「ハイパーメディアパソコン」FM TOWNS!
1988年のPCエンジンCD-ROM2に続くCD-ROM(大容量540M)の衝撃!!

FM TOWNS(1989年)
「ハイパーメディアパソコン」と銘打たれた富士通FM TOWNS。
8bitパソコン戦争のネクストとして到来した16bit領域においてNECのPC-9800シリーズが寡占状態にあったこと、ホビーパソコン領域ではシャープのX68000が気を吐いていたことなどを背景に、そしてまた8bitパソコンで富士通FM77AVシリーズのマルチメディア機能が認知されていたことを受けて、16bit領域においてマルチメディア機能の充実でPC-9800の対抗馬となることを意図したパソコンでした。
【8ビット御三家】NEC、シャープ、富士通を8ビット御三家と呼んだ1980年代はパソコン黎明期でした。 - Middle Edge(ミドルエッジ)
富士通はFM TOWNSリリース前から広告戦略やイメージ戦略を重視し、それは大変な力の入れようでしたね。

東京ドームを借り切ったイベント「電脳遊園地」
TVCMには南野陽子、宮沢りえ、観月ありさなど人気女性アイドルを続々起用していきます。
B'zの「BAD COMMUNICATION」が起用されたのも新鮮でした。
後には「きて、みて、さわって 富士通のおみせ!」のタッチおじさんがマスコットになりましたね。
本体と同時発売だったゲーム「アフターバーナー」。
当時としては画期的な1677万色中256色発色機能やPCM音源を標準搭載

アート&グラフィックス、なんだか色々出来そうだった!
X68000もそうでしたが、FM TOWNSでもユーザーがフリーソフトを作成する文化が出来ました。
FM TOWNSユーザーが作成したBASICプログラムやツール・ゲームなどのフリーソフト、音楽・グラフィックなどの自作データをCD-ROM化して配布していましたね。

Oh!FM TOWNS
高嶺の花だったFM TOWNS機種一覧
貧乏学生だった私は「マイコンBASIC」の中古PC欄を必死に眺めたものです・・・

雑誌「マイコンBASIC」の後ろのほうに載っていた中古PCページ
数多くのプログラマーを育て輩出した【マイコンBASICマガジン】 - Middle Edge(ミドルエッジ)

モニタの小さな一体型だったFM TOWNSⅡ UR
1989年2月28日 FM TOWNS 1/2/1S/2S 発表
1989年11月7日 FM TOWNS 1F/2F/1H/2H
1990年10月30日 FM TOWNS 10F/20F/40H/80H
1991年11月5日 FM TOWNSII CX/UX(CRT一体型386SX TOWNS)
1992年2月 FM TOWNSII UX40
1992年11月4日 FM TOWNSII HR/HG/UG(486 横型TOWNS)
1993年2月15日 FM TOWNSII UR(486 一体型TOWNS)
1993年2月16日 FM TOWNS マーティー
1993年11月9日 FM TOWNSII MX/MA/ME(ハイレゾ対応/白TOWNS)
1994年2月14日 FM TOWNSII MF、Fresh(ソフト/CRTセット)
1994年4月 カーマーティー
1994年6月18日 FM TOWNSII Fresh・TV(TVチューナー搭載)
1994年10月30日 FM TOWNSII EA、Fresh・E/T
1994年11月 カーマーティーII
1994年12月 FM TOWNSII HA/HB(Pentium搭載)
1995年2月8日 FM TOWNSII HC/Fresh・ES/ET
1995年夏 FM TOWNSII HC/Fresh・FS/FT
1995年冬 FMV-TOWNS モデルH、Fresh・GS/GT
1996年夏 FMV-TOWNS モデルH2、Fresh・GE/GM
1996年冬 FMV-TOWNS モデルH2、Fresh・GE/GM
1997年夏 FMV-TOWNS モデルH20
1995年2月10日 FM TOWNSII model SN
空振りに終わった「FM TOWNS マーティー」はFM TOWNS向けパソコンゲームソフトを楽しめた!でも10万円は高かった・・・ - Middle Edge(ミドルエッジ)
音楽・グラフィックともに当時の最先端だったことは間違いありませんでした。
「ハイパーメディアパソコン」FM TOWNS。
シリーズを通した累計の販売台数はおよそ50万台でした。
FM TOWNSと比較されることが多かったPC-9800(NEC)とX68000(シャープ)
お店でデモ機を見るだけで楽しかった高スペックマシンたち。
でも正直、手が出る代物ではありませんでした。。。
ほぼゲーム機と化していたPC9801VM以降シリーズ! - Middle Edge(ミドルエッジ)
「無いものは自分たちで創る」夢のホビーパソコン『X68000』の魅力について語っちゃいます - Middle Edge(ミドルエッジ)