アニメ「ドラゴンクエスト」とは?

社会的ブームを巻き起こしたファミコンゲーム「ドラゴンクエスト」シリーズ。
1988年に発売されたシリーズ3作目の「ドラゴンクエストⅢ そして伝説へ・・・」は、累計380万本を売上げ、当時の子供たちは徹夜して冒険を楽しんだものでした。
そして1989年、ドラゴンクエストシリーズの世界観を基にしたテレビアニメが放映開始されたのです。
もともとアニメや漫画がテレビゲーム課されることはよくある話ですが、テレビゲームがアニメ化されるというのは当時では珍しいのではないでしょうか。
この頃『ドラゴンクエストIV 導かれし者たち』の発売を控え、プロモーションとしての企画という意味も含まれているようです。

ドラクエⅢ(ゲームソフト)
放送はフジテレビ系列で毎週土曜19:30~。
1989年12月2日に放映開始し、1990年9月22日までを第一部、1991年1月11日~4月5日までを第2部として放映しました。
アニメのストーリーは?
汚染により死んでしまった水に沈む古い都「エスターク」。
昔、世界征服を計画していた、エスタークの民の怨念が集まり、邪悪な大魔王「バラモス」が生み出されてしまう。
アリアハン大陸北部にある村に住む幼馴染の「アベル」と「ティアラ」は赤き月、竜の日に同時に15歳の誕生日を迎えた。
2人は思いがけない出来事から、アリアハンの近くにある「竜神湖」の湖の底で竜伝説にまつわる石版を発見するが、その直後、伝説の竜を甦らせようと企んでいた大魔王バラモスによってティアラが拐われてしまったのだ。
アベルは、自分とティアラの秘密をアリアハンのパブロ神父から聞かされ、モコモコとともにアリアハン国王のもとへ謁見し、バラモスを倒し、ティアラを取り戻すために旅立つ。
キャラクターデザインはおなじみ鳥山明氏
ドラゴンボールやDrスランプ・アラレちゃんなどの作家さんです

鳥山明○作劇場
主な登場人物は?

勇者アベル
作品の主人公。
代々「青き珠」を操る神々、グロウ族の末裔。アリアハンの村で漁師をしていた。
拐われてしまったティアラを救うべく、バラモスを倒すため旅に出たが、呪文を使うことができなかったため、アイテムが持つ魔力を駆使し代用していた。
旅の最初は、力不足や経験不足で戦力に差があるにもかかわらず、無謀に突撃していたが、戦い方を学ぶにつれて徐々に力をつけ、大勇者へと成長していった。
周りにいる女性に対して意識せず、ティアラに好意を抱いている。

ティアラ[赤き珠の聖女]
ドラゴンクエスト -勇者アベル伝説- ティアラ
代々「赤き珠」を操る、ボーン族の末裔。歌が好きな美少女。
アベルと幼馴染で、彼女もまたアベルに好意を抱いている。
発明が得意で、自身でハングライダーを何度か作ったことがある。
戦闘力はなく、大魔王バラモスに拐われてしまうが、無事に脱出成功し、やがて伝説の竜を蘇らせた。

モコモコ[力持ち]
アリアハンに暮らす若者で5人兄弟の長男。
ドクロの兜を身に着け、武器は混紡(または大金槌)。
ティアラに好意を寄せており、アベルをライバル視している。

ヤナック[魔法使い]
頭にターバンを巻いている女好き魔法使い。
「赤い珠」「青い珠」の勇者を守る一族で、魔法の笊に座って宙に浮着ながら移動する。
アベルたちのパーティでは唯一の魔法使いであり、当初から攻撃魔法や回復呪文を使うことができた。

デイジィ[女剣士]
剣術を得意としている赤毛のロングヘア美人。勝ち気な性格で、よくモコモコをからかっている。
金稼ぎのために剣術を使っていたが、アベル達の旅に同行し、アベルに剣を修行させた。
金稼ぎの目的は、弟のトビーと妹のルナが人買いに買われてしまい、連れ戻すために行っていた。
旅の途中からアベルに好意を抱き始め、アベルが重症を負ったときも身を呈して守り続けた。

大魔王バラモス
汚染した水に沈む都、エスタークの民の邪悪な怨念によって生み出された魔王。
伝説の竜の血を飲んで、不老不死になろうと企み、ティアラをさらった。
戦いでミスを犯した部下に対して寛大な面もあるが、失敗が重なった挙げ句、裏切り行為をしたジキドには容赦なく見殺しにする非常な一面もあった。
最終戦では、竜の血を飲もうとしたときに、モコモコによって阻止され、竜の力を得て大勇者となったアベルに倒され、「人間が水を汚すとき、必ず蘇る」と言い残して消滅した。
その他にも、冒険者側のキャラクターとして、ティアラが飼っているスライムのチチとカカ、海賊のバハラタ、デイジィの弟トビーなど、個性豊かな面々が主人公のアベルを支えます。
一方、バラモス側の強力なモンスターも多彩で、「ギガデイン」を使いこなす魔導士のムーアや「イオナズン」を唱えるジキド将軍、「ザキ」、「メラゾーマ」を使いこなすルドルフ将軍等が行く手を阻みます。
エンディングテーマを歌うのは徳永英明
この曲が使用されていたのは第1話~26話。
徳永最大のヒット曲とも言われ、当時、祝日に発売予定だったが、小学生がレコード店に殺到する恐れがあったため、発売日を平日に変更するというエピソードがあった。
「夢を信じて生きてゆけばいいさ」 シンプルな言葉だけど、このメロディーにのせて歌われると、 自然と勇気が湧いてくるから不思議です。
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このアニメの魅力は?
大人気ゲームを原作としているだけあって、見知らぬエリアを主人公と一緒に冒険しているような、そんな気分にさせてくれるストーリー構成が視聴者を惹きつけました。
また、唱える魔法や街の名前、モンスターの名前などが(当たり前ですが)ゲーム内での名前と同一であり、まるでゲームをしているかのようなワクワクドキドキ感をテレビで味わうことができたのも大きな要因でしょう。
モンスター達との息詰まる戦闘シーンも見どころの一つです。
DVD-BOXが発売されています
あの感動をもう一度、と思った方。今ならDVD-BOXで楽しめます!
また、CSでも度々再放送をしているようです。視聴可能な方はぜひそちらでもお楽しみください!