視聴者をドキッとさせたコーセーの「チューして」CM
1992年に話題になったコーセー化粧品のテレビCM。
仲良さげに寄り添う若い男女。
女性(水野美紀)が男性(唐沢寿明)に「ねェ、チューして」と迫る。
二人は、はにかみながらキスを交わす…
キスをせがむ女性も、キスをせがまれる男性も、照れまくり。
「キスをするのか?しないのか?」と視聴者はドキドキ。
((((o゚▽゚)o))) ドキドキ♪
さらに実際にキスをすることで「おお!CMでホントにキスしちゃうのかぁ…」と当時は大人から子供まで皆をビックリさせることに成功した。
∑o(*'o'*)o ウオオォォォォ!!
当時、唐沢は1992年1月から放送の人気ドラマ『愛という名のもとに』でブレイク、人気若手俳優の仲間入りを果たし、女性ファッション誌の特集などで「爽やか」「好青年」という代名詞が付くことが多くなっていた。
一方、水野は雑誌のモデルや殺陣のアクションなどの活動を行っていたが、一般的な知名度は全くない状態であった。
キスすると知らなかった?「チューして」CMの撮影秘話
当初キスシーンは予定にはなく、絵コンテにも無かったという。
CM撮影の当日に監督が唐沢と話をして急遽決定。
新鮮な表情が撮りたいということで、水野にはキスをすることを知らされてなかったとのこと。
当然、水野の事務所にも知らされていなかった。
「現場に入るとスタッフがみんな薄ら笑いを浮かべていて、詳細を知らされ驚いたがとりあえずそのまま撮影に臨み、後で事務所に怒られた」と後に水野は明かしている。
CM演出は本広克行だった。
CMでブレイクした水野美紀は歌手デビューまで…
このCMで『あの娘は誰だ?』と話題になった水野美紀は大ブレイク。
同年、歌手デビューまで行った。
(セールスは良くなかったらしく、リリースは2枚に留まった。)
1992年の新語・流行語大賞で『流行語部門・銀賞』を受賞!
この「ねェ、チューして」のセリフは、流行語大賞にもノミネートされ、銀賞を受賞した。
街中で「チューして」とねだる女の子が増えたとか…。
ホントか??
授賞式に参加した唐沢寿明