思春期の少年少女にとって必需品だった『クレアラシル』
思春期にニキビの悩みを解決してくれた『クレアラシル』。

『クレアラシル』シリーズ
80~90年代には頻繁にテレビCMが放送されており、「シカ~モ」と片言で話す外人少年や、アイドルデビュー前の初々しい広末涼子など、多くのバージョンが制作されていた。
懐かしい昔の歴代クレアラシルCM動画と、「えっ!この人も出ていたの?」と驚く、有名俳優・女優たちの懐かしい出演シーンもご紹介!
なんと!三上博史も出演していたクレアラシルCM。
映像やナレーションが暗い!
あまり覚えていないが、この時代はこれが普通だったんだろうな…。

若き日の三上博史
そういえば、あった…。松尾伴内(たけし軍団)出演のクレアラシルCM
斬新な演出だった森尾由美のクレアラシルCM
1984~1986年頃に放送されていた森尾由美の出演バージョン。
DJに扮した森尾由美がリスナーのリクエストに答えながらさりげなくクレアラシルをプッシュする当時としては斬新な演出であった。
「思い、思われ、振り、振られ」が印象的だった島田奈美のクレアラシルCM
1986~1988年頃のCMに起用されたのはアイドル・島田奈美。
CMは累計で5パターンあり、それぞれ使用されたCMソングが異なる。
憧れの先輩編「負けないで片思い」、思われニキビ編「パウダースノーの妖精」、プールサイド編「うそつきは恋のはじまり」、おみくじ編「Sing To The Music」、回転遊具編「サファイアの湖」。
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『クレアラシル』の販売元がP&Gになり、「シカ~モ」外人少年が登場!
1988年に、P&G傘下となっていた日本ヴィックスが社名を「プロクター・アンド・ギャンブル・ヘルスケア(P&Gヘルスケア)」に変更。
ここからP&Gによる『クレアラシル』の新しいCM路線に。
中高生ぐらいの少年少女がたくさん登場、一言しゃべっては次の人へ移る独特なCMが誕生した。
これは三上博史も出演していた初期CMの発展形であったが、多くの人数が登場することや一言が短いこと、さらに外人少年(通称:しかも君)による片言な日本語を混ぜたことが画期的であった。
なお、外人少年も一人ではなくバージョンによって異なり、セリフも「シカ~モ」以外に「ダカ~ラ」や「ナルホドネ~」などがある。
それでは答え合わせを。

内田有紀(クレアラシルCM)

松嶋菜々子(クレアラシルCM)

麻生久美子??
ところで「サルファ・レゾルジン処方」って何だったの?
CM中でキャッチフレーズとして盛んに使われていた『サルファ・レゾルジン処方』。
これはクレアラシル 治療薬クリームに入っている成分を指している。
サルファとは硫黄の事で、角質を軟化させる作用、皮脂を吸収する作用、殺菌作用がある。
また、レゾルジンにはアクネ菌の殺菌、角質を軟化させる作用、角質を除去する作用があり、毛穴を綺麗にする効果がある。
とても覚えにくい名前なのに、あんなにCMで聞かされたから完全に覚えてしまった…
同時期に放送されていたフェイスウォッシュのCM
1990年からクレアラシルはニキビ治療クリームに加えて、洗顔フォーム、洗顔ソープを全国発売開始。
この洗顔フォーム(フェイスウォッシュ)向けのテレビCMは、多人数出演とは異なるテイストで制作。
女子二人組が歌と演奏を披露するもので、出身と名前が表示されていた。
『クレアラシル』CMの流れを変えた広末涼子
P&Gになって以降、素人出演っぽいテイストを継続してきたクレアラシルのCMだが、飽きが来たのか大きな方向転換を図る。
1994年、イメージガールを応募する第1回クレアラシル「ぴかぴかフェイスコンテスト」を開催した。
これに応募したのが当時はまだ中学生であった広末涼子。
芸能界入りを目指していた広末はオーディションで、自分の顔にペインティングすることで「ぴかぴかフェイス」を表現し、自作の歌まで披露した。
そして、応募総数2,589名の中から初代グランプリを見事獲得。
翌1995年にクレアラシルのCMでデビューすることになった。
ドコモのポケベルCMがブレイクしたため、そちらが広末の初CMであると認識されていることも多いが、クレアラシルCM出演の方が先である。
天真爛漫な笑顔と、みずみずしさを感じさせるツルツルスベスベな素肌。
「ぴかぴかフェイスコンテスト」グランプリ受賞も納得である。
広末以降の「ぴかぴかフェイスコンテスト」グランプリ受賞者
第2回「ぴかぴかフェイスコンテスト」グランプリ:米田奈美子
第3回「ぴかぴかフェイスコンテスト」グランプリ:上野樹里
ポカリスエットや、三井のリハウスなどのように、美少女タレントの登竜門となるかと期待されたが、第4回以降の「ぴかぴかフェイスコンテスト」は開催されていない。
「ぴかぴかフェイスコンテスト」出身ではないが、ほしのあきも出演していたクレアラシルCM
「ぴかぴかフェイスコンテスト」初代グランプリ・広末涼子の後、1997年頃のCMに「ほしのあき」が出演していた。

クレアラシルCM ほしのあき
2000年にP&Gがクレアラシルの事業をブーツ・ヘルスケアに売却。日本での販売元がブーツ・ヘルスケア・ジャパンに変更された。
以降もクレアラシルは頻度こそ減ったもののテレビCMを継続し、南沢奈央、草刈麻有、服部紗奈などを起用した。
2005年には、商品ラインナップを一新。
2006年、ブーツ・ヘルスケアがクレアラシルの事業を現在の販売元のレキットベンキーザーに売却。
日本での発売元がレキットベンキーザー・ジャパンに変更された。
2016年、クレアラシルの「シカ~モ」CMが復活!
懐かしい「シカ~モ」のクレアラシルCMが2016年4月11日(月)より関東・関西エリアで放映開始!
当時のファッションを現代風にアレンジした衣装を身にまとったアイドルユニット「私立恵比寿中学(略称:エビ中)」のメンバーが出演。
「シカ~モ!」のフレーズが耳に残る外国人の少年も、オリジナルTVCMそっくりの役者を起用して忠実に再現している。

新旧『しかも君』の比較
ともあれ、私たちの青春時代と切っても切り離せないクレアラシルがこうして懐かしのCMテイストを復活させてくれたことは、かなり嬉しい♪
これからも改良を重ねながら、ニキビに悩む少年少女の味方として活躍して欲しい。