Nilsson Schmilsson
1971年発売のアルバム「ニルソン・シュミルソン」は、アメリカとイギリスのアルバム・チャートでトップ5入りし、ハリー・ニルソンのアルバムとしては特に成功を収めています。
ハリー・ニルソンの代名詞ともいえ全米、全英共に1位を獲得したシングル「ウィザウト・ユー」はこのアルバムに収録されています。
オリジナルは1970年に発表したバッドフィンガーの作品です。
ニルソン・シュミルソン
A Little Touch of Schmilsson in the Night
正直こういうのもどうかと思いますが、またしてもこう言わなければなりません。名盤です。
1973年発売のアルバム「夜のシュミルソン」は、全曲スタンダード・ナンバーのみです。単なるカバー・アルバムとならなかったのは、50年代にフランク・シナトラの伴奏指揮者として活躍したゴードン・ジェンキンスの起用が好結果となっています。
このアルバムを通して聴いていると、ノスタルジックな時代へタイム・スリップしてしまいます。
夜のシュミルソン
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この後はアルコールとドラッグに溺れてしまい喉を痛め魅力的な声を失ってしまいます。
1974年にはジョン・レノン・プロデュースのアルバム「プシー・キャッツ」を発売しますが、声はつぶれ只の酔っ払いと成り果てたハリー・ニルソンにそれまでのファンは失望してしまいます。
今聴きなおしてみるとこのダミ声も哀愁があり魅力的ですけどね。
しかし、生活の乱れはハリー・ニルソンの体を次第次第に蝕み糖尿病に侵されてしまい1994年1月15日、自宅で就寝中に心不全のため亡くなってしまいます。まだ52歳という若さでした。