国産オーディオ御三家「サン・トリ・パイ」(SANSUI・TRIO・PIONEER)

国産オーディオ御三家「サン・トリ・パイ」(SANSUI・TRIO・PIONEER)

70年代〜80年代のオーディオと言えば多くの日本メーカーが作っていました。東芝(オーレックス)三菱(ダイアトーン)松下電器(テクニクス)三洋電機(オットー)日立(ローディ)、など他にも沢山ありました。その中でも、「サン・トリ・パイ」と言われたSANSUI・TRIO・PIONEERをのオーディオ御三家を振り返ってみましょう。


かつて国産オーディオ御三家「サン・トリ・パイ」

オーディオと言えば「サン・トリ・パイ」と言われた時代が懐かしいですね。3社とも残念ながら倒産したり事業撤退してしまい、かつてのオーディオ御三家は全滅してしまいました。

かつて国産オーディオ御三家といえば「サン・トリ・パイ」

SANSUI

山水電気の歴史は1944年に山水電気製作所を開設、1947年に「山水電気株式会社」として設立
1980年代のオーディオブーム全盛の頃、ステレオアンプ技術において名門として知られ売上を伸ばしていました。また一時はJBLの日本総代理店にもなっていました。しかし、労働争議が厳しくなり2014年に完全に倒産してしまいました。

SANSUI (山水電気)

山水と言えば高出力のプリメインアンプ、このブラックフェイスがカッコ良かったですね。当時のオーディオブームで高額でも売れまくってました。みんな憧れの機種の一台でもあったと思われます。

SANSUI AU-707

一時はJBLの日本総代理店にもなって、JBLのユニットを用いたフロア型スピーカーシステムもありました。

SANSUI SP-505J

こんな大型の機材も発売していました。

SANSUI APS-220

SANSUIの広告

こちらは1970年代の広告、オーディオ時代というより当時はステレオと言われていた時代ですね。サンスイのカタカナのロゴにも注目。
機種の型番はSP-2002, AU-777D, CA-303, BA-90, TU-777, CD-3, SR-3030

1970年代の広告

JBLの輸入元としてもがんばっていた時代の広告ですね。JBLのロゴも入ってますね。

スピーカーの広告

TRIO

「TRIO」はKENWOODブランドの前身、オーディオメーカーのブランドまたは社名として1980年代前半まで使われていました。KENWOOD時代よりTRIO時代の方が好きという方も多いのではないでしょうか。

TRIO

SANSUIがアンプで強いと言われ、TRIOはチューナーが強いと言われた時代。このKT-9900は1976年に初のパルスカウント方式のチューナーとして発表されたFMチューナーですが、当時20万円した機材。

KT-9900

無線機の分野でも「チューナーのトリオ」と言われるまで信頼されていました。

TX-88A

実は、KENWOODブランドも海外向けに昔(1961年)からありました。なぜ海外ではTRIOではないのか、その理由が既に「TRIO」が商標登録されていたためだった。

1961年に登場「KENWOOD」ブランド

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