ジム・クロウチ
 
  	Jim Croce
もしかすると、ジム・クロウチの認知度は日本では恐ろしく低いのではないでしょうか。だとするならば、それは大変残念なことです。
まぁ、確かにあまりハンサムとは言いづらい個性的な顔ですので、若い女性に騒がれるとは考えにくくはあります。
加えて既に亡くなっています。更にオリジナル・アルバムは3枚しかありません。
こう書いてしまうと、なんともアピール・ポイントがないような、知られていなくて当然のように受け取られてしまいそうですが、マニアックな存在にしておくには余りにも勿体ない!現在でも若い女性をも唸らせる奇跡のように美しい楽曲の数々をジム・クロウチは残しています。
 
  	Jim Croce
個性的ではありますが、可愛らしいと言えばそう言えなくもない笑顔ですね。
それでは、とりあえず、一曲聴いてみましょう。
如何ですか?ジム・クロウチの素晴らしさを多少なりとも感じて頂けたでしょうか?
ジム・クロウチは、1943年1月10日、アメリカはフィラデルフィア生まれのイタリア系のアメリカンです。18歳でギターを弾き始め。大学時代にザ・スパイアーズというフォーク・グループに参加します。
ザ・スパイアーズは地元ではなかなかの人気でラジオにも度々出演し、レコード・デビューも果たしています。
大学卒業後は、文化使節団として中近東やアフリカなどを旅し、帰国後は道路工事、溶接工、ペンインター、トラックの運転手など様々な職を転々とします。
この時の経験が後に作品となって生きることになります。
1967年、大学時代の先輩であるトミー・ウェストの誘いでニューヨークに移りクラブなどで音楽活動を開始します。
先輩のトミー・ウェストは、ソングライティング・チームを組んでいてSpanky and our Gangに「Sunday will never be the same」を提供し注目を集めていました。
そしてトミー・ウェストの紹介によりキャピトル・レコードと契約することができ、後に結婚することになるイングリット・ヤコブセンと共にアルバム「JIN AND INGRID CROCE」を1969年に発売しました。
が、このデビュー・アルバムは全く売れず、ジム・クロウチは失意のうちにニューヨークを後にします。
しばらくトラック運転手をしていたジム・クロウチは、意を決して1971年に先輩のトミー・ウェストにデモテープを送ります。
そのトミー・ウェストの計らいによりABCレコードと契約を交わすことができ、1972年にソロとして再デビューを果たします。
それでは、あまりにも美しいジム・クロウチの3枚のアルバムを順にご紹介します。
ファースト・アルバム
 
  	You Don't Mess Around With Jim
シンプルでダイレクトに心に響く、ジム・クロウチの声とギター、ラフな録音のファーストですがより際立つ勢いと新鮮さ!
https://www.amazon.co.jp/You-Dont-Mess-Around-Jim/dp/B00J5C4WTO/ref=ntt_mus_dp_dpt_3Amazon.co.jp: Jim Croce : You Don't Mess Around With Jim - ミュージック
とにかく名曲だらけのファースト・アルバムです。
ジム・クロウチの魅力のひとつは、労働者たちの生活を生き生きと伝えるところにあります。苦労人ジム・クロウチならではの作風といえますが、デビュー時に既にその作風が完成されていることが驚きです。
全米チャート8位の大ヒットとなったデビュー・シングル「ジムに手を出すな」も、腕は一流だが悪党ハスラーであるジムの物語です。
このデビュー・アルバムは全米1位に輝きました。
 
  	ジムに手を出すな
「ニューヨークは好きじゃない( New York's Not My Home )」、この曲は3年ほど前のニューヨークでの苦い経験を歌っています。
「オペレーター」、とても美しい曲です。この曲もシングル・カットされヒットしました。
 
  	オペレーター
 
     
    




