
NHKドキュメンタリー『シルクロード』
かつてNHK総合テレビで放送されたドキュメンタリー番組『シルクロード』。
1979年から1980年にかけて、NHKと中国中央電視台により、中国領内シルクロードの共同取材が行われ、全12回シリーズ『日中共同制作シルクロード 絲綢之路』が、1980年4月から1年間放送されました。
テーマ曲となる『シルクロードのテーマ(絲綢之路)』は、シンセサイザー奏者の『喜多郎』さんが作曲。
スケールの大きさと同時に郷愁感を誘うテーマ曲は、たちまち話題になりました。
ナレーションは俳優・石坂浩二さん。
ラクダの隊列が進む広大な砂漠の風景、服装・生活習慣が日本とは異なる人々の暮らしの映像は、インターネットなどなかった時代、外国への興味とあこがれをかきたて、NHK特集「シルクロード」は、「シルクロードブーム」を巻き起こしたほどの人気番組となりました。



『喜多郎』の『シルクロード』
シルクロードのテーマ - YouTube
とても心が落ち着く曲だと思います。
思い出していただけたでしょうか?
『喜多郎』ってどんな人?

喜多郎という名の由来は、高校時代のあだ名から。
長髪だったことから「ゲゲゲの鬼太郎」→「キタロウ」になり、そのまま違う漢字をあてて「喜多郎」にしたそうです。
シンセサイザーとの出会い


クラウス・シュルツェ
東映アニメ映画『1000年女王』の音楽を担当
1978年にソロとして活動を始めます。
その2年後に手がけた『シルクロード』のテーマ曲が喜多郎さんの代表曲となり、その名が日本中に知られるようになります。
その年には、アルバム『シルクロード・絲綢之路』『シルクロード・絲綢之路 II』を、
翌年1981年には、アルバム『敦煌』さらに『氣』を発表。
そして『1000年女王』の音楽を担当する話が持ち上がり、実際に1982年映画公開となりました。

「メーテル」の歴史:『新竹取物語 1000年女王』『銀河鉄道999』『メーテルレジェンド 交響詩 宿命』『宇宙交響詩メーテル 銀河鉄道999外伝』 - Middle Edge(ミドルエッジ)

「1000年女王」オリジナルサントラ盤について(1) : 風流音色まねゑもん
挿入歌『星空のエンジェル・クィーン』デラ・セダカさんが歌っています。
喜多郎さんの曲に歌声がつくのも素敵ですね。
活躍の場を世界へ
その後、喜多郎さんは活躍の場を海外に広げ始めます。
1985年、米国ゲフィンレコードから6枚のアルバムがリリース。
1986年、ゲフィンレコードと全世界の独占契約を結び、アルバム「天空」を発表します。
1990年、日本古来の物語と世界に伝わる伝説との融合を試みた雄大なコンセプトアルバム『古事記』を発表。
米国ビルボード誌のニューエイジ部門アルバム・チャートで日本人初の8週連続第1位を獲得し、アメリカでの人気が不動のものとなりました。

映画『天と地』

深く力強い音楽です。
スライドもきれいですが、目を閉じて聴いていただいてもいいかもしれませんね。
空海の旅
海外での活動も大きく展開されていく中、喜多郎さんに転機が訪れます。
それは2001年の同時多発テロでした。

喜多郎オフィシャルウェブサイト


「誰かのために自分のできることをする」
喜多郎さんは『日本の音』で、動き出しました。
喜多郎オフィシャルウェブサイト
誰もが日々忙しくしていますが、時折、喜多郎さんの曲を聴きながら
ちょっと立ち止まる時間があってもいいかなと思います。
あなたは、いかがですか?