1973年には、スタジオ・アルバム「ウィッシュボーン・フォー(Wishbone Four)」とライブ・アルバム「ライブ・デイト(Live Dates)」の2枚を発表します。
前作で成功を収めたウィッシュボーン・アッシュはアメリカ進出をおこないますが、その矢先にギターのテッド・ターナーが脱退してしまいます。
後任にはローリー・ワイズフィールドが参加することになりました。
ウィッシュボーン・フォー
メンバー・チェンジ後、初のアルバムで何とも不吉なアルバムタイトルですが、ところがどっこい内容は素晴らしいです。
それに何と言ってもジャケット・デザインのセンスがすばらしいですね。
永遠の不安
1976年発売の「限りなき束縛(Locked In)」は前作同様プロデューサーにトム・ダウドを迎え、キーボードを入れるなどアメリカ市場を意識した音作りを行ったものの決して評判の良いものではありませんでした。
1976年の「ニュー・イングランド(New England)」はタイトルからもわかるように、本来のスタイルに立ち返った充実作となっています。
これまたアルバム・デザインが素晴らしいですね。
ニュー・イングランド
前作と比べるとなんとも泥臭いアルバム・ジャケットですが、音の方はまったく逆になっていて、今作「フロント・ページ・ニュース」は何ともしっとりと落ち着いたメローな作りとなっています。
フロント・ページ・ニュース
そして、70年代最後を飾るアルバム「因果律」は、前作のモヤモヤを吹き飛ばす快作となりました。これぞウィッシュボーン・アッシュ!という感じで胸のすく思いがします。
因果律
それにしても80年代以降も今日までコンスタントにアルバムを発表し、ライブ活動も続けるウィッシュボーン・アッシュは、本当にすごい存在ですね。