それはカーディガンズから始まった!
スウェーデンのアーティストといっても、ジャンルやスタイルは千差万別であり、「スウェディッシュ・ポップ」とひとくくりにしてしまって良いものか?と、ブームになっていた90年代当時にも疑問に思ったものですが、それぞれに個性はありながらも、「メロディアスでセンチメンタル」な要素や、北欧ならではの「ネオアコっぽさ」といった、どこか共通項が見て取れる音楽が多く登場していたのは確かですし、そんな90'sならではのスウェディッシュ・ポップを牽引したのは、間違いなくカーディガンズだったのです。

Amazon.co.jp: Cardigans : Emmerdale - ミュージック
[Emmerdale] Cardigans - CD・レコードの購入はオンライン通販アマゾン公式サイトで。お急ぎ便ご利用で当日・翌日にお届け。 1994年リリースのデビュー・アルバム。このアルバムがリリースされた時は、まだ「スウェディッシュ・ポップ」がブームになる前だったわけで、まさにここからブームが始まったと言える、記念すべき作品です。アメリカやイギリスなどではリリースされていなかったこの作品が、スウェーデンでのリリースから間もなく、約半年後には日本でリリースされたという幸運に感謝!レコード会社がカーディガンズは日本向きだと判断したのかもしれませんね。当作品のプロデューサーであるトーレ・ヨハンソンが、この後スウェディッシュ・ポップの最重要人物になるとは、この時点では知る由もなく・・・。このアルバムでは、シングルにもなった「Sick & Tired」と「Rise & Shine」が、特に人気なのですが、そのアコースティックな手触りのサウンドと、倦怠感溢れるキュートなニーナ嬢のヴォーカル、メランコリックなメロディー、それらが絶妙なバランスで溶け合ったカーディガンズの音楽は、日本でも人気を集めることになります。

Amazon.co.jp: The Cardigans : Life - ミュージック
[Life] The Cardigans - CD・レコードの購入はオンライン通販アマゾン公式サイトで。お急ぎ便ご利用で当日・翌日にお届け。 1995年にリリースされたセカンド・アルバム。前作の、良い意味で田舎くさい牧歌的なスタイルを踏襲しつつも、より緻密かつ繊細な、聴く者を魅了する音づくりとなっています。このアルバムからは、彼らの代表曲ともいえるナンバー、「Carnival」が大ヒット!スウェーデン、日本、だけでなく、イギリスでも35位にランクインし、大手マーキュリー・レコードと契約することにも成功!いよいよ世界的なバンドへと飛躍することになるのです!ちなみにこのアルバム、日本では50万枚以上を売り上げ、プラチナ・ディスクを獲得。当時、耳にタコができるほど、「Carnival」がテレビでもラジオでも街中でも流れていたのを思い出される方も多いことでしょう・・・

Amazon.co.jp: Cardigans : First Band on the Moon - ミュージック
カーディガンズに続け!日本で売れたスウェディッシュ・ポップ!
クラウドベリー・ジャム

Amazon.co.jp: クラウドベリー・ジャム : クラウドベリー・ジャム - ミュージック
[クラウドベリー・ジャム] クラウドベリー・ジャム - CD・レコードの購入はオンライン通販アマゾン公式サイトで。お急ぎ便ご利用で当日・翌日にお届け。 カーディガンズのヒットに続いたのが、クラウトベリー・ジャム!このバンドがいなければ、スウェディッシュ・ポップというブームは、これほどまで大きなムーヴメントにはならなかったのではないでしょうか?少なくとも、ここ日本においては、それくらいの人気と実力を兼ね備えた存在として知られてますよね~。1stアルバムと、その前にリリースされていた1stEPの音源を収録したのが、この日本盤CD(1995年リリース)。彼らの人気を決定づけた楽曲「Elevator」は、前述のカーディガンズでもお馴染みのトーレ・ヨハンソンがプロデュース、しかもカーディガンズと同じタンバリン・スタジオでの録音ということで、まさにこれぞスウェディッシュ・ポップと言えるようなサウンドですね!

Amazon.co.jp: Cloudberry Jam : Providing the Atmosphere - ミュージック
パインフォレスト・クランチ
ソフィー・セルマーニ
メイヤ
トーレ・ヨハンソンがプロデュースした日本人
カーディガンズやクラウドベリー・ジャムなどのプロデュースで知られるトーレ・ヨハンソンは、数多くの日本人アーティストともコラボレーションを行ってました。スウェディッシュ・ポップは日本人の感性と相性が良いのかもしれませんね。
原田知世
カジヒデキ

Amazon.co.jp: 加地秀基, 住田芽衣, 藤曲厚司, 日暮愛葉, EGGSTONE, トーレ・ヨハンソン, ウルフ・トレソン, 堀江博久 : TEA - ミュージック
ボニー・ピンク
ポスト・カーディガンズ!?
ラ・オン・フォン
モッカ
ザ・ロッホ・ネス・マウス
以上、カーディガンズとトーレ・ヨハンソンを中心に、90年代半ばに流行ったスウェディッシュ・ポップと、その影響についてまとめてみましたが、いかがでしたか?20年経った現在では、あえてスウェディッシュと区別しなくてもいいくらい、その音楽性は全世界のポップ・ミュージックに浸透した感がありますよね。これからも、スウェディッシュ・ポップのテイストを楽しめるような作品が数多くリリースされることに期待したいところです。