ファッションに関する用語を独断と偏見による死語度数で判定。
あなたはいくつ使っていますか?
背広(せびろ):死語度数85
背広(せびろ)とはスーツのこと。
背広の語源には諸説あり、①ロンドンの老舗仕立て屋が多く並ぶ通り(Savile Row=サビルロウ)の発音から派生した。②スーツを着ると背中が広く見えるから。③背広はそもそも『市民の服』(civil clothes=シヴィルクローズ)が『セビロ』に聞こえたから、などの説がある。
なお、Suit(スーツ)は本来『一式・一揃い』という意味である。
私たちの親世代は背広と呼んでいた人が多かったが、近年ではスーツという言葉が浸透して「そろそろ新しい背広を買わなくちゃ」なんて最近は言われなくなった。
新人に「いい背広を着ているね」と言っても、「背広って何ですか?」となりかねない。
むしろ背広と言いたい!
チョッキ:死語度数70
シャツやセーターの上に重ねて着る、袖なしの胸・腹・背を覆う丈の短い胴着のこと。
チョッキの語源には、「直着」の意味や、フランス語の「jaque」やポルトガル語の「jaqueta」から、「ジャケット」の訛りなど多くの説があり、日本でのみ使われる言葉である。
フランス語の「gilet」に由来する「ジレ」と呼ぶこともあるが、一般的には「ベスト」と言うのがベスト。
(^ω^;)
個性的なチョッキ(ベスト)
コール天(こーるてん):死語度数90
コール天とは、綿横ビロード織りしたパイル織物の一つでコーデュロイのこと。
コール天は「cord」+「天鵞絨(てんがじゅう、ビロードの和名)」に由来している。
年配の人はまだコール天と呼ぶ場合もあるが、今ではコーデュロイと呼ぶのが一般的である。
コール天=コーデュロイ
とっくり:死語度数95
とっくりとは、首に密着する丸く高い襟の一種、またはそのような襟を持つ衣服。
主にセーターやTシャツ、スウェットに使われ、二重に折り返した状態で着用する。
亀 (turtle) が甲羅から首を出す様に似ることからアメリカ英語でタートルネックと呼ばれるようになった。
イギリス英語ではポロネック (polo neck) と呼ぶ。
徳利(とっくり)
とっくり(タートルネック)といえば…
トレーナー:死語度数45
私たちの年代ではまだトレーナーと呼んでいる人も多いはず…。
トレーナーとは、 スウェット地(裏側を起毛させた綿のメリヤス地のこと)を使用したシャツの一種。
運動着に適していることから、「トレーニング」にちなんで名付けられた和製英語である。
最近では海外式に生地の種類「スウェット」と言うことが増えている。
アイテム名を呼ぶ場合は、スウェットシャツ・スウェットパンツ・スウェットパーカーなど使い分けるのが正しい。
トレーナーの王者、チャンピオン
衣紋掛け(えもんかけ):死語度数90
衣紋掛け(えもんかけ)とは、衣服の袖に短い棒を通し、その棒を紐でつるして干す道具。
衣紋とは着物の後ろ襟の部分。そこを掛けるから衣紋掛けと呼ばれるようになったという。
いまでも和服用ハンガーや着物を掛ける衣桁(いこう)のことを衣紋掛けと呼ぶことがあるが、洋服をかけるものはハンガーと呼ぶのが大多数である。
爺ちゃん・婆ちゃんの世代はいまだに洋服用のハンガーも衣紋掛けと呼ぶ。