コケティッシュな魅力全開!共演したミュージシャンを虜にした米国の歌姫リンダ・ロンシュタット。

コケティッシュな魅力全開!共演したミュージシャンを虜にした米国の歌姫リンダ・ロンシュタット。

セクシーであり、キュートである。しかし、リンダ・ロンシュタットをもっとも言い表す言葉はコケティッシュでしょう。抜群の歌唱力を持った小悪魔。その歌声は多くの人々の心を捉えて離しません。


ミスアメリカ:1978年リリース

Living In The U.S.A

リンダ・ロンシュタット姐のまさしく絶頂期、最高傑作! トゥーソンから上京(笑)してきた歌好きの田舎娘が、カントリー音楽発、ポピュラー音楽の王道を進んで、とうとうアメリカの頂点に立った瞬間の一番輝いているリンダ姐がたっぷり楽しめる1枚です。わずかに残っていたカントリーフレイバーがここで完全に払拭された感があります。(ファンによっては残念?)エルビス・プレスリーといった先人の曲を取り上げてリンダ色に染め直す「『温故知新』路線」とエルビス・コステロあたりの(当時の)新進ライターを採用する先進性のバランスも相変わらず素晴らしいし、、バックのラス・カンケル(Dr)、ケニー・エドワーズ(B)、ワディ・ワクテル(G)、ドン・グロルニック(Kb)の一流腕利き連中が、きっちりリンダの引き立て役に回りながらもバンドとしてのライブ感もあり、完成度の高い、70年代を代表する女性ボーカルものとして広く自信を持ってオススメします。

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1980年代に入り最初のアルバム「激愛」ですが、これも全米2位と大ヒットしました。
シングル・カットされ日本でもヒットした「お願いだから(How Do I Make You )」をはじめ、なんともロック色の強いアルバムになっています。

この後、1986年にジェームス・イングラムとのデュエットで大ヒットした「Somewhere Out There」、1987年にはエミルー・ハリス、ドリー・パートンと共演したアルバム「Trio」、1989年のネヴィル・ブラザーズのメンバーの一人、アーロン・ネヴィルとの「Don't Know Much」など、デュエットナンバーを多く歌うようになっていきます。

激愛:1980年リリース

Mad Love

リンダのアルバムの中でも最もロック色の強いアルバムで、冒頭のマーク・ゴールデンバーク作のMAD LOVE からしてかなり激しい歌が聞かれます。(マークはギタリストとしても参加しており、7.8.と合計3曲書き下ろしている。クリトーンズの再発を熱望!!) 一番の話題はコステロの曲が、2.9.10.と三曲も取り上げられており、特に2.はリンダとの相性が物凄く良くて、名唱の一つとして取り上げてもいいと思います。9.はデイヴ・エドモンズのバージョンでも有名な“バカ女”(w の戯言を歌った歌。これをリンダが歌うのは何だか痛快でした。10.は比較的知られていない9.と同時期の曲です。シングル・カットされた3.ホリーズの4.リトル・アンソニー & ジ・インペリアルズの5.久々のニール・ヤングの6.とコステロ、マーク・ゴールデンバークら当時のニューウェイヴ勢からの選曲が目立ちます。参加ミュージシャンとしてはリトル・フィートのビル・ペイン(p)の参加が話題で地味ながら良い演奏が聞かれます。

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リタイア

リンダ・ロンシュタットは、80年代以降も2006年までほぼ毎年コンスタントにアルバムとシングルを発表しています。

そして、大変残念なことに、2011年に故郷アリゾナでおこなわれた地元紙のインタビューで甲状腺の病気を長年患っており引退したと語っていますが、2013年8月には、パーキンソン病を患い歌手活動から引退したことが分かっています。

ミック・ジャガー、イーグルス、ニール・ヤング、ジェームス・テイラー、ジャクソン・ブラウン、J.D.サウザーなどと浮き名を流したリンダ・ロンシュタット。
その度に才能あるミュージシャンが世に出たことは驚異です。
付き合う男性の好みで服装を変えていたといわれるリンダ・ロンシュタット。なんともコケティッシュですね。

Linda Ronstadt

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