ゲームセンターの麻雀ゲーム
ゲームセンターやゲーム喫茶の普及とともに、ゲームの種類も増えていきましたが、麻雀で一世風靡をしたのは何といっても、1981年に登場した「ジャンピュータ」ですね。子供には無縁のサラリーマンの憩いの場所、ゲーム喫茶に必ずと言っていいほど設置されてました。
操作方法は、カーソルを左右に動かして捨て牌を決めるのではなく、画面の牌と同じアルファベットのボタンを押すという、当時では斬新な形でした。
テーブルに100円玉を置いて、一服しながら遊んだお父さんも、随分いるのでは?
子供たちと麻雀ゲーム?の出会い
ゲームセンターばかりではなく、家族みんなでファミリー麻雀をやる家庭もありましたが、ギャンブル性の強い麻雀自体は、子供たちだけで遊べるゲームとは言い難いものでした。
そこに誕生したのが「ドンジャラ」です。ドラえもんをキャラクターに、1980年にポピー(バンダイ)から発売され、大人気となったこの商品は、牌こそ漫画チックで絵合わせ的なゲームですが、やり方は麻雀と似ていて、大人から見ると、子供用麻雀そのものでした。大人がいなくても、子供たちだけで遊べる疑似麻雀ゲーム?でした。
ファミリー麻雀をやったことのない子供たちが、麻雀のようなゲームに触れたのは、これが最初でしたね。
(AKB48のドンジャラも発売されました)
ドンジャラ AKB48 | 株式会社バンダイ公式サイト | BANDAI Co., Ltd
真打 ファミコン登 場
家の中で、無料でゲームがやり放題のファミコンの登場は、子供たちにとって、うれしいうれしいカルチャーショックでした。でも、なかなか買ってもらえない子供たちが多く、唯一持っている友達の家に入り浸ることが増えていきましたね。
ファミコン発売当初の子供たちのゲームは、ドンキーコング・ポパイ等のアクションゲーム中心でした。というよりも、麻雀が発売されるとわかっても、「ふ~ん」という感じで見向きもしなかったのが実情でした。
子供たちと麻雀ゲームとの出会い
ファミコンを買ってもらえない子供たちに、救世主並みのソフトが登場します。
「麻雀」です。
やりたいゲームがあるからファミコンが欲しい、そのソフトが欲しい、というのが普通ですよね。でも、当時の子供たちの間で、麻雀は、他のソフトとちょっと違う広まり方をしました。
身に覚えのある方も、結構いらっしゃるのでは?
ファミコン獲得大作戦 子供たちの天王山
子供たちの間で「なんか大人のゲームが出たらしい」と口コミで広まったのが1983年8月発売の「麻雀」です。麻雀自体を知らないのに、「お父さんは麻雀するの?」ってお母さんに聞いた記憶ありませんか?麻雀をやるお父さんは、子供たちにとって絶好のターゲットとなりました。ファミコンが欲しくて必死だった子供たちは、いざ、鎌倉とばかりにお父さんに麻雀ゲームのことを猛アピール。見事に勝ちとった時の喜びは、バラ色の人生の如くでしたね。
子供なりの人との駆け引きの仕方を、この頃覚えた人も結構いるのではないでしょうか。
ファミコン獲得大作戦のその後 仁義なき争奪戦
子供たちにとって予想だにしなかった事態が発生します。ファミコン争奪戦の勃発です。
やっといつでも自由にできると思ったら、お兄ちゃんやお姉ちゃんにとられてしまったり、制限時間制にされたり、(麻雀をやりたい)お父さんに早く寝なさいと言われ、途中でゲームをやめたことがありませんでしたか?
子供なりのストレスがありましたね。
それでも学校が終わると必死に家に走って帰って、電源を入れた時のワクワク感は忘れられませんね。
ここで、ファミコン購入に失敗した子供たちにも、後々、チャンスが到来します。
ファミコン購入後のその後
気分は大人の仲間入り?