ウィッシュボーン・アッシュ誕生
 
  	Wishbone Ash
ウィッシュボーン・アッシュは、1966年に結成されたThe Empty Vesselsを母体としTanglewoodを経て1970年にアルバムデビューをはたしました。
当時のメンバーは、アンディ・パウエル(ギター・ボーカル)、テッド・ターナー(ギター・ボーカル)、マーティン・ターナー(ベース・ボーカル)、スティーブ・アプトン(ドラムス)です。
ツイン・リードギターが売りとなるのですが、ベーシストがメイン・ヴォーカルを務め、二人のギタリストが華麗なコーラスを聞かせるというのが、これまた素晴らしいところです。
1970年、デビュー・アルバム「光なき世界(Wishbone Ash)」を発表。
現在でもライブで演奏されている代表曲「フェニックス」は、このアルバムに収録されています。
 
  	光なき世界
当時のバンドの中でも、プレイがテクニカルで、サウンドのバランスも良いバンドだと思います。
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黄金の70年代
現在でも現役のウィッシュボーン・アッシュですが、70年代は最も実りの多い時期だったといえます。
1971年に発売されたセカンドアルバム「巡礼の旅」は、インストルメンタル・ナンバーが多いこともあり、一般的にはあまり受け入れられませんでしたが、しかし、このアルバムは素晴らしい内容を誇っています。
 
  	巡礼の旅
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そして、いよいよ大傑作「百眼の巨人アーガス」が1972年に発売されます。
ツイン・リードギターのスタイルがここで完成したと言ってよいでしょう。セールス的にも全英3位とヒットしました。
アイアン・メイデンやディープ・パープルなどハード・ロックやヘビー・メタルのプロデューサーとして有名なマーティン・バーチがエンジニアとして参加していることも注目です。
 
  	百眼の巨人アーガス
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ウィッシュボーン・アッシュ・アンセムとも言われる「ブローイン・フリー」ですが、当時のライブ映像で観れるとは、なんとも贅沢ですね。
アメリカ進出、そして
1973年には、スタジオ・アルバム「ウィッシュボーン・フォー(Wishbone Four)」とライブ・アルバム「ライブ・デイト(Live Dates)」の2枚を発表します。
前作で成功を収めたウィッシュボーン・アッシュはアメリカ進出をおこないますが、その矢先にギターのテッド・ターナーが脱退してしまいます。
後任にはローリー・ワイズフィールドが参加することになりました。
 
  	ウィッシュボーン・フォー
メンバー・チェンジ後、初のアルバムで何とも不吉なアルバムタイトルですが、ところがどっこい内容は素晴らしいです。
それに何と言ってもジャケット・デザインのセンスがすばらしいですね。
 
  	永遠の不安
1976年発売の「限りなき束縛(Locked In)」は前作同様プロデューサーにトム・ダウドを迎え、キーボードを入れるなどアメリカ市場を意識した音作りを行ったものの決して評判の良いものではありませんでした。
1976年の「ニュー・イングランド(New England)」はタイトルからもわかるように、本来のスタイルに立ち返った充実作となっています。
これまたアルバム・デザインが素晴らしいですね。
 
  	ニュー・イングランド
前作と比べるとなんとも泥臭いアルバム・ジャケットですが、音の方はまったく逆になっていて、今作「フロント・ページ・ニュース」は何ともしっとりと落ち着いたメローな作りとなっています。
 
  	フロント・ページ・ニュース
そして、70年代最後を飾るアルバム「因果律」は、前作のモヤモヤを吹き飛ばす快作となりました。これぞウィッシュボーン・アッシュ!という感じで胸のすく思いがします。
 
  	因果律
それにしても80年代以降も今日までコンスタントにアルバムを発表し、ライブ活動も続けるウィッシュボーン・アッシュは、本当にすごい存在ですね。
 
     
    




