シュワちゃんの『やかん体操』が話題になった日清カップヌードルCM

シュワちゃんの『やかん体操』が話題になった日清カップヌードルCM

両手に巨大なやかんを持ったシュワちゃんの『やかん体操』で話題になった日清カップヌードルのテレビCM。 ラッキィ池田によるユニークな振り付けの誕生秘話や各ポーズに付けられたの名称などを当時の映像と共に紹介します。


日清カップヌードルのCM『シュワルツェネッガー やかん編』

1990年、日清食品は『カップヌードル』のTVコマーシャルにアーノルド・シュワルツェネッガーを起用。
筋骨隆々のシュワちゃんが無言でやかんを振り回す姿はインパクト抜群で一大ブームを起こした。

軽いと迫力が出ないため、一個10Kgぐらいの重さにした特大やかんを使用したという。

最後の『ちからこぶる。』というよくわからないキャッチフレーズも、話題性に一役買っていた。

制作は電通。
ACC CMフェスティバルで第30回テレビCM部門ACC賞を受賞。

『やかん体操』の振り付けは、ラッキィ池田!

このCMの振り付けを指導したのはラッキィ池田。
世界的な映画スターにやかんを持って踊らせたカップヌードルCMが話題となり、振り付けをおこなったラッキィ池田の知名度も急上昇。
シュワちゃんのやかんCMをきっかけに、一躍振り付け界のヒットメーカーとなった。

自身のタレント活動も多いが、布施明や氷川きよしからゴールデンボンバー、AKB48、関ジャニ∞までを手がける振付師としての独自性には唯一無二のものがある。
最近でも『妖怪ウォッチ』の登場人物たちが踊るエンディングテーマ『ようかい体操第一』でブームを起こしている。

振付師 ラッキィ池田

実は、シュワちゃんを騙して撮影していた…。

既にターミネーター(1984)、コマンドー(1985)、プレデター(1987)、ツインズ(1988)など数多くのヒット映画を実績に持っていた世界的な映画スター、アーノルド・シュワルツェネッガー。

彼をCMに起用するにはとてつもない困難が伴った。
契約書は300ページにも及び、「あれをやってはいけない、これもやってはいけない」と細かく明記されていた。
そして、その中には「ダンス禁止」との内容が…。

「これでは振り付けできない!」と困ったラッキィ池田はとんでもない嘘をつく。

これはシメタとばかりに、コミカルな動きをつけようとすると、シュワちゃんのマネージャーからクレームが付き、最終的に筋肉をアピールするような『やかん体操』に収まった。
スタッフも「怒り出す前にさっさと撮り終えよう。」と30分もかからず撮影を終了させたという。


なお、アメリカではテレビCMに出演するのは落ち目の俳優や新人などが多く、大物ハリウッドスターはイメージを重要視するためあまり出演しない。
シュワちゃんをはじめ、スタローンやジャン・レノなど日本のCMに出演しているスターは、CM映像を日本国外で放送しないという契約事項を入れている。

今ではYoutubeなどで海外でもこうした動画を見れてしまうので、もしかしたら出演した本人たちは後悔しているのかも?

『やかん体操』各ポーズの名称

一連の流れに見える『やかん体操』だが、実はその途中途中の動きには多くの名前が付いている。
当時、カップヌードルの販促物として配られた下敷きにはそのポーズについて解説がされていた。

(アーノルド・シュワルツェネッガー)

1.威嚇するピューマのポーズ

【図説】これがYAKAN体操だ

(アーノルド・シュワルツェネッガー)

2.オランウータンの怒りのポーズ

【図説】これがYAKAN体操だ!!

(アーノルド・シュワルツェネッガー)

3.ハゲタカの休息のポーズ

(アーノルド・シュワルツェネッガー)

4.ガゼールの疾走のポーズ

(アーノルド・シュワルツェネッガー)

5.マウンテンゴリラの2重チカラコブのポーズ

(アーノルド・シュワルツェネッガー)

6.ジャッカルの待ち伏せのポーズ

(アーノルド・シュワルツェネッガー)

7.ライオンのひと突きのポーズ

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