーになっている。子供たちからの拒否反応が予想以上にあった。

映画「ふたりはプリキュアMax Heart2 雪空のともだち」 キュアホワイトが見せた目が据わっている表情がかなり怖い。この表情のせいで幼児達が泣き出した。

プリキュア同士が本気で拳を交える。そのあまりにショッキングな展開に子供が泣き出すなどのクレームが何件かあったという。
「ダークプリキュア」(TVアニメ版では初めて登場した悪のプリキュア) コミカルパートとシリアスパートのストーリーバランス。

「ダークプリキュア」(TVアニメ版では初めて登場した悪のプリキュア) とてつもなく強い。

「ダークプリキュア」(TVアニメ版では初めて登場した悪のプリキュア)

「ダークプリキュア」と「キュアムーンライト」の一騎打ちは、プリキュアとは思えない非常にシリアスでハードな戦いとなった。子供はビックリ。

一話全体として話がシリアスになり過ぎないようにバランスを取っている。
悪堕ちした「キュアミラージュ」はプリキュア名を捨て「クイーンミラージュ」を名乗る(ハピネスチャージプリキュア!)。浄化されて悪人が善人になる。

「クイーンミラージュ」(真の黒幕である「ディープミラー=レッド」に洗脳され操られている)

「クイーンミラージュ」

「キュアラブリー」と「クイーンミラージュ」のガチ過ぎる一騎打ち

最終回に向かって、どのプリキュアシリーズも戦いがハードになっていくが、シリアスになり過ぎない工夫がされている。

子供にトラウマを残さない工夫として、プリキュアシリーズは独自の自主規制で、悪も倒さないで、浄化する(元のまともな存在に戻ることが多い)。プリキュアの殉死者も一人もいない。
「ガンダム三大悪女」と呼ばれるガンダムシリーズの女性キャラクター - Middle Edge(ミドルエッジ)