生涯に1,000人の女性と肉体関係を持った男「ジャコモ・カサノヴァ」

フェデリコ・フェリーニの映画『カサノバ』


アカデミー賞衣裳デザイン賞受賞した、映画『カサノバ』のために制作された豪華な衣装。


カサノバの生涯


ベネツィアで修道女と関係を結ぶ。禁断を犯すカサノバ。
修道女マッダレーナとカサノバのセックスシーン。動きが機械仕掛けのようで、とてもコミカルに表現されている。マッダレーナ役の女優 マルガレート・クレマンティの声が可愛い。
カサノバはイタリア、フランス、イギリス、スイス、ドイツを舞台に15人の女性と出会う。
カサノバと出会う女性の中で若く美しい、アンリエット役のティナ・オーモン。

カサノバに登場する女性同士の関係は無く、ストーリーも感じない。
オムニバスのように現れる彼女たちそれぞれの、カサノバとの関係が描かれている。

カサノバと関係する女性のコミカルでエロチックな表情が面白い


もう、何が何だかわからない、カサノバのエロス
映像の魔術師フェリーニが描く、エロチシズムを集めた秀大作、映画『カサノバ』は、何もかも豪華だ。食事中のシーンも多い。
閉所恐怖症の方は、窓の全くない空間のなかを漂うエロチシズムに、窒素しそうだ。
1960年代の日本では小人プロレス(ミゼットプロレス)が行われていた。映画『カサノバ』にも小人たちが登場する場面がある。
小人症の俳優やタレントはハリウッドや日本でも存在する。昭和のCMに登場した、エマニエル坊や(エマニエル・ルイス)や、日本では『もののけ姫』主題歌のヒットで知られる、米良美一が有名だ。
エマニエルは「坊や」ではなく、小人症。子供ではなく大人だった。


カサノバの晩年、回想と現実

カサノバと住む、人形のリゲットを演じている女優 マリオ・ガリアルドが美しい。

若いころのカサノバは、自ら選ぶことなく女性に望まれれば肉体関係を持ち、その数は1000人。
今では、カサノバは周囲から笑われ、誰も彼の相手をする者はいない。
カサノバは、自分に固執したのか、自分の生き方を貫いたのか?
誰でも年老い世間から忘れ去られていく。
あのフクロウの置物は今も羽根を広げたままだ。
映画『カサノバ』のシーン

到着した馬車の乗客(カサノバの母?父か?)が、カサノバに手招きをする。彼は人形のリゲットと夢の中でも出会い踊るのだった。

カサノバを演じた俳優ドナルド・サザーランド

映画『カサノバ』DVD

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世紀の色事師の「性」を描く、フェデリコ・フェリーニの傑作! 巨大なセット&グロテスクなメイクによる圧巻の映像美! ファン待望のHDニューマスターで登場! 【キャスト】 ドナルド・サザーランド [カサノバ] サンドラ・エレーン・アレン [大女アンジェリーナ] マルガレート・クレマンティ [マッダレーナ] カルメン・スカルピッタ [シャルピオン夫人] シセリー・ブラウン [デュルフェ侯爵夫人] クラレッタ・アルグランティ [マルコリーナ] ハロルド・イノチェント [サンジェルマン伯爵] ダニエラ・ガッティ [ジゼルダ] クラリッサ・ロール [アンナ・マリア] ティナ・オーモン [アンリエット] マリー・マルケ [カサノバの母] 【仕様】 音声 1:イタリア語 リニアPCM 2.0chモノラル 2:英語 リニアPCM 2.0chモノラル 3:日本語吹替(テレビ放送版)ドルビーデジタル 2.0ch モノラル ※TV放送版日本語吹替え音声(1987年10月3日<前編>&10月10日<後編>テレビ朝日系「ウィークエンドシアター」初回放送版) 字幕 1:日本語字幕(イタリア語音声用) 2:日本語字幕(英語音声用) 3:日本語字幕(日本語吹替音声用)